MMA
レポート

【PANCRASE】フライ級王座決定戦・濱田巧vs.大塚智貴はノーコンテストに、キルギスのウルルがISAOを107秒KO、バルボーザに鈴木悠斗が初黒星、井村が負傷判定勝ち、木下が敢流に、猿飛流が岸田に判定勝ち、久米鷹介引退式、佐藤龍汰朗が林に競り勝つ

2025/07/27 12:07

▼フェザー級 5分3R
〇木下尚祐(リバーサルジム横浜グランドスラム)6位 12勝6敗1分 65.7kg
[判定3-0] ※29-28×3

×敢流(パンクラス大阪稲垣組)9位/2024年NBT同級優勝 7勝1敗 66.1kg

 ZST、DEEPでキャリアを積み、パンクラス参戦後、小森真誉、遠藤来生を撃破し、ランキング6位に駆け上がってきた木下。

 対するは、昨年4戦全勝、全試合TKO勝利という圧巻の戦績を誇り、今年5月の大阪大会では糸川義人をRNCで沈め、打撃だけでなくグラウンドの実力も見せつけた無敗の新星・敢流。

 現在5連続フィニッシュ中と勢いに載る敢流が、一直線にベルトまで突き進むのか。あるいは、フェザー級戦線台風の目になりつつある木下が、キャリアの違いを見せその野望を打ち砕くのか。フェザー級の今後の勢力図を占う重要な一戦。

 木下「横浜グランドスラムの木下です。明日は最高の相手なんで、最高の試合ができるように2カ月間準備をしてきました。明日、仕上がりの良さを楽しみにしててください」



 敢流
「ランキング上位の選手と戦えて嬉しく思います。明日はこの大会の中で一番熱い試合するんで、応援よろしくお願いします」

 1R、両者オーソドックス。敢流が間合いを詰める。下がってケージを背負う木下だが、飛び込んでパンチを放った。敢流カーフキック。木下もインローを返す。敢流前蹴り。詰めてシングルレッグに入った敢流だが、木下カウンターのアームロック。腕十字に移行する。

 クラッチしてこらえながらケージ際に運んだ敢流。まだクラッチしてディフェンスしている敢流。外れた瞬間にバックを取った。木下が立ち上がりスタンドバックに。テイクダウンを狙う。木下がまたアームロックを狙いながらヒジを打ち込む。残り10秒でヒザを入れた木下。1R終了。

 オープンスコアは三者が木下10-9。

 2R、敢流ハイキックからタックルに。バックに回り四の字ロック。しかし木下が足のロックを解除して正対。首投げで投げた敢流だが木下がケージに押し込むと足をフックしてバックに回る。

 しかし敢流がスクランブルで上を取り返した。またスクランブルでバックについた木下。腕十字へ。解除した敢流がバックを取る。バックマウントから足を解除した木下が上を取り返す。バックを取った木下に敢流が前転してスクランブルを狙ったが、木下がついていきバックマウントに。そのまま2R終了。

 2Rも三者が木下10-9。

 3R、敢流が右をヒット。前蹴り。カーフキック。木下疲れが見える。タックルに入るが、小手投げでしのいで離れた敢流。右を打ち込んで組みに行った敢流。バックに回るが、クラッチを切って離れる木下。敢流カーフキック。足が流れる木下。左ボディから右フック。四つに組む木下だが引き剥がした。

 パンチを打ち込むが木下組んでボディロック。敢流も消耗している。木下スタンドバックに。ハーフバックからグラウンドに引き込んだ木下。足のフックを解除した敢流だがその瞬間に腕十字。残り30秒。ケージを蹴って逆にバックを取った敢流。チョークを狙うが木下スクランブルからアームロック。タイムアップ。

 判定三者29-28で木下が勝利。無敗の敢流に初黒星を与えた木下は、横浜グラウンドスラムの田中路教と勝村周一朗代表とハグをかわした。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント