(C)PANCRASE/GONG KAKUTOGI、report by JImura Yunta
2025年7月27日(日)東京・立川ステージガーデンにて『PANCRASE 355』(U-NEXT配信)が開催された。前日計量は26日13時より行われ、全選手が計量をパス。
第10代フライ級KOPの座を勝ち取るのは果たして👑🔥
— PANCRASE|パンクラス (@_PANCRASE_) July 27, 2025
濱田 巧vs 大塚智貴@KickTakumi @Tmk_O2k #pancrase355
🗓️7月27日(日)
🏟️立川ステージガーデン
▶️@UNEXT_fightでLIVE中継 pic.twitter.com/j4kONF7E9Q
▼キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ・フライ級(第10代王者決定戦)5分5R
―濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN)1位、2022 NBT同級優勝 5勝 56.65kg
[3R 0分31秒 ノーコンテスト]
―大塚智貴(CAVE)4位、2021NBTストロー級優勝 8勝5敗 56.55kg
1位の濱田巧と4位の大塚智貴が、フライ級王座をかけて、2023年11月以来の再戦に臨む。
濱田はKNOCK OUTで花岡竜と王座を争うなどキックボクシングで22戦13勝を記録し、MMAに転向。22年のPANCRASEネオブラッド・トーナメントフライ級で渦巻DATE、伊藤まことに勝利し優勝。左ヒザの手術を経て、23年11月の大塚智貴戦で復帰。
濱田の打撃を恐れずパンチで果敢に応戦して組む大塚に、濱田はスクランブルの強さを見せてフルラウンドでポイントを制し完封勝利を収めた。その後、24年3月の立川大会では山崎聖哉に3R TKO勝ち。7月の立川大会でラファエル・リベイロに判定勝ち。5戦5勝でランキング1位に上り詰めた。
対するは、寝技の極めに加え、相手の意識を刈るパンチ力も備え、着実に進化を遂げてきたタフファイター・大塚。2023年11月の濱田戦は判定負けしたが、24年3月に眞藤源太に判定勝ち、6月に山﨑聖哉に2R TKO勝し2連勝。11月に秋葉太樹に判定負け後、25年4月の立川大会では浜本“キャット”雄大に判定勝ちを収めている。
THE BLACKBELT JAPANで同門の第8代王者・鶴屋怜のように無敗のまま王座戴冠を狙う濱田に対し、内に秘めた狂気を爆発させ、巡ってきたチャンスを掴み取りたいCAVEの大塚。前戦からの戦績は、濱田が2連勝、大塚が3勝1敗。最高の舞台で実現する623日ぶりの再戦。両者が積み重ねてきた全てが、この一戦の勝敗を左右する。
濱田「THE BLACKBELT JAPANの濱田です。明日はもうやることをここまでやってきたので、PANCRASEのメインイベントで、大塚選手と必ずいい試合にして大会をきっちり締めくくりたいと思います。よろしくお願いします」
大塚「明日は狂気全開でベルトを獲りに行きます。立川を日本で一番熱い場所にします。よろしくお願いします」

1R、両者オーソドックス。濱田が右を打ち込むが、大塚も右ストレートを返す。濱田の左フックがヒットし一瞬腰が落ちた大塚だが、すぐに組んでケージに押し込む。放して左右のフックを振る大塚。濱田はパンチをかいくぐってシングルレッグに。スタンドバックから左足をフックさせる濱田。

大塚は濱田のフックしている足の太ももにヒジを落とす。ボディロックに切り替えた濱田。後ろから足をフックして後方に引き込みバックマウント。濱田がバックキープしたまま1R終了。
オープンスコアは三者とも大塚10-9。バックキープしても攻撃がなかった濱田よりもスタンドでの大塚の打撃が取られた。

2R、タックルに入る大塚。濱田がアームロックを取りながら返そうとするが、大塚が上になりがぶる。濱田ディープハーフからバックに回るが、正対して立ち上がった大塚が両脇を差してボディロック。
腰を落とした濱田だが、大塚がリフトしてテイクダウン。ハーフバックについたが、両足フックを防いだ濱田が上を取り返す。

今度は大塚がディープハーフからスイープする。濱田起き上がり首を抱えるとバックに回ろうとする。ガードを取る大塚。残り1分。密着したまま両者パンチを入れ合う。細かいパンチを入れる濱田。2R終了。
オープンスコアは三者10-9で濱田を支持。
3R、前蹴りを入れる濱田。大塚がボディブローを入れたところで濱田の頭が当たり、バッティングでタイムストップ。左目が腫れている大塚。ドクターのチェックが入る。続行不能と判断され試合終了。

濱田の偶然のバッティングにより、大塚の左目が開かない状態のために続行不能。ルール上、試合が成立していないラウンド(5R制のタイトルマッチの3Rが終了していない)のため、ノーコンテストとなる旨が梅木審判部長よりアナウンスされた。
3R0分31秒、ノーコンテスト。
王座決定戦は王者が誕生せず。四方に礼をして退場する濱田と、左目を冷やしながら退場する大塚。ともに悔しげな表情でケージを後にした。






















