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【PANCRASE】雑賀ヤン坊が久米を左でTKO! ソルトが藤野退け初防衛、佐藤生虎が新ウェルター級王者に(※ノーコンテストに変更)。天弥が葛西を1R TKOでライト級次期挑戦者に、キルギスのカリベクが井村を初回TKO

2024/09/29 13:09

▼第12試合 ライト級 次期挑戦者決定戦 5分3R
×葛西和希(マッハ道場)#3位 10勝4敗 70.55kg
[1R 4分58秒 TKO]
〇天弥(和術慧舟會HEARTS)#5位/2023年NBT同級優勝 4勝1敗 70.65kg

葛西「明日は死ぬときに後悔しないような試合をします。全力で戦います」

天弥「みなさんがいいリンゴを育ててもらったので(※葛西の実家はリンゴ農家)、明日はリンゴを刈りたいと思います」

「ライト級王座戦」が行われる同日に「次期挑戦者決定戦」が行われる。

 葛西は、現在3連勝、2連続フィニッシュ中。2023年4月に粕谷に判定負けを喫した葛西だが、松岡嵩志に判定勝ちすると、2024年2月に木村俊也を2R TKOに下し、5月25日の前戦では丸山数馬に2R リアネイキドチョークで一本勝ちと2連続フィニュシュ勝利中。青森生まれ、マッハ道場育ちの葛西がりんごパワーで次期挑戦者となるか。

 対する天弥は、2023年ネオブラッド・トーナメントライト級覇者。DEEPで活躍中の海飛の実弟で、極真空手をベースに持つ。

 2023年8月大会で木村裕斗に1R TKO勝ち後、2024年3月大会で実力者・松本光史と対戦。右の強打を効かせてのパウンドで2Rにストップ寸前まで追い込んでの判定勝ち。一躍挑戦者決定戦に急浮上した。

 葛西は、粘り強い組みとともにムエタイ式の変則キックも持つ。丸山を下した首相撲ヒザ&四つのテイクダウンからのシングルバックからの極めには、近年のフィニュシュへのこだわりが見える。

 対する天弥は“狂犬カーフキック”を軸に、松本戦では右の強打から一転ダブルレッグテイクダウンで崩してパウンドと組みを混ぜての打撃に磨きがかけられている。

 3連勝中、28歳の葛西が悲願の王座挑戦を決めるか、それとも20歳の天弥が5戦目でコンテンダーに名乗りを挙げるか。

 1R、両者オーソドックス。すぐに右ハイを放った天弥。葛西はジャブからインロー。右を打ち込む天弥だが、葛西が四つで組み付いた。ケージに押し込む。腰を引いてテイクダウンを防ぐ天弥にヒザを入れていく。天弥入れ替えてケージに押し込んだ体勢に。離れた。



 天弥左ミドルから左ハイ。葛西もミドルを返すが、天弥がプレッシャーをかけると左ボディから右フックを打ち込みヒット! 葛西ダウン! 葛西はタックルでしのごうとするが、押し倒した天弥が上に。



 バックマウントからパウンドを打ち込む。動けず打たれる葛西。1R残り時間僅かだが、打ち込み続けてKO!

 1R4分58秒、天弥TKO勝利。ライト級王座挑戦権を獲得。

 試合後、天弥は「今日のメイン、次の相手は俺なんですけど、どっちが勝とうと年内やってくんなきゃライト級盛り上がらないでしょ。メイン楽しみにしています」と年内の王座挑戦をアピールした。

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