▼第14試合 クイーン オブ パンクラス チャンピオンシップ ストロー級 5分5R
〇ソルト(マルスジム)5勝4敗・第5代QUEEN OF PANCRASIST 51.95kg
[判定3-0] ※49-46、48-47、50-45
×藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)29勝15敗2分・挑戦者 #2位/修斗初代女子ストロー級王者 52.1kg
※ソルトが王座防衛
ソルト「思いっきり戦って、初防衛成功させます」
藤野「前へ前へ出て、絶対に退きません。私がPANCRASE・修斗の同時王者になります」
2023年4月にPANCRASEでKARENに連勝し、第5代ストロー級QOPとして修斗にベルトを持って行ったソルト。2023年6月の『RIZIN 43』では大島沙緒里に一本負けしたが、12月の修斗ではホ ジュギョンに1R TKO勝ち後、2024年5月の前戦で中国のハイライ ウーシャアモーにスプリット判定で惜敗。今回、PANCRASEに戻り、初防衛戦に臨む。
挑戦者で修斗王者の藤野は、2022年3月のPANCRASEでKARENに4R カットによるレフェリーストップで戴冠ならず。その後、階級下の渡辺彩華を完封すると、エジナ・トラキナスに判定負け。2023年7月から修斗に参戦し、インフィニティリーグを3勝1分で優勝すると、2024年5月の杉本恵との再戦で3R TKO勝ち。初代修斗女子世界ストロー級王者に輝いた。
ソルトはリーチ・コンパスを活かした打撃で活路を開きたいが、藤野はその間合いにさせない連打と組みがある。ソルトの初防衛か、それとも藤野の2団体同時王者達成なるか?
1R、両者オーソドックス。中央で待ち構えるソルトの回りをサークリングする藤野。蹴りで牽制するソルトだが、まだ間合いの外。藤野もまだ間合いに入れない。左右のパンチで飛び込んだがヒットせず。前蹴りを腹にヒットさせたソルト。パンチで飛び込む藤野だがソルトバックステップでかわした。ソルトのパンチが顔面を捕らえる。蹴りを入れるソルト。藤野も詰めてパンチを打ち込んだ。残り1分。ステップで角度を変えながら蹴りをヒットさせていくソルト。間合いが詰まったところで藤野もパンチを放つが、ソルトも打ち返し交錯する。ホーン。
1R三者ソルト。藤野の左目が腫れており、ドクターチェックが入る。続行。
2R、圧を強めてきたソルト。左右の前蹴り、ロー。藤野が蹴りをキャッチしてタックルにつなげる。ケージに押し込んだが、ソルトは腕を差させない。押し込みながらパンチを入れる藤野。テイクダウンを狙うが、ソルトは首相撲からヒザを入れると離れた。左右の前蹴りを入れるソルト。四つに組んだ藤野だが、ソルトはケージを背負ってテイクダウンディフェンス。藤野放して左右のパンチを打ち込んだ。残り1分。ソルトがバックブローを放つが、打ち終わりにパンチ連打を返す藤野。ホーン。
2R一者藤野、二者ソルト。藤野は判定勝ちするにはこの後1Rも落とせない。
3R、藤野がパンチで出るが、ケージ際で入れ替えて押し込むソルト。藤野ギロチンで引き込もうとするが、胸を張って引き込ませないソルト。解除して離れた藤野。ステップしながら蹴りを入れるソルト。詰めた藤野。ケージに押し込むと右を打ち込んだ。入れ替えて押し込むソルトだが、さらに入れ替える藤野。残り1分。押し込みながらヒザ・パンチを入れるが、ソルトもヒザを返す。残りわずかで離れた。ホーン。
3R一者ソルト、二者藤野。
4R、距離を取りジャブを入れていくソルト。藤野の飛び込みはバックステップでかわす。前蹴りを出したが、藤野はキャッチするとケージに押し込んだ。ヒザを返すソルト。離れた。組んでケージに押し込む藤野だが、引き剥がすソルト。ステップインしてジャブを当てていく。ジャブ・前蹴り。藤野出られない。ソルトバックブローをヒットさせる。藤野飛び込んでケージに押し込む。四つから離れ際にパンチを打ち込む藤野だが、ソルトは距離を取って前蹴り。ホーン。
4R三者ソルト。最低でも二者が4R中3Rをソルトにつけており、藤野が勝つにはフィニッシュが必要に。
5R、距離を取りパンチを入れるソルトだが、藤野がパンチで飛び込むとケージに押し込む。藤野は押し込まれた体勢からソルトの首をネルソンでホールドする。背中を向けたソルトだが、さらに向き直ると離れた。ソルトの蹴りをキャッチした藤野。しかしソルトがケージに押し込むとボディにヒザを入れて離れた。残り1分。距離を取りながらジャブを入れるソルト。追っていく藤野だがステップするソルトを捕まえられない。タイムアップ。
49-46、48-47、50-45の3-0でソルトが王座初防衛に成功。藤野は修斗・パンクラスの同時戴冠ならず。
王座を防衛したソルトは「ベルトを手にしてからプレッシャーがすごくて、必死に練習してきました。まだまだ手放したくないので、これからも練習します」と感極まりながらマイク。