▼ONEライト級(※77.1kg)5分3R
〇青木真也(日本)48勝11敗1NC
[1R 3分00秒 リアネイキドチョーク]
×ジョン・リネカー(ブラジル)37勝11敗1NC
※セージ・ノースカット(米国)が緊急欠場。理由は発表されず、青木はリネカー戦を承諾。
※前日計量でリネカーは151ポンドで計量をパスしていた。
青木のMMAの試合は、2022年11月のサイード・イザガクマエフ戦以来、1年2カ月ぶり。2019年10月のONE日本大会でホノリオ・バナリオに一本勝ち以降、江藤公洋、 ジェームズ・ナカシマ、エドゥアルド・フォラヤンを相手に4連勝をマークしたが、現在は2連敗中。
2022年3月に秋山成勲に2R TKO負けすると、同年11月にイザガクマエフに1R TKO負け。グラップリングルールでもケイド・ルオトロに判定負け、10月の前戦ではマイキー・ムスメシに一本負けしており、ONEでは4連敗と黒星が続いている。40歳。
対するノースカットは、UFC6勝2敗から2019年5月にONEにウェルター級で参戦し、元IT'S SHOWTIME 77kg MAX世界王者のコスモ・アレクサンドレに1R KO負け。コロナ禍もあり、2023年5月にONEにライト級で復帰し、アフメド・ムジタバを1R ヒールフックに極めて、ONE初勝利を挙げている。27歳。
両者は当初、2021年4月29日の『ONE on TNT IV』で対戦予定だったが、ノースカットが「新型コロナウイルスの影響が長引いた」ため試合を辞退。青木は、秋山戦がキャンセルされたフォラヤンと緊急対戦していた。
ノースカットの欠場により、前日に151ポンド(68.49kg)で計量していた元バンタム級王者のジョン・リネカーと青木が急遽、対戦。
1R、サウスポー構えの青木が先にじりじり詰めてリネカーのヒザ蹴りを受けながらダブルレッグテイクダウン。リネカーは左で差してハーフガード。そこにダースチョークを合わせる青木。リネカーは右腕を入れて絞めを防いで仰向けに。
そこに、マウントに切り替えた青木。リネカーをコーナー際でヒジ打ち。パウンド連打! 後ろを向いたリネカーにパウンド連打し、背中を見せたところに乗ってリアネイキドチョークを極めると、リネカーがタップした。
1R 3分00秒、青木が一本勝ち。試合後、青木はインタビューに「なんでやったか? 12年世話になって友達から社長になって嫌だったけど、そのチャトリに『お願いします』って言われたらやるしかないだろ」
セコンドのケンドー・カシンらが拍手するなか、「20年やってきました。万感の思いです。一言、ありがとう」とファンにマイク。
5万ドルボーナスを告げられると、「コソボだよ(※ケンドー・カシンがスーパーJrで優勝した時に「俺の優勝賞金をコソボに寄付しとけ!」と発言し実際に寄付)、僕はONEを愛しているから、ONEも僕を愛してほしい」と語った。
なお、試合後、ノースカットはSNSでセコンドのビザの問題で欠場したことを明かし、「セコンドがつかなければ試合はできない」とSNSに記している。