▼ONEサブミッショングラップリング・ライト級チャンピオンシップ 10分1R
〇ケイド・ルオトロ(米国)王者
[判定3-0]
×トミー・ランガカー(ノルウェー)挑戦者
※ルオトロが王座防衛
20歳のケイドは、双子の兄弟タイ・ルオトロと共に、ホイラー・グレイシーの黒帯クレバー・ルシアーノの下で3歳から柔術を始め、メンデス兄弟の AOJ(ART OF JIU JITSU)で活躍。その後、ATOS所属となり2021年12月に黒帯になっている。2022年のADCC世界選手権77kg級で優勝し、19歳で史上最年少世界王者に輝いた。2022年5月のONEデビュー戦では、ケージグラップリングで青木真也に判定勝ち。同年10月のONE世界王座決定戦でウアリ・クルジェフにヒールフックで一本勝ちして初代王座に就くと、12月にはマテウス・ガブリエルを相手に判定3-0で初防衛に成功。そして2023年6月のランガカー戦も判定勝ちで2度目の王座防衛に成功した。
対するランガカーは、ノルウェー出身の29歳。キムラ/ノヴァ・ウニオンでホセ・カルロスの指導の下、トレーニングを積み、2022年IBJJF世界柔術選手権ミドル級(82.3kg)3位。2023年12月のIBJJFノーギ世界選手権79.5kg優勝。2021年11月の『Polaris18』では、道衣90kg契約でイゴール・タナベに敗れるも、2023年11月の『Polaris26』ではノーギでオリバー・タザのヒールフックを凌いで判定勝ちしている。
2023年6月の前戦では、トップからパスガードを仕掛けるルオトロに、ハーフガードのランガカーが足関節のカウンターを合わせる展開のなか、ジャッジはトップからアタックし続けたルオトロを支持している。MMAトレーニングも行っていることを明かしているルオトロと、ベルトの無い立場でグラップリングに挑戦し続けるランガカー。世界トップレベルのグラップラー2人は果たして、日本での再戦でどんな動きを見せるか。
1R、スタンドレスリングから。首後ろを掴むルオトロに、ランガカーも組み手争いに応じて簡単には下にならない。
ジャンピングハガードから引き込んだルオトロ。潜らせないランガカーが足を束ねるが、スクランブルからバックを狙うルオトロ。しかし腰はずらしたランガカーにパスガード狙い。左で差そうとするランガカーにダースチョークを狙うルオトロ。首を抜き、左を差してディープハーフ狙うランガカー。
離れるルオトロに下のランガカーはガード。ハーフから潜ろうとするが剥がすルオトロがトップからダースチョーク狙い。ランガカーはずらして極めさせずに正対へ。クルスフィックスのルオトロは足を外してオモプラッタに外してガードを取るランガカー。
右足首を掴んで右脇に隠しながらヒールの極めを狙うランガカー。外がけから内ヒールも狙うが、回って極めさせないルオトロ。しかしランガカーも足関節狙いに、ルオトロはヒザ十字狙い。しかしここでトップを奪うランガカーに、ルオトロは三角狙いから洗濯挟み。ランガカーはそのままトップキープでゴング。
判定は3-0で、ジャッジはトップからダースチョーク、腕十字とキャッチ級の攻めを見せたルオトロを支持した。
試合後、ルオトロは「相手に驚きはなかったけど、最初のダースチョークで力を使いすぎて疲れたのが反省点。12年ぶりの日本で戦えて愛しています。(5万ドルボーナスに)仕事を楽しんだら、仕事だと思わないから。コスタリカで一番大きな魚をつれて、ここでボーナスも獲得した。アリガトウ」と語った。