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【ONE】武尊がスーパーレックに判定負け、執念は届かず。青木が欠場ノースカット代役のリネカーに一本勝ち。ルオトロが王座防衛、秋山が初回KO負け、グレゴリアンがKO勝ち、トノンが一本勝ち、三浦が平田に完勝、若松がリヴェンジ成功!

2024/01/28 15:01

▼キックボクシング キャッチウェイト(-70.99kg) 3分3R
〇マラット・グレゴリアン(アルメニア/ONEフェザー級キックボクシング世界2位)
[3R 1分20秒 KO]

×シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ/ONEフェザー級キックボクシング世界3位)



 グレゴリアンは2015年のK-1 WORLD GP初代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントで3試合連続KO勝ち。初代王座に輝くと2019年5月の『GLORY 65』でシッティチャイと5度目の対戦。

 過去4戦は全て敗れているグレゴリアンが判定勝ちで初勝利を収め、世界ライト級王座を獲得している。ONEには2020年12月に初参戦。2023年8月にONEフェザー級キックボクシング世界王者チンギス・アラゾフに挑むも判定負けでタイトル獲得ならず。戦績は66勝(34KO)13敗1分1無効試合。



 シッティチャイはプロ160戦以上と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に11回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきた。

 ONEには2020年7月から参戦。2022年の「ONEフェザー級キックボクシングワールドグランプリ」では決勝へ進出するもチンギス・アラゾフに判定負け。前戦は2023年9月にモハマド・シアサラニに判定で敗れ、戦績を128勝(39KO)34敗5分としている。

 1R、サウスポー構えのシッティチャイと、オーソのグレゴリアン。圧力をかけるグレゴリアンにロープを背にしながらも強い左ミドルを返すシッティチャイ。右アッパーから左ミドル、左ストレート、左ローをリズムよく繋ぐ。ガード固めるグレゴリアンは前に。右ハイをガード上に蹴ると、押し込んでの右ロー。

 2R、圧力を強めたグレゴリアン。シッティチャイも左ストレート、右ジャブ、左ミドルとポンポンと入れる。グレゴリアンは強い右ボディストレート。さらに右ローで前に。受け返しのシッティチャイは左ミドル。

 しかし、グレゴリアンも左レバー打ち。さらに前に出て右ストレート、右ミドル。アッパーを返すシッティチャイを逃がさずワンツーから右ロー。シッティチャイの左に左を返すとロープに詰めて左ボディを効かせて右のダブルを当てて右ヒザ!

 ついにダウンしたシッティチャイ。立ち上がるとグレゴリアンが詰めるがゴング。

 3R、詰めて近い距離で戦うグレゴリアン。右インローでシッティチャイはバランスを崩して手を着く。ノーダウンだがさらにインローのグレゴリアンは右前蹴り、右インロー、一転、右の蹴りから右スーパーマンパンチかで右テンカオ! 左フックと繋ぎ、シッティチャイがダウン。立ち上がれず。

 グレゴリアンが3R KO勝ちで、因縁の対シッティチャイ戦で2連勝を飾った。

 試合後、グレゴリアンは「8年間トップで戦ってきた。日本でKOで勝てたことは嬉しいです。パンチでボディ打ちしていて、相手の呼吸が荒くなったからヒザ蹴りで突いた」と語り、5万ドルボーナスを獲得した。

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