▼第9試合 RIZINバンタム級(-61.0kg)5分3R
〇太田 忍(パラエストラ柏)=61.0kg
[1R 2分21秒 TKO] ※パウンド
×芦澤竜誠(フリー)=61.0kg
太田は、2016年リオ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダル、2019年ヌルスルタン世界選手権63kg級金メダル。2020年大晦日の『RIZIN.26』でMMAデビューし、所英男に2R 腕十字で一本負けも久保優太、祖根寿麻に連勝。2022年7月に元谷友貴の総合力の前に判定負けしたが、2023年4月の 『RIZIN LANDMARK 5』でレスリング時代に1勝2敗と負け越していた倉本一真に1R、右フックでKO勝ち。2023年7月の『超RIZIN.2』では、ストライカーの瀧澤謙太にもスタンドバックからのパンチ連打で瀧澤を場外逃避させ、1R TKO勝ち。
10月の前戦では、63.0kg契約で元ONE Championshipの佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)と対戦し、判定負け。MMA戦績4勝3敗。
対する芦澤は、2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ2019年6月に大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言。
2021年9月にはかつて敗れた卜部弘嵩と約3年ぶりに再戦し、リベンジに成功した。2022年6月19日の『THE MATCH 2022』にてRISEのYA-MANとオープンフィンガーグローブマッチで激突もKO負け。
12月にK-1との契約満了を発表すると大晦日にRIZIN参戦を表明。2023年4月、因縁の皇治に判定勝ちするとキックは引退、MMAに専念するとしていた。
1R、ともにオーソドックス構え。遠間に立つ芦澤は左右の足を入れ替えるが、素早いダブルレッグテイクダウンは太田。
背中を着いた芦澤は予告通り、下からヒジ打ち。しかし右手で枕に巻いた太田は、左足をパスしてハーフから右脇を流して肩固め狙い。さらに脇を差してきた芦澤に、がぶり返しから上になりダースチョークへ。
両手を組んで外したかに見えた芦澤だが、太田が自ら外したか。すでに身体が伸びている芦澤に、上の太田が右のパウンド2発のダメ押しで、すぐにレフェリーが間に入った。
試合後、太田は「あれ、なんかあった? なんかあった? 芦田選手が真剣にMMAをやっていたのを知っているので拍手を。来年からベルトを目指して頑張ります。あと、この後、扇久保選手が戦います。パラエストラ千葉ネットワークをよろしくお願いします」と語った。