▼第15試合 RIZINフェザー級(-66.0kg) 5分3R
〇クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)=65.90kg
[3R 1分22秒 ダースチョーク]
×斎藤 裕(パラエストラ小岩)=65.85kg
クレベルは、2020年12月のRIZIN初参戦からカイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平、牛久絢太郎を相手に6試合連続一本勝ちで同級王座を戴冠。
2022年大晦日に現Bellator世界フェザー級王者のパトリシオ・ピットブル・フレイレに判定負けで4年ぶりの黒星を喫した。2023年6月の『RIZIN.43』で400gの体重超過で王座剥奪も鈴木千裕を初回、腕十字に極めると、2023年6月の前戦で元UFCの金原正徳に判定負け。今回が再起戦となる。
対する斎藤は、2023年4月に平本蓮にスプリット判定勝ち以来、8カ月ぶりの試合。第10代修斗世界フェザー級王者として、2020年8月にRIZIN初参戦。摩嶋一整を2R TKOに下すと、同年11月に朝倉未来に判定勝ちでRIZINフェザー級初代王者に。2021年6月には現王者のヴガール・ケラモフもスプリット判定で下し、4連勝。
しかし2021年10月の牛久絢太郎戦で跳びヒザ蹴りを受けたカットによりドクターストップで王座陥落。同年12月の朝倉未来との再戦で判定負けすると、2022年4月に牛久と王座を賭けて再戦。判定負けで王座奪還ならず、3連敗を喫した。2023年4月の前戦で平本に判定勝ちで再起を果たしている。
1R、グローブタッチ。ともにオーソドックス構え。クレベルは序盤は綺麗に左ジャブ、右ロー。左インローも。中央を取るクレベル。斎藤は腰を落として左ボディストレート。そこにクレベルの左インローが金的に当たり中断。再開。ジャブを見せるクレベルに、左ボディストレート狙いは斎藤。
クレベルは左サイドキック、さらに右前蹴りも、掴んだ斎藤が左ストレートを入れる。今度は頭を下げて右ジャブを突く齋藤に、クレベルの左インローが再び金的に入り中断。クレベルにローブローで「警告」。
コーナーに詰めて右ローを当てる斎藤。右カーフを返すクレベルは左ロー、斎藤は蹴りで出入りを見せる。ジャンプして詰めるクレベル。コーナーに詰めながらも踏み込み過ぎない斎藤。互いにローから組んで首投げ狙いからヒジを突くクレベル。さらに右ローも蹴り足を掴んだ齋藤は倒して、下のクレベルに蹴り。ブレーク。
左右で跳び込むクレベル。斎藤はワンツーで離れ右回り。追ってきたクレベルに右ストレートを当てる! 有効打を当て、攻め過ぎずにポイントアウトの斎藤。
2R、追うクレベルに回る斎藤。右ローを当ててバランスを崩すと、すぐに詰めたクレベルは再び右ロー! バランスを崩した斎藤にクレベルはダブルレッグテイクダウン! ハーフの斎藤は右で脇差し、蹴り上げから立ち上がり。ボディロックするクレベルの捨て身気味の投げを潰して上に。
左で差していたクレベルだが背中を着かされたクレベル。上から鉄槌の斎藤に、クレベルも下からヒジ、鉄槌。しかし、上の斎藤は右の鉄槌連打!
クローズドガードは解かないクレベルは腕十字を狙うと上体を立てた斎藤は、片腕を残さないように両腕を入れる。下のクレベルはオモプラッタからスイープ! トップを取り返すが、斎藤もフルガードに戻す。斎藤のトップからのクレベル攻略がここまでは奏功。
3R、前に出るクレベルはダブルレッグから引き込み。左で差して崩しに行くが、右で小手を巻いた斎藤はコーナーで立ちに。さらに自らダブルレッグへ。小外がけテイクダウン!
トップを取った斎藤に、しかしクレベルは右で首を抱えて左でオーバーフックで足で跳ね上げフックスイープからトップを奪うと、斎藤がハーフに足をからめようとしたことを利して足もかけてダースチョーク! 「ボペガー」と叫びながら、少しずつ絞めて最後は斎藤を絞め落とした。
試合後、クレベルは「今日はありがとうございました。今日スーパーカードで出来てめちゃ嬉しいな。でも1人いないな。高田(延彦)さん、ありがとうございました。疲れたなあ。今年は負けて、ベルトも400gで無くして、金原さんにも負ける……すごい難しい。自分の神様を信じている。
私は今年で変わった。すごい頑張ってる。みんなも仕事とか信じて。ずっと勝ったり負けたりはできない。社長、次、試合、いつですか? 金原と鈴木選手? あっ、鈴木、おめでとう。あれは強いな。忘れてない? 最後あなた負ける、私に。私のチャンス奪った。皆、今年でハッピーニューイヤー! 1、2、3、ボペガー!」と力強く語った。