▼第10試合 RIZINバンタム級(61kg)5分3R
×元谷友貴(アメリカン・トップチーム)=61.0kg
[判定0-3]
〇ヴィンス・モラレス(Syndicate MMA)=60.75kg
34歳の元谷は、2021年12月の金太郎戦から、アラン“ヒロ”ヤマニハ、太田忍、倉本一真、ホジェリオ・ボントリンを相手に5連勝。2023年5月に朝倉海と対戦し、3R KO負け。2023年11月11日のDEEPでCOROを2R TKOに下し、再起を遂げたばかり。
33歳のモラレスはMMA13勝7敗でUFC3勝5敗・Bellator2勝0敗。2023年5月には『XMMA 6』で石原夜叉坊と対戦し、夜叉坊の左インローにワンツーを合わせてダウンを奪うと、がぶりから得意のダースチョークを極めている。ジャパントップチームで朝倉海とのファイトキャンプを経て今回RIZIN初参戦。
1R、ともにオーソドックス構え。左右フックのモラレスをさばく元谷に圧力をかけてコーナーに詰める。元谷は左フック。コーナーに詰めたモラレスの左の蹴りがローブロー気味も続行。
ワンツーから左ハイに繋げるモラレス。ブロッキングの元谷に、元谷は、左右を腹にも突き上下にまとめる。右フックを返す元谷。モラレスはコーナーに詰めて首相撲ヒザ。テイクダウンには行かず、突いて離れる。
右カーフを返す元谷に、モラレスは左右で詰めて元谷の蹴りに合わせて初めてダブルレッグテイクダウン。コーナーで下になる元谷はハーフに。いったん体を離し、足をさばくモラレスに、出血の元谷は背中を見せて立ちあがったところでゴング。
2R、右前蹴り、長いジャブ、左右で前蹴りを放つモラエス。中に入れない元谷だが、ダブルレッグをドライブしてテイクダウン。し奥の手首をコントロールするが、立つモラレス。モラレスの左を受けて左を返した元谷はダブルレッグテイクダウン!
コーナー下で両足を束ねる元谷はリストコントロールするが、回って手首を外したモラレスは細かい左右。右アッパーを突き、元谷の右ローにショートをまとめる。
3R、先に右カーフを当てる元谷。右の相打ちも左の蹴りを返すモラレス。元谷は詰めて左も、モラレスは巧みなステップで回ってかわす。右を当てる元谷に、右アッパーを返して細かくまとめるモラレス。
このラウンドもダブルレッグテイクダウンは元谷。マット中央でモラレスを寝かせる。スイッチの腕を差し込むモラレスは、バック狙いの元谷に足をかけさせず落として、スクランブルから足を手繰る元谷にギロチンチョーク狙い。しかし対角に右足を抜いた元谷はハーフから肩固め狙い。背中を見せて立とうとするモラレスのバックに!
しかし右腕の脇を潜るモラレスは正対際からダースチョーク、さらにペルヴィアンネックタイのチョーク狙い。それを外した元谷が上からパウンドもゴング。
判定はボクシング技術で上回り、スクランブルでも強さを見せたモラレスが3-0で勝利。JTTのロゴをつけたモラレスがRIZIN初勝利を飾った。