▼第14試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
〇平本 蓮(剛毅會)=65.95kg
[判定3-0]
×YA-MAN(TARGET SHIBUYA)=65.85kg
平本は、K-1でゴンナパー・ウィラサクレックにKO勝ちするなど活躍後、2020年大晦日にRIZINデビュー。萩原京平、鈴木千裕に敗れるも、2022年7月に鈴木博昭にスプリット判定で勝利し、同年11月に弥益ドミネーター聡志に70kg契約で判定勝利し、MMA2連勝をマークした。2023年4月、MMAキャリア5戦目にしてキャリア29戦の斎藤に挑み善戦するも判定2-1で敗れた。
RISEの“キングオブストリート”ことYA-MANは2018年2月にRISEでプロデビューし、当初は目立たない存在だったが2021年5月にRISEでオープンフィンガーグローブ着用試合がスタートすると頭角を現わし、大晦日RIZINに出場すると、皇治に判定勝ちして一気に名をあげた。
2022年6月の『THE MATCH 2022』では芦澤竜誠との因縁の試合をKOで制するも、10月に白鳥大珠に敗れ連勝がストップ。2023年5月にはRIZINにてMMAデビューを果たし、三浦孝太を初回TKOに仕留めた。8月に山口裕人をKOし、初代RISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王座に就くと11月にはOFGキック戦で朝倉未来を初回でKO。
ダンサーに囲まれてゴージャスな入場のYA-MANに対し、黒のガウンで、黒の集団に花道で敬礼で送り出されたBLACK ROSEの平本。リングサイドには朝倉未来が見守る。
1R、オーソドックス構えのYA-MANに、サウスポー構えの平本。左右で先に詰めるYA-MANに、平本も右を返すとボディロックでテイクダウンも。すぐに立つYA-MAN。押し込みヒザ。互いに近い距離で戦う。
ローを打つ平本に距離を詰めるYA-MANは組んでコーナーに押し込み、両脇差しからヒジ。押し込んで左右フックのYA-MAN。さらに右ロー。ヒジ。左ローを返す平本に、YA-MANは右をヒット! しかし、平本も左! 左ローを当てる平本は左ストレートを突き刺す。
組むYA-MANは押し込んでヒジもブレーク。右ローの平本。YA-MANの入りに右ストレートを突く平本。しかし押し込みYA-MANが右! さらに詰めてゴング。
2R、先に組んだ平本が四つからテイクダウン。しかしYA-MANもしっかり正対して押し込み、脇を差して右ヒジを打つ。左を当てて、YA-MANの打ち返しには組む平本。離れては左ストレートというよりも突き!
さらにボディロックでリング中央で小外がけを合わせてテイクダウン! 下のYA-MANは背中を見せて立つが、平本はリストコントロール。YA-MANはコーナーで立って正対。ブレーク。
先に前に出るのはYA-MAN。そこに左の突きを狙う平本! さらに詰めたYA-MANに左のテンカオ! 押し込むYA-MANは右ヒザ。離れ際に右ヒジ狙いのYA-MANに、平本は脱力して組んで逆に回してテイクダウン! ハーフで下のままYA-MANはゴングを聞く。
3R、前足が赤くなり軸がぶれるようになったYA-MAN。左右で前に出るが、そこに組んで小外がけテイクダウンは平本! リストコントロールしてバックからヒザ。立ち上がるYA-MANにブレーク。YA-MANが右瞼を横にカット。止血し再開。
平本の左ハイをブロックするYA-MAN。詰めると、平本は組んで前に。体を入れ替えるYA-MAN。コーナーを背に左右を打ち返す平本はコーナーを出る。左ジャブを突く平本。
YA-MANが振ってくると四つに組み。左右を振るYA-MANにダックしてかわす平本。互いに疲弊するが、YA-MANの右をスリッピングアウェー。コーナーに追い込んで右を当てるYA-MANだが平本も左を打ち返す。
判定は3-0で平本が勝利。頭を下げて詰めて強振したYA-MANに、的確に真っ直ぐを突いた平本は、組んでも四つからテイクダウン。序盤は立ったYA-MANだが徐々に削られ、平本がポイントを重ねて勝利した。
勝者・平本は、跪くYA-MANの隣に座り、背中を叩くと、YA-MANは言葉をかわさず咆哮。平本も踵を返して自陣コーナーに戻った。
試合後、マイクを持った平本は、「MMA甘くないからね。YA-MANくん、アマチュア修斗からやり直した方がいいよ。まあ冗談はさておいて、YA-MANが強くて、しょぼい勝ち方になっちゃいましたけど。朝倉未来、お前がブッ飛ばされるから俺がブッ倒したよ。最強になって戻ってきます。サヨナラ」と語った。