▼第12試合 RIZINヘビー級(120.0kg)5分3R
×スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT / PUREBRED)=118.90kg
[2R 0分55秒 TKO] ※左ヒザ→パウンド
〇上田幹雄(BRAVE)=110.55kg
スダリオは、大相撲で元貴ノ富士として活躍。2018年の3月場所で新十両昇進も2019年10月に引退。エンセン井上の指導を受けて、2020年9月の「RIZIN.24」でMMAデビュー。ディラン・ジェイムスにTKO勝ち。同年大晦日にはミノワマンにカーフキックを効かせ、TKO勝ち。21年3月に宮本和志を1Rわずか8秒でマットに沈め3連勝。試合後に渡米し強化合宿するが、6月の東京ドーム大会で柔術黒帯のシビサイ頌真に3Rにリアネイキッドチョークを極められ初黒星を喫する。
再渡米から10月の横浜大会ではSAINT相手に再起戦を白星で飾ると、手術とリハビリを経て、22年7月に約9カ月ぶりとなった関根“シュレック”秀樹戦で1R 53秒で復帰戦勝利。大晦日にマーク・ハントの弟子であるジュニア・タファにTKO負け。23年4月のロッキー・マルティネス戦でフルマークの判定勝ちを収めた。23年9月の「RIZIN.44」で元UFCファイターのトッド・ダフィーと対戦予定も、ダフィーの欠場により翌10月に「RIZIN LANDMARK 6」で韓国のイム・ドンファンに3R TKO勝ちを収めている。
上田は、極真会館2019年第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会優勝者。BRAVEの宮田和幸コーチの元でMMAの練習を積み、22年4月の「RIZIN.35」で高阪剛相手にMMAデビューも高阪の右フックを被弾しTKO負け。
RIZIN2戦目となった23年6月のRIZIN.43で関根“シュレック”秀樹と対戦し、1R早々に得意の近距離での左上段の蹴りでシュレックをマットに沈めTKO勝利、RIZIN初白星を飾った。2023年9月10日の「ReBOOT~K-1 ReBIRTH~」ではK-Jeeに2R KO勝ちしている。
1R、サウスポー構えから歩くように体を入れ替え、左インロー、前蹴りは上田。バックステップのスダリオ。上田はスダリオの詰めに左前蹴り。スダリオは右フックで詰めるがさばく上田は左の蹴りを上下に突く。
中央に戻した上田は、左前蹴り、右下段蹴り。さらに左ハイ! かろうじてブロックしたスダリオは左で差して組むと押し込んでボディロックでヒザを着かせる。背中を見せたコーナーで立つ上田は、ボディロックするスダリオに左をこつこつ突き、正対してヒザを突き、スタンドに戻す。
スダリオの左をさばき歩いて左上段の蹴り、続けて左中段の蹴りを腹にヒットさせる上田! 後ろ蹴りも見せたところでゴング。
2R、左を突いて前に出たスダリオを左ヒザ、左ストレートで押し返す上田。右インローを当てるスダリオに、上田は右カーフを当ててか詰めてきたスダリオに近距離でのフルコンタクト空手の回さない左上段蹴り! ヒザをアゴにもらい崩れたスダリオにパウンドラッシュ! 気が戻ったスダリオだが、防御できず連打にレフェリーが間に入った。
まさに「一撃」フィニッシュを決めた上田は、リング上で「いま現在、日本で一番強いヘビー級は僕でいいですか? いろんなところで試合後、勝って言いたいことがある、と言ってました。榊原社長、RIZINのヘビー級のベルトを作ってください。僕が日本人の底力を見せたいと思います!」と力強く語った。