▼第8試合 RIZIN MMA特別ルール 65kg契約 5分2R
×三浦孝太(BRAVE)=64.90kg
[2R 0分59秒 TKO] ※サッカーボールキック
〇皇治(TEAM ONE)=64.95kg
“キング・カズ”こと三浦知良の次男の三浦孝太は、2021年の大晦日にMMAデビューし、YUSHIにサッカーキックでTKO勝利。2022年8月にはタイでエキシビションのキックボクシングマッチとしてブアカーオと対戦し、3Rレフェリーストップ(勝敗無し)。
9月のMMA第2戦ではブンチュアイに1Rで腕十字で勝利した。2023年5月はYA-MANにTKO負け、7月には再びタイでムエタイのエキシビションマッチを行い、ジョーカーと時間切れで引き分けている。
皇治は、2021年大晦日のRIZINでYA-MANに判定負け後、2022年3月に梅野源治に判定勝ち。2022年5月にはHEATでダウサコン・モータッサナイにスプリット判定勝ち。2022年9月と11月にはボクシングルールのエキシビションを行い、約1年ぶりとなった2023年4月のキックルールでは芦澤竜誠に判定2-1で敗れた。試合後には引退を宣言したが、MMAファイターとして今回復帰する。
1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取る皇治。ワンツーを振る皇治を距離でかわす三浦は、序盤は組みではガード高めのムエタイスタイルから速い右カーフ。さらに右ロー。
ワンツーで飛び込む皇治をバックステップでかわす三浦。さらにスリーまでつなげる皇治も三浦の詰めに右ローを2発。しかしコーナーに詰まると三浦の右がかすめる。皇治も左を返して押し戻すと右の三日月蹴り。
ワンツースリーで前に出る皇治。バックステップの三浦の入りに左前手を合わせに行く皇治。皇治は右からコーナーに詰めて細かく左右も出る三浦。右の打ち終わりに左を突くと、バランスを崩す三浦。コーナーを出て右を振るが、皇治は左ボディ!
三浦のシングルレッグを切ってがぶりの皇治は左右パウンドで三浦が鼻血を流す。
2R、じりじりと詰める三浦はダブルレッグからコーナーに詰めるが、差し上げて顔を剥がしてヒザ蹴りで押し戻す皇治は、右ヒジ、左ボディ。ロープ背にダブルレッグに入る三浦をがぶり。三浦はレッスルアップで立ち上がり押し込むが、左ヒジを当てた皇治は、崩れた三浦にパウンドラッシュ! サイドからパウンド、立ち上がりサッカーキック3連打! レフェリーが間に入った。
三浦は鼻から出血。MMAデビュー戦をTKO勝利で飾り、涙を見せる青木真也と熱いハグをかわした皇治。
皇治は、「ちょっとステロイド打ったら、こんな感じになっちゃうな。パンチあるわ。木村ミノルせこいな……まあそれは冗談で。いつもホンマにありがとうございます。34歳で格闘家としてはおっさんかもしれないですけど、諦めずに歳考えずに挑戦したらいいことある。三浦選手は、僕に無いものを持って生まれたときからいろんなものを背負って重圧のなかでやってきてリスペクトしています。……もう卒業したよ。でもやっぱりモテてしゃーないな。芦澤竜誠、根性見せろよ。次の大阪大会で俺が絶対、神経締めしてやるから。芦澤、応援してるぞ。根性見せろよ。よいお年を。あーかっこいいよね」と、4月の大坂大会での対戦候補となっている因縁の相手にエールを贈り、マイクを締めた。