▼第7試合 RIZINウェルター級(77.0kg)5分3R
〇イゴール・タナベ(セラヴィー)=76.90kg
[1R 1分32秒 リアネイキドチョーク]
×安西信昌(TEAM CLIMB)=76.95kg
23歳のイゴール・タナベは、柔術世界選手権で、ジュブナイル青帯&紫帯で優勝、茶帯で3位と、すべての帯色でメダルを獲得。黒帯ではJBJJF全日本大会で21年・22年に階級と無差別の両方で優勝し2連覇を達成。
2021年11月のHEATでプロMMAデビューし、清水洸志に三角絞めで一本勝ち。2022年12月の巌流島でメルヴィン・マヌーフにヒールフックを極めMMA2連勝を飾ると、2023年7月の『超RIZIN.2』でRIZIN初参戦。ミドル級(84kg)契約で元DEEPウェルター級王者の阿部大治を1R、内ヒールフックに極めてバーバルタップアウト勝ち。RIZINデビューを勝利で飾ると、10月には元K-1ファイターのANIMAL☆KOJIも三角絞めで仕留めた。
MMA9勝5敗の安西は、アジア・ジュニア選手権5位などの実績を持つグレコローマンレスラー。2014年6月に川村亮にTKO勝ちしPANCRASEミドル級王座獲得。同年8月からUFCに参戦し、2015年9月にロジャー・ザパタにTKO勝ちでオクタゴン初勝利。
2017年9月にルーク・ジュモーに判定勝ちでUFC連勝も、2018年6月にジェイク・マシューズに1R TKO負けでリリース。DEEPでの1戦を経て、2019年12月のBELLATOR JAPANでマイケル・ペイジと対戦し、KO負けして以来の試合となった2023年5月のヴィクトル・ヴァレンズエラ戦では2RでTKO負けしている。
1R、ともにオーソドックス構え。左ボディストレートを見せる安西に、タナベは右ローを2発。安西の詰めにダブルレッグからすぐにバックテイク。右足をかけるとコーナー背に座る安西に4の字ロック。顎上から右腕を喉に、さらに左腕に巻き替えて右手首を持つ形でリアネイキドチョーク、頸動脈を絞めて極めた。
5戦連続、1R一本勝ちを極めたタナベは、マウスピースを外して「絶対、泣くんですけど、ほんとうに昨日は公開計量行かずに申し訳ございませんでした。水抜き本当は7.5kgを一晩で落として、どうしても回復できなかったです。絶対に大晦日出たかったし、家族にもっといいい暮らしをさせたいし、ずっと体重を落として、家族に八つ当たりもしてしまった、僕はほんとうに恵まれています。今日は僕がウェルター級トップになる第1章でした」と語った。