MMA
レポート

【DEEP】元谷友貴がCOROに2R TKO勝ち「年末お願いします」、泉武志が北岡越えで5連勝、雅駿介が組みヒザで窪田泰斗に完封勝利、しなしがちびさいに判定勝ちで2連勝、力也がTKO勝ち、鹿志村が一本勝ち、JTT佐々木が外ヒールで3年ぶり一本勝ち

2023/11/11 17:11
 2023年11月11日(土)東京・後楽園ホールにて『skyticket Presents DEEP 116 IMPACT』が行われた。 『skyticket Presents DEEP 116 IMPACT』速報 ▼DEEPバンタム級 5分3R〇元谷友貴(アメリカン・トップチーム)61.6kg[2R 4分09秒 TKO] ※バックマウントから鉄槌×CORO(K-Clann)61.5kg  DEEPでフライ級とバンタム級の二階級で王者となっている元谷は、2021年9月のバンタム級JAPANグランプリ2回戦で瀧澤謙太にTKO負けも、金太郎、アラン“ヒロ”ヤマニハ、太田忍、倉本一真、ホジェリオ・ボントリンを相手に5連勝。  2023年5月の前戦で朝倉海に3R TKO負けでバンタム級王座決定戦に進めず。6月にATT入りを発表し、渡米していた。一時帰国したが、現在は再びフロリダで堀口恭司らと練習を積んでいる。  対するCOROは、2021年9月からDEEPで4連勝。2022年5月にDJ.taikiに判定勝ちで暫定王座獲得に成功するも、2022年11月に石司晃一に判定負けで王座陥落(※その後、正規王者ビクター・ヘンリーがベルト返上で、石司が正規王者に)した。2023年5月には、4連勝中だった力也と対戦。1Rに三角絞めを極めて再起を飾っている。  3月9日には現RIZINスーパーアトム級&現DEEP JEWELSストロー級王者の伊澤星花と入籍。2人でRoys GYMを開設したばかり。  両者ともに寝技に長けたオールラウンダーだが、元谷は打撃巧者でもあり、ATTで培ったケージレスリング等がいかにMMAとして融合されているか。  勝者は、石司が持つDEEPバンタム級王座挑戦となるか。王者・石司は9月18日のBLACK COMBATとの対抗戦で両団体のバンタム級の「ダブルタイトルマッチ」を戦うため、ベルトの行方も注目されるバンタム級戦線だ。 元谷「DEEPのメインの試合をしたいと思います。頑張ります」 CORO「久々に怪我なくしっかり準備できたので最高のパフォーマンスが出来ると思います。明日は勝ちます」  1R、詰めるCOROに元谷は右ロー。COROも右カーフも左右に元谷が左を合わせて崩すと、COROがシングルレッグへ。元谷のギロチンに頭を下げず抜いたCOROは離れ際に右を振る。  ワンツーで前に出る元谷。圧力をかけて追うとジャブ打つCOROに右ボディストレートで金網に詰めて四つからボディロックテイクダウン!  ハーフのCOROに右で差す元谷。頭を金網に尻を引くCORO。左でこつこつパウンドの元谷。上体を立てるCOROを寝かせる元谷。COROは下からギロチンも狙うが浅い。首を抜く元谷が上のままゴング。  2R、オーソで詰めるCOROにダブルレッグは元谷。そこにギロチンを合わせに行くCORO。ハーフの元谷は上に、送り手を狙いバックテイク。4の字ロック。背後からパウンド、バックマウントでパウンド連打! いったん身体が伸びたCOROだが、亀になり凌ぎ、元谷に金網背にさせて座る。  4の字バックのまま再び引き込み寝かせる元谷。組んだ側に半身になり腰をずらそうとするCOROに、巧に両足を組み替えバックコントロールする元谷は、両足の間でCOROを動かせ、バックになったCOROの右手を左手で縛り、右手で鉄槌連打! 身体を伸ばされ打たれるままのCOROを見て、レフェリーが間に入った。  試合後、元谷はケージサイドのRIZIN榊原信行CEOに向いて、「久しぶりのDEEP、しっかり勝ててどうでしたか? 榊原さん、年末、まだお願いします。またいい試合をするんで応援、よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEPライト級 5分3R×北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.75kg[判定1-2] ※29-28, 27-30×2〇泉 武志(FIGHTER'S FLOW)70.65kg  ライト級の3R戦。  北岡は、2023年に入り3連勝中。2020年9月の小金翔戦でのドロー以降、久米鷹介、 大原樹理、鈴木琢仁、上迫博仁、江藤公洋相手に5連敗を喫したが、2023年2月に高野優樹にノースサウスチョークで一本勝ちすると、5月に大山釼呑助にギロチンチョークで一本勝ち。さらに7月の「DEEP vs. NARIAGARI」で大木良太にスプリット判定勝ち。  ケージサイドのRIZIN榊原信行CEOに、「43歳で3連勝したんですよ。4年間勝てなかったのに半年で戻したんですよ、こんなヤツいないでしょう。また使ってください」と出場をアピールしていた。試合後には24歳差の公開プロポーズも成功させ、試合もプライベートも絶好調のまま、2023年4試合目に向かう。  対する泉は、MMA4連勝中のレスリングエリート。日体大レスリング部出身で、2016年全日本選手権グレコローマンレスリング71kg級優勝、2017年アジア選手権71kg級優勝、2017年世界選手権同級11位などの実績を持つ。2022年4月にRIZINでMMAプロデビューもグラント・ボグダノフに3R TKO負け。7月に野村駿太にも判定負けも、以降は、THE☆ナマハゲ、前田啓伍、井上竜旗に判定勝ち。そして2023年7月の前戦では、小金翔にも判定勝ちで4連勝をマークしている。  グレコをケージレスリングに落とし込んで最後に組み勝っている泉に対し、北岡は3連勝中2つの一本勝ちでは、高野をノースサウスチョーク、大山をギロチンチョークで極めるなど、ポジションを制しての極めの強さも誇る。泉にとっては初の3R戦で、北岡相手に自身の強みを見せることが出来るか。ジャブを突いて北岡の組みを断ち切る泉に、北岡は独自のステップでいかにアプローチするか。両者のスタンドにも注目の連勝同士のライト級戦だ。 北岡「頑張ります」 泉「バッチシ仕上げてきたんで、明日勝ちたいと思います。よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの北岡。オーソの泉。先に左の蹴りを見せる北岡。左右の連打で詰めると体を入れ替える泉。押し込み右を側頭部にこつこつ突く。さらに左ボディもブレーク。  詰める泉に北岡はバックフィストで押し戻し。ワンツーの右ストレートは泉。北岡は左の蹴り。泉は右ストレートfで詰めると、金網背にする北岡はいったん足を浮かせて首狙い。肩パンチで押し込む泉。頭は下げない。  引き寄せる北岡にいったん離れる泉だが、足を上げながら圧力をかけて飛び込む泉。ブレーク。打撃で圧力かけ両脇差す泉にかんぬきの北岡。ゴング。  2R、左を突く北岡。さらにワンツーで詰めると右で差して押し込み。シングルレッグの北岡は右かかを掴み。、尻を着かせると、泉はハーフネルソン。腰を抱き、右足をヒザ上に乗せて浮かせてバック狙うとハーフから両足で左足を伸ばしてバック狙い。しかし、正対した泉は、北尾摩のシングルレッグを差し上げてボディロック&小外がけテイクダウン!  背中を着かされた北岡は足を戻し、頭を押して立ち上がりへ。そこをボディロックして寝かせる泉。頭を抱えた手を外した北岡は立ち上がりに。泉はスタンドバックからヒザ。バック狙いも。正対際の北岡はディープハーフから上に。泉も座ってがぶりでゴング。  3R、ワンツーで前に出る北岡を脇差し体を入れ替える泉。ブレーク。ワンミスで不利な体勢になる組み合いで、押し込む泉にヘッドロックからケージウォークで正対してギロチンを狙う北岡だが、頭を下げない泉は立ったまま凌ぎ、ブレーク。  両者に「注意」。足指を使ったと判断の北岡。左ローを当てる泉。北岡の詰めに体を入れ替える泉。北岡は離れ際に左ヒジを当てる。  ローを蹴る泉。ジャブも。左ハイでスリップする北岡。立つと、泉を誘い出すべく左の蹴り。かわす泉は右ロー。右フック。北岡の詰めに泉が両脇を差して押し込みゴング。  判定は2-1(29-28北岡、30-27×2泉)で5連勝の泉が北岡越えを果たした。試合後、泉は「皆さんの協力で5連勝ありがとうございます。勝ってもつまらない試合で全然、嬉しくなかったですけど、今日は喜んでいいいですか。榊原さん、僕をRIZINに呼んでください。もっと面白い試合をするんで」と語った。 [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分2R×窪田泰斗(FourRhombus)61.7kg[判定0-3] ※18-20×3〇雅 駿介(CAVE)61.65kg  窪田は、2022年12月に3年振りに復帰してから木下尚祐、海飛、に判定勝ち。7月の前戦では力也にアームロックを極めるなど、劣勢からも底力を発揮している。  雅は、ムエタイ三冠王からMMAファイターに転向。2022年11月に現UFCの風間敏臣に一本負けで、RYUKI戦に続く初の連敗を喫するも、その後は、中本龍平、海飛に判定勝ちすると、植田雄太に右カーフを効かせて1R TKO勝ちで3連勝をマーク。2022年11月に鹿志村仁之介にリアネイキドチョークで一本負けも、2023年3月にボンサイ柔術の内山拓真に判定勝ち。7月の前戦でも、平松翔に組みで上回り判定勝ちで2連勝中。  組みも強い雅は、窪田相手にどんな戦い方を選択するか。窪田にとっても悲願の王座挑戦に向け、負けられない試合が続く。 窪田「パンチでKOします。楽しみにしていてください」 雅「勝ちます、内容にもこだわってここから抜けます」  1R、サウスポー構えの窪田が左を振って詰めて左で差してシングルレッグで組み。しかし体を入れ替える雅は四つからヒザ突き、左で差し上げテイクダウン。金網使い立つ窪田に、その際でヒザ! さらに左を差し上げて四つでテイクダウン。窪田に背中を着かせてハーフから削る。右腕で頭を抱える窪田に、右腕を立ててヒジを突く雅。ハーフからヒザ。膠着ブレーク。  ワンツーの左ストレートの窪田。雅は右インロー。窪田は左ボディストレート。右三日月蹴りの雅に左アッパーの窪田。雅は首相撲で詰めて四つから小外がけで再びテイクダウンでゴング。  2R、左前蹴り、左スーパーマンパンチを狙う窪田だが、雅の右ハイに続く蹴りがローブローに。再開。右前蹴りから右を突き、ボディロックテイクダウンは雅! 金網使い立つ際にヒザを突き、押し込みヒザもローブローとなりブレーク。  再開も窪田のワンツーに組んで両差しの雅はボディロックから小外、大内と足を切り替えながらテイクダウン! 手を着いた窪田のバックを奪い4の字ロック。左手首をコントロールして右腕を喉下に狙う。組ませない窪田だが、バックキープの雅は背後からパウンド、片手で肩を抱き、リアネイキドチョークを狙うが、回りながら腰をずらした窪田が雅のバックマウントに正対して立ち上がり、左を振るもゴング。  判定は20-18×3のフルマークで雅が勝利。3連勝を掴んだ。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS ミクロ級 5分2R〇しなしさとこ(フリー)43.65kg[判定3-0] ※20-18×3×ちびさい KYOKA(SAI-GYM)42.8kg  しなしは、柔道全日本選手権ベスト8、サンボ世界選手権で銅メダリスト。2008年に初代DEEP女子フライ級王座を獲得すると、出産、育児を経て2014年に6年ぶりの復帰。2019年12月ににっせーにTKO負けし、2020年8月に王座返上も、2023年2月に復帰し、古林礼名に判定勝利を収めた。46歳。20歳差の44.0kgのミクロ級戦となる。  対するちびさいは柔術ベースで、146cm、42kgの“国内最小最軽量ファイター”。デビューから3連敗も2022年9月にジャカ季美香に判定勝ちで初白星を挙げると、2023年2月の前戦ではこゆきに一本勝ちし、2連勝。9月の上瀬あかり戦では800g体重超過の上瀬にリアネイキドチョークを極められるも、結果は無効試合となっている。26歳。 しなし「46歳の挑戦です。よろしくお願いします」 ちびさい「実績がすごい選手を相手に全力で倒しにいきます」  1R、ともにオーソドックス構え。遠い間合いを取るちびさいに、詰めるしなしは首投げから腕十字狙いも、抜けるちびさいに、しなしは下に。しかしシングルレッグでレッスルアップで立ち上がるしなしは腕十字を狙うが、抜くちびさいがバックマウント狙い。正対してガードになるしなし。  腰を足をかけてフルガードのしなし。上のちびさいは鉄槌も下のしなしも鉄槌。腰を切って外そうとするちびさい。下のしなしはこつこつパンチを突き、下から脇を煽って腕十字を狙う。  2R、左前手を伸ばして詰めるしなしに、回るちびさい。首投げの際で上を取るしなしの鉄槌にちびさいは脇を潜り、スクランブルで上に。ラバーガードのしなしをかわすちびさい。腰に足をあててから下から跳ね上げスイープするしなしがパスガード、サイドからクルスフィックス、アメリカーナ狙い。  両足に挟んで極めさせないちびさいだが、サイドからニーオンで首を押さえ、鉄槌のしなし。ちびさいも脇差し立とうとするが、この際も上はしなし、ちびさいは三角を狙いゴング。  判定は3者20-18のフルマークでしなしが勝利。2月大会に続く2連勝をマークした。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R〇力也(FIGHT FARM)61.65kg[1R 1分20秒 TKO]×谷岡祐樹(パラエストラ加古川)61.65kg  バンタム級5分2Rで力也(FIGHT FARM) と谷岡祐樹(パラエストラ加古川)が対戦。  力也は、日体大レスリング部出身。グレコローマン60kg級で全日本学生選手権を2012年と2013年の2度制している。2021年に上位陣相手に1勝3敗と苦しんだものの、2022年から4連勝。林健太、三好真大、海飛、渡部修斗を相手に2KO・TKO、2つの一本勝ちとすべて1Rフィニッシュ勝利している。  海飛には首投げからのVクロス、2月の渡部戦では右フックからのパウンドで27秒KOと、仕掛けは強引なところはあるものの、決定力を持つ。しかし、2023年5月のDEEPで前バンタム級暫定王者のCOROと対戦し、1Rに三角絞めを極められ一本負け。7月は窪田泰斗にキウラロックで敗れ、9月は木下尚祐に判定負けと連敗中。MMA7勝10敗。  谷岡は元DEEP☆KICK王者からMMAに転向し、DEEP大阪大会で3連勝から2023年4月に平松翔にTKO負けで連勝がストップ。7月の大阪大会では中本龍平と対戦し、谷岡が2Rに左ボディを効かせて右ストレートで中本からダウンを奪い、パウンドアウト。再起を遂げている。 力也「一番熱い試合をして勝ちます」 谷岡「自分の求められていることが分かっているので、しっかりKOしたいと思います」  1R、サウスポー構えの力也に、オーソの谷岡。シングルレッグから軸足を刈りテイクダウンの力也に、すぐに立つ谷岡。左ストレートから右フックを当てる力也。  ボディロックからテイクダウン、立ち際にアームインギロチンチョークで後方に回して、谷岡の立ち際に左右を当ててラッシュ! ダウンした谷岡の立ち際に左右をまとめて、レフェリーを呼び込み、TKO勝ちした。  試合後、力也は「しばらく勝ってなかったですけど、俺らしい試合で勝てて良かったです。どんどん試合をするんでよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分2R×橋本優大(CAVE)61.7kg[1R 1分04秒 腕十字]〇鹿志村仁之介(Battle-Box)61.4kg  プロデビューから6勝1敗の戦績を残している実力者の橋本優大。COROに一本負け以降は、高野優樹にスプリット判定勝ち。2022年3月に宮島夢都希に一本勝ちで2連勝中。  寝技師・鹿志村仁之助は2022年11月に雅駿介にリアネイキドチョークで一本勝ちも、北米修行を経ての2023年2月のDJ.taiki戦では判定負け。7月の前戦でも日比野“エビ中”純也に判定負けを喫しており、対策を練られたサブミッションをMMAでいかに生かすか。 橋本「1年8カ月ぶりの試合楽しみます」  鹿志村「僕が勝ってDEEPを盛り上げます」  鹿志村のセコンドにはイゴール・タナベとグラント・ボクダノフ。  1R、詰める鹿志村は橋本にかんぬきから引き込み、橋本の頭を抱えてフルガードから右足を手繰りながら三角絞め。頭を越えて腕十字に刈ってうつ伏せで極めてタップを奪った。  試合後、鹿志村は「初めてのマイク。22歳で柔術黒帯でこうして寝技で極めて、次の相手が誰だけ全然、分からないけど、今みたいに極めてやりますんで、応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEPメガトン級 5分2R×誠悟(AACC)121.2kg[判定1-2]〇ヨコヤ・マクレガー(パラエストラ柏)※計量未到着→96.35kg20-18ヨコヤ・マクレガー19-19マスト誠悟19-19マスト ヨコヤ・マクレガー 誠悟「(相手が)計量来ていないので興味ないので、さっさと終わらせる」 “ミスターメガトン”誠悟は、8連敗から、2022年8月にトーマスを得意の柔道仕込みの袈裟固めに極めると、12月にアンディ・コングを2R TKOで2連勝。しかし、2023年5月に江畑秀範の打ち下ろしの右を浴びて1R TKO負け。  対するヨコヤマは、名門・パラエストラ千葉ネットワークの重量級のエース。GRACHAN、HEATで3連勝後、2022年4月に沖縄のMCCS Fight Nightで元NOAHの友寄志郎にTKO負け。11月にグアムBrawl International 2でロッキー・マルティネスに1R リアネイキドチョークで一本負けと連敗中。DEEP初参戦でビッグネームを食うか。  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブから右を狙う誠悟にヨコヤ・マクレガーは右回りで右カーフ。さらに右オーバーハンドをブロック上に当てる。左前手の連打で詰める誠悟。ヨコヤ・マクレガーは左を突いて出入り。  左インロー、二段蹴りのヨコヤ・マクレガー。さらに右オーバーハンドをヒットも誠悟は効いたそぶりをみせず。  2Rも右回りのヨコヤ・マクレガー。追う誠悟に左インロー。誠悟の左に右を合わせに行くヨコヤ・マクレガー。膠着状態で両者に「注意」。左ジャブを突く誠悟に、右を返すヨコヤ・マクレガー。詰めて右を突く誠悟は首投げを狙うも組ませないヨコヤ・マクレガー。  ついに金網に追い込み左右連打も金網から抜けるヨコヤ・マクレガーはジャブも、誠悟は両手を広げて来いと呼び込む。判定はマスト判定で2-1に割れ、ヨコヤ・マクレガーが勝利した。 [nextpage] ▼DEEP ライト級 5分2R〇佐々木 大(トラフォース赤坂)70.75kg[1R ヒールフック] ※外ヒール×太田将吾(NEX-SPORTS)70.25kg  ライト級5分2Rでは、佐々木大(トラフォース赤坂)vs.太田将吾(NEX-SPORTS)が決定。 佐々木は朝倉未来YouTubeチャンネルのメンバーで、2019年9月にDEEPでプロデビュー。そのデビュー戦はハーレー・ビーハンにリアネイキドチョークで勝利も、12月に大木良太、2020年11月に石塚雄馬に敗れて1勝2敗。今回が約3年ぶりの復帰戦となる。また、2022年3月にはBreakingDownでモハン・ドラゴンとキックルールで対戦し、判定2-1で惜敗。  太田は2014年にアマチュアシュートボクシング全日本大会でミドル級優勝。その後は地下格闘技で28戦、DEEPアマチュア大会で経験を積み、2022年7月のDEEP名古屋大会で37歳にしてプロデビュー。2連勝のあと2連敗を喫するが、2023年10月1日の『RIZIN LANDMARK 6』のオープニングファイトにて銀・グラップリングシュートボクサーズジムから1R1分52秒、腕十字で勝利して再起を飾ったばかり。  佐々木が3年間の進化を見せるか、それとも太田がRIZINで勝利した勢いのまま連勝を飾るか。 佐々木「3年ぶりに復帰しました。明日は勝ちます」 太田「先月の名古屋RIZINオファーから、過去いちの調整が出来ました。しっかり盛り上げられるように頑張ります」  1R、ともにオーソドックス構え。左右で詰める佐々木に、太田は右カーフ。左右で詰めると、体を入れ替える佐々木がヒザ蹴りもローブローに。  再開。互いに右が交錯するなか、太田のシングルレッグにがぶる佐々木。脇を潜ろうとする太田に、組んで金網に詰める佐々木は右ヒザも「ボコッ」と音が鳴るローブロー。太田は股間を押さえて悶絶。  佐々木に「警告」で再開。右を振ってから一転ダブルレッグテイクダウンの太田に、下の佐々木に外掛け外ヒールを極めた。  試合後、佐々木は「3年ぶりにDEEPで勝ちました。応援ありがとうございます。これからどんどん強い人とやって上に行きたいんで応援よろしくお願いします」と語り、ケージサイドのせりなとハグをかわした。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R〇秋元強真(パラエストラ柏)61.55kg[1R TKO]×田口貴親(HIDA TRAINING LUB)61.4kg  パラエストラ柏の期待の新鋭・秋元は、アマチュアNexus SPROUTを経て、2022年6月のGLADIATOR 018でプロデビュー判定勝ち。2023年2月にレスラー高柳京之介のテイクダウンを切って、サウスポーからの前手右フック、左ストレートでKO勝ち。  2023年7月の前戦では、柔道全日本強化指定選手経験があり、BreakingDown第1回大会でベストバウト賞を受賞している朝比奈龍希(トライフォース赤坂)を1R、リアネイキッドチョークで極めて、17歳でプロMMA3戦無敗としている。  対する田口は、MMA2勝0敗。2023年4月のDEEP NAGOYAで下村哲幸に判定勝ちすると、8月の前戦でも三郎を1R TKOに下している。 秋元「バンタム級一発目、必ずKOします」 田口「こんな素晴らしい舞台で素晴らしい選手と試合が出来ることを誇りに戦います。よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの秋元は左ミドル、左前手フックから右ミドルを返す田口に秋元は、左フック。さらにノーモーションで伸びる左ストレートで田口の動きを止めると、さらに左ストレート! 田口のダウンに中腰からパウンドでレフェリーを呼び込んだ。  セコンドに鶴屋怜がついた秋元はこれでMMA4連勝。試合後、「20歳までにチャンピオンになります」とマイクで語った。 [nextpage] ▼DEEP 68kg以下 3分2R アマチュアSPルール〇菅 涼星(パラエストラ八王子)67.75kg[判定2-1] ※19-19×2 マスト菅, 19-19マスト小柴×小柴亮太(ジャパントップチーム)67.15kg  9月のDEEPで、インターハイ柔道3位・BreakingDown活躍の安井飛馬と対戦し、安井の大外刈を切り返すなど健闘した高校生ファイターの菅が、朝倉未来1年チャレンジ2期生の小柴亮太と対戦。  小柴は3×3のプロバスケットボールチーム『BEEFMAN.EXE』に所属経験があり、2022年Sリーグ優勝メンバーの1人。朝倉未来が「身体能力おばけ」と称するフィジカルを発揮するか。それともパラエストラ八王子でイチからMMAを学んだ菅が白星を掴むか。 菅「KOして、美味しい肉を食べようと思います」 小柴「ジャパントップチームの小柴です。朝倉未来チャレンジ二期生として、今回がMMA初試合。しっかりいい結果を残して、これからの格闘技人生で飛躍できるように頑張ります」  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフを狙う小柴。その右ローに菅は組んで四つ組みからテイクダウン。小柴はハーフガード。  2R、右ローの小柴。菅も左から右からハイ。小柴のローにスリップした菅。すぐに立つと小柴のワンツーに右前蹴り、左ヒザ。それが下腹部に入り、中断。  菅に「警告」で再開。ワンツーで前に出る小柴に、オーソから左ミドルを当て、左ストレートでヒザを落とさせる菅。左右の蹴りを軸とした菅。右ストレートも。右ローを返す小柴。ゴング。判定は2-1のマスト判定を菅が制した。 [nextpage] 【オープニングファイト】※開場中に実施 ▼DEEP フェザー級 3分2R アマチュアSPルール〇鈴木大晟(パラエストラ八王子)65.3kg[1R TKO]×横内おにぎり君(FourRhombus)64.65kg ※おにぎり1個込み 横内「おにぎりのように握って食ってしまいます」 鈴木「しっかり盛り上げて勝つのでよろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの横内は、オーソの鈴木の右ヒザに詰めてボディロック&小外がけテイクダウン。立ち際にスタンドバックで後方に投げ。  鈴木は金網に這い、上体立てて立ち上がり。横内の入りに右を合わせてダウンを奪うと、立ち上がり際にさらに右でダウンを追加。レフェリーストップと同時に横内陣営からタオルが投げられた。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント