ムエタイ
レポート

【ONE FF】スリヤンレックがまたも大激闘で24cm差のタオフィックからダウン奪い勝利、石井寿来とアイザックが死闘の末にアイザックが終了直前ダウン奪い返しスプリット判定勝ち。ナビル・アナンの弟ユニスが吏亜夢の追撃かわし3連勝=速報中

2026/02/13 21:02
ONE Friday Fights 1422026年2月13日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中 ▼第7試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3Rヨップーパー・Team Mehdi Zatout(タイ)小嶋匠一(湘南格闘クラブ) ONE FF初出場の小嶋は初代IPCC日本フェザー級王者。2025年にはラジャダムナンスタジアムでの試合で勝利を収めるなど3勝1敗の戦績だった。エイワスポーツジムにも出稽古で通い、ONE初勝利を目指す。戦績は13勝(4KO)5敗2分。 [nextpage] ▼第5試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3R〇スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ/Tor Sangtiennoi)判定2-0×モハメッド・タオフィック(モロッコ/Elamghari Muaythai Team/Sathian MuayThai)  スリヤンレックはラジャダムナンとルンピニーの2大殿堂でランキングに名を連ねたほか、タイのテレビマッチである『ワンソンチャイ』フェザー級王者の肩書を持つ。パンチを得意とするハードパンチャーで、激闘派ファイターとして名を馳せ、2019年12月のK-1名古屋大会に初来日。当時K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹と対戦。合計3度のダウンを奪われて判定で敗れるも、そのたびに立ち上がって武居に反撃。3R終盤には猛反撃に出て武居をヒヤリとさせた。  2020年2月にも再来日したが、軍司泰斗に判定で敗れている。ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 25』から参戦し、ONE戦績は9勝(7KO)6敗。そのうち10回のパフォーマンスボーナスを獲得している。2025年3月の日本大会で龍聖に敗れたが、7月にランボン・ソー・テラパットをKOして再起したのも束の間、デチャとのリマッチで敗れ、2025年12月のギンサンレック戦にも敗れて連敗中。  タオフィックはONE FF初戦のアサドゥーラ・イマンガザリエフ戦では判定負けしたが、その後はスーパーチャブ、ペットムアンヌアとタイ人に2連続KO勝ち。身長160cmのスリヤンレックに対し、184cmの長身を誇る。  1R、後ろ廻し蹴りを放ったタオフィックにスリヤンレックは距離を詰めての左フック。スリヤンレックはどんどん前へ出ていき右ローと左インローを蹴る。頭を低く下げて潜り込むように入っていくスリヤンレックが右ロー、タオフィックは前蹴りで突き放すが、スリヤンレックは右を伸ばしていく。  スリヤンレックの強烈な右カーフに後ろ蹴りで対抗するタオフィック。さらに前蹴りとジャブ。タオフィックのワンツーにはスリヤンレックがバックスピンエルボーを合わせる。追いかけるようにして前へ出るスリヤンレックにタオフィックは後ろ廻し蹴り、ハイキックでスリヤンレックを下がらせる。強い攻撃をヒットさせたスリヤンレックのラウンドか。  2Rも左右フックと右カーフで前に出るスリヤンレック。タオフィックは後ろ廻し蹴りを見せ、前蹴りで突き放す。その前蹴りをキャッチしてコカすスリヤンレック。左ミドルをヒットさせると懐に入って左右フックを振るスリヤンレック。タオフィックは上から右の縦ヒジを振り下ろす。  前蹴りをボディへ連発するタオフィックはジャブを当てる。スリヤンレックは右カーフ。スリヤンレックが空振りする距離でもタオフィックは右ストレートを当てる。それでも左右フックで前に出るスリヤンレックが左ミドルを当てる。  3R、スリヤンレックが右カーフから一気に前へ出て右フックを打つが、タオフィックはジャブで突き放す。前へ来るスリヤンレックをジャブで迎え撃つタオフィック。しかし、打ち合いでタオフィックの動きが止まったところにスリヤンレックが、タオフィックの右ストレートにカウンターの右ストレートを叩き込んでダウンを奪う。  さらに前へ出るスリヤンレックがボディへパンチを打ち込み、タオフィックはヒジで迎え撃つ。ジャブを打って下がるタオフィックにボディから左右フックを繰り出すスリヤンレック。タオフィックも左右のヒジで逆襲。スリヤンレックは思い切り左右フックを振り、タオフィックもワンツーとヒジ。タオフィックの右カーフで動きが鈍ったスリヤンレックだったが、タオフィックの追撃をかわして試合終了。  判定2-0でスリヤンレックが連敗を脱出した。 [nextpage] ▼第4試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R〇アイザック・モハメッド(アルジェリア / フランス)判定2-1×石井寿来(Exindecon Gym) ジュライ・ウォーワンチャイこと石井寿来は石井一成の甥で、一成と同じくジュニア時代からタイ遠征を重ねて2019年3月にルンピニースタジアムでプロデビュー。その後も日本とタイを行き来しながら戦績を重ね、WMC日本フライ級王座、スックワンキントーンフライ級王座、BOMスーパーフライ級王座、KPKB(九州プロキックボクシング)インターナショナルバンタム級王座の四冠を獲得。2023年7月、BOMで吉成名高と好勝負を繰り広げたソンチャイノーイに敗れるまで国内無敗の戦績だった。 2024年4月には『ONE Friday Fights』に初出場し、ベテランの片島聡志との日本人対決で勝利した。2025年6月の2度目の参戦ではモロッコのユネス・ムーニンをヒザ蹴りで2RにKO、8月の3度目の参戦でもハー・リン・オムをハイキックでKO、9月の4戦目もエンゾ・クラリスにTKO勝ちして4連勝。3度のパフォーマンスボーナスも獲得。通算では12戦負け無し10KO。  11月の5戦目は相手のアイポークで試合続行不可能になり無念のノーコンテストとなったが、ONE Friday Fightsで無敗を誇る。戦績は21勝8敗1無効試合。 今回の対戦相手は“ペットヌン”ことアイザック・モハメッド(アルジェリア / フランス)。タイ在住で、吉成名高とラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座統一戦を争い、驚異的なタフネスで名高を苦戦させた正規王者(当時)プレーオプラーオをもKOした選手である。しかも、その試合では序盤から激しいヒジの打ち合いを演じ、プレーオプラーオに合計32針も縫う傷を負わせた。  元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者であり、欧米人のフィジカルの強さにムエタイの技術を身に着けた“フランスの天才ムエタイファイター”。2024年12月の『RWS JAPAN』に来日し、吉成名高のラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座に挑んだが大差の判定で敗れた。ONE FFには2025年5月に初出場。アントニオ・ピアナを2RでKOすると、7月には4連勝していた谷津晴之を1Rに右ハイキックでKOした。両試合ともボーナスを獲得している。  ONE FFで無敗の20歳同士の激突。相手の連勝をストップし、本戦契約へ近付くのはどっちか。  1R、サウスポーの石井に対して左へ回り込み、左ローと左フックを打つアイザック。ワンツーから左ボディを打ち込む。距離を詰めて石井にロープを背負わせるアイザック。石井は左ストレートを見せてから左ヒジを打つ。左三日月を蹴る石井に、アイザックは組み際の右ヒジ。離れると石井が左三日月を連打する。  打ち合いになるとアイザックの左フックが連続ヒット。左ボディも打つ。石井はテンカオと左ヒジで対抗し、左ストレートを打つ。アイザックは石井の左手を抑えながらの右ストレートから右ヒジ。石井が左三日月から左ボディ、左右ストレートをヒットさせる。序盤はアイザックのパワーが目立ったが、石井が終盤は盛り返した。  2R、前に出るアイザックをストレート4連打で迎え撃つ石井。アイザックもワンツーから組んでのヒジ、ヒザ。石井のテンカオに左ヒジを合わせるアイザック。前に出るのはアイザックだが、石井は前に出て左ストレート、テンカオ、左三日月を突き刺す。打ち合いになっても石井の手数が優る。  それでも前に出るアイザックが右フック、左ヒジ。石井は左ボディストレートを打ち、左ハイ。アイザックの左フックに左ストレートをカウンターで打ち込み、アイザックを仰向けに倒してダウンを奪う。さらに前に出てくるアイザックを左右連打で迎え撃つ石井。離れると左三日月、左ストレートを打つ石井は、パンチをまとめて左ボディ。  3R、アイザックが一気に前へ出て左右フックと左ヒジ。石井は下がりながらもジャブと左ストレートで対抗。アイザックが左フックの連打と組んでのヒザで猛攻を仕掛け、石井は耐える。スイッチも織り交ぜながらストレートを打ち込んでくるアイザック。顔を血に染める石井は組み付く。  コーナーに詰まった石井にアッパーを見舞うアイザック。ロープを背負った石井に左右フックと右アッパー。左ストレートをもらいながらも右ストレートを返す石井に、アイザックは左ボディを打つ。ステップで大きく回り込む石井だったが、ラウンド終了直前にアイザックが執念の左フックでダウンを奪い返した。  判定は2-1と割れ、勝者はアイザック。石井はONEでの初黒星を喫した。 [nextpage] ▼第3試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R〇ユニス・アナン(タイ/フランス/Team Mehdi Zatout)判定3-0×吏亜夢(=りあむ/ZERO)  吏亜夢は180cmの長身サウスポーから繰り出す左ミドル、左ヒザ、左ストレートを得意とする。前へ出るファイトスタイルで、WMC日本スーパーフェザー級王座、BOMフェザー級王座を獲得。2024年5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦し、ウェイ・ズーチンに敗れるも打ち合いの激闘を演じた。その後、国内の試合では負け無しの8連勝をマーク。  対するアナンはONEバンタム級ムエタイ世界王者ナビル・アナンの弟で、ONE FFでは2025年6月に中国人選手、9月にベトナム人選手に勝利している。身長は178cm。18歳。  1R、サウスポーの吏亜夢にアナンは右インロー。吏亜夢の右フックをもらったアナンは吏亜夢の左ミドルをキャッチすると、飛び二段蹴りを繰り出す。アナンの右の蹴りに左の蹴りで対抗する吏亜夢。アナンは右ミドルを強く当てると、左ミドルを蹴り返そうとした吏亜夢に左フックを見舞う。  組んでのヒザ蹴りを蹴り合い、離れるとアナンが右ハイキック。これは浅かった。吏亜夢も左ストレートからの左ミドル。吏亜夢の左ハイには右ストレートを返すアナン。左ミドルをキャッチしたアナンが組んでくると、先にヒザを蹴ったのは吏亜夢だった。  2R、吏亜夢は左ローを蹴る斗前へ出ていく。ジャブからヒザ、アナンは右ストレートを返すが吏亜夢は左インローを蹴る。組み付くアナンはヒザ蹴り、吏亜夢も蹴り返すがアナンのヒットが多い。さらに組み付いていくアナンは押しヒザも放つ。吏亜夢の左インローにアナンは左フックを合わせる。  左ストレートからの左ミドルで前へ出る吏亜夢はバックハンドブローを何度も放つが空振り、それでも前へ出る。吏亜夢が前へ来るところに左フック、右ストレートで迎え撃つアナン。吏亜夢の左ミドルが決まってもすぐに右を打ち返す。ヒット数でアナンが上回ったか。  3Rも前に出るのは吏亜夢。左ボディを打つが、アナンが右ストレートを返す。前から入って来る吏亜夢をジャブと右ストレートで迎え撃ち、出鼻を挫くアナン。吏亜夢は左ミドルを蹴るが空振りが続く。ならばと左右ボディをヒットさせる。  逃げ切り態勢に入ったアナンはロープを背にして回り込み、前蹴りやジャブ。吏亜夢は組んでのヒザを蹴っていく。吏亜夢の左ミドルに右ストレートを合わせ、離れるアナン。最後まで攻めていった吏亜夢だったが、クリーンヒットは奪えなかった。  判定は3-0でアナンの3連勝となった。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.342
2026年1月23日発売
元王者モレノを下した平良達郎。2.8 UFC連勝目指す堀口恭司。朝倉未来をTKOのシェイドゥラエフ、サトシ撃破のノジモフのロングインタビュー。【40周年対談】佐藤ルミナ×鈴木千裕、武尊×野杁正明も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント