▼第10試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Aブロック)1回戦 3分3R延長1R
〇クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者)53.85kg
判定3-0 ※30-29、30-28×2
×モハメッド・カルーア(ベルギー/DCボクシングジム/ISKAムエタイ インターコンチネンタルバンタム級王者)53.65kg
※クマンドーイが準決勝へ進出。
クマンドーイは2020年大晦日に開催された『RIZIN.26』で那須川天心とヒジ打ちなし&ワンキャッチワンアタックのキックボクシングルールで対戦、判定で敗れたとは言え思い切りのよいパンチと重いミドルキックで場内を沸かせた。過去にはロッタン・ジットムアンノンに勝利している。これまでオムノーイスタジアム認定フライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座を獲得し、2022年3月には「True4U」スーパーフライ級王座とラジャダムナンスタジアム認定同級王座が懸けられたダブルタイトルマッチにて、左フックでダウンを奪い二冠王に。4月の来日では福田海斗にダウンを奪われて敗れている。伊藤代表は「ムエタイ史上屈指の攻撃力を持ち、ボクシング転向を目指してパンチを強化している」と評した。
カルーアはEnfusionに出場している22勝(4KO)7敗の24歳。163cmのクマンドーイに対して身長171cm。昨年9月に初来日し、元NJKFバンタム級王者・甲斐元太郎に勝利してISKAムエタイ・インターコンチネンタル・バンタム級王座に就いたほか、WFMCヨーロッパフェザー級王座も獲得している。
1R、いきなり右フックを放つカルーアにクマンドーイは左フックを返す。大振りだがスピードのある左右フックを繰り出すカルーアに、クマンドーイは左フックを狙い撃ち。空振りしても右ローをフォローしていく。
2R、カルーアの左右フックにクマンドーイは左ミドルで応戦。この左ミドルが何度も決まるが、カルーアはお構いなしに突進して左右フック、左ボディを打つ。クマンドーイはパワーに押され気味だが、しっかりと右ロー、左ミドルを蹴り、左フックを振るう。
3Rはクマンドーイもパンチを回転させる。左右フックから右ローにつなぎ、この右ローでカルーアが大きく揺らぐ。それでも前に出て左右フック&左ボディを打つ。タフなカルーアだが、クマンドーイが左ミドル、パンチのコンビネーションから右ローでしっかりと差を付け、判定3-0で勝利。
クマンドーイは「今日はとても嬉しいです。試合に勝ったのでまた日本に来たいと思います。今回は僕のキックボクシングの試合は2回目なのでとても緊張しました。次はもっといい試合をします」と語った。