▼第11試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R
〇田丸 辰(TRY HARD GYM/RISEスーパーフライ級王者)53.95kg
KO 1R 2分57秒 ※左ヒザ蹴り
×ペッシラー・ウォー・ウラチャー(タイ/Wor.Auracha/WPMF世界ライトフライ級王者)53.65kg
※田丸が準決勝へ進出。
田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫し、2020年9月の2度目の防衛戦で大崎一貴に敗れて王座陥落。2021年7月の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」でも1回戦で政所仁に敗れるなどスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成した。今年1月にはクンスックノーイ、3月には風音に勝利している。戦績は14勝(2KO)3敗1無効試合。
ペッシラーは2021年4月のBOMにて石井一成とWBCムエタイ世界スーパーフライ級(52.16kg)王者決定戦が組まれるも、コロナ禍のため来日が中止。サウスポースタイルのフィームー(ミドルキックを主体にして離れて戦うテクニシャンタイプ)。KO率はそこまで高くないがタイのギャンブラーには人気の高い選手だという。16歳までにTrue4U 108ポンド王座とWPMF世界ライトフライ級王座を保持。2019年12月のBOMに初来日し、WPMF世界ライトフライ級(48.99kg) 王座決定戦で当時ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者だった竜哉・エイワスポーツジムと対戦。左ミドルとヒザ蹴りを駆使して判定2-0で勝利を奪っている。また、昨年6月にはクマンドーイにもダウンを奪って勝利した。
1R、ローの蹴り合いからスタート。田丸は左右を蹴り上げて中足を当てる三日月蹴りを何度も繰り出す。まだ様子見のペッシラーに田丸が左ボディを叩き込むと、田丸は一気に前へ出て左ボディからの左ヒザ蹴り。これがグサリと突き刺さり、ペッシラーはうずくまってダウン。田丸の圧巻のKO勝ちとなった。ペッシラーは長い時間立ち上がれないほどのダメージを負った。
マイクを持った田丸は「凄い強敵だったので対策とかめちゃくちゃして強いのが分かっていたからこそここまで仕上げることが出来ました。前回2年前、この場所で政所選手に負けて、絶対に大阪で勝って強くなったところを見せたかったのでいい勝ち方が出来て良かったです。3年前に大﨑選手に負けてからずっとリベンジしたかったし、大﨑選手が勝ち上がってきたら最後のチャンス。自分が連勝を止めら場いいストーリーになります。僕が大﨑選手を倒して世界一になります」と、大﨑へのリベンジと優勝を宣言した。