キックボクシング
レポート

【RISE】原口健飛が鋭い左ミドルで初回KO勝ち、トーナメントは志朗が手こずるも判定勝ち、大﨑一貴が貫録のKO勝ち、田丸辰がペッシラーを初回KO、クマンドーイが1回戦突破、チャンヒョン・リーの鉄拳さく裂一撃KO、2度目の友情対決は政所仁が風音に競り勝ち

2023/07/02 13:07

▼第12試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R
〇大﨑一貴(OISHI GYM/ISKAオリエンタルルール 世界フライ級王者)54.0kg
KO 2R 1分41秒 ※右カーフキック
×アイマン・ラマー(フランス/URBAN MULTI BOXING/WFCフランス バンタム級王者)53.10kg
※大﨑が準決勝へ進出。


 大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。今年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王座に就いている。現在18連勝中。戦績は40勝(21KO)5敗2分1無効試合。


 アイマンはフランス在住のスパニッシュファイターで、17歳にしてWFCフランス バンタム級王座、XFCバンタム級王座を獲得。今年3月には『Enfusion』に参戦し3RKO勝利を収め、Enfusion ECEシリーズ アンダー18トップコンテンダーとなっている。まだ17歳だけにあどけない風貌だが、ゴングと同時にパンチ主体のコンビネーションでラッシュを仕掛け、回転技を織り交ぜながら攻め続ける獰猛なスタイルを持つ。海外サイトでは「すい星のごとく現れた天才児」と紹介されることも。戦績は8勝(6KO)2敗。


 1R、ラマ―は左ボディにつなげるコンビネーションパンチを回転させ、そのスピードで場内をどよめかせる。その後もコンビネーションでパンチを繰り出していく。しかし、大﨑は慌てることなく右ボディを叩き込んで動きを止めると、左ボディ、ヒザ蹴りと必殺のボディ攻め。左ボディと見せての左フックもヒットさせる。


 2R、大﨑はボディだけでなく右カーフを蹴る。左ボディ、左フック、そして右ローと攻撃を振り分ける大﨑は右カーフでダウンを奪う。立ち上がったラマ―は飛びヒザ、パンチで反撃する粘り強さを見せたが、大﨑がボディで畳みかけて右カーフを蹴ると2度目のダウン。3度目も大﨑が右カーフで倒し、大﨑のKO勝ちとなった。


 大﨑はマイクを持つと「凄い若い選手でけっこうガンガン来るかなと思って。本当は1Rで倒したかったんですけれど時間かかっちゃいました。次8月、田丸選手が1RでKOして、入場する前にやりましょうと言ってくれたので、次は2回目の対戦ですけれどまた僕が勝って決勝へ行きます。必ず僕が優勝して世界チャンピオンになります」と宣言した。

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