▼第7試合 KNOCK OUT-BLACK ウェルター級 3分3R延長1R
×杉原新也(ワイルドシーサー前橋)
判定0-3 ※27-30
〇宇佐美秀メイソン(Battle Box)
宇佐美は新極真空手全日本ドリームカップ優勝、新空手全日本大会K4グランプリ優勝、新空手ガオラカップ優勝、内田塾全日本大会(ジャパンゲーム)3連覇、白蓮会館全関東選手権優勝、覇王キックボクシング大会優勝、月心会グローブ空手道選手権優勝などアマチュアで多数の優勝経験を持ち、2022年4月の『POUND STORM』にてMMAでプロデビュー。12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』でキックボクシングデビュー戦を行い、アルバート・クラウスに勝利した21歳。
宮田充KNOCK OUTプロデューサーによると、デビュー戦でクラウスに勝利した宇佐美を警戒し、またこれが2戦目とキャリアが浅いことから対戦オファーを受ける選手がおらず、対戦相手選びが難航したという。
対する杉原はプロキャリア12勝(9KO)12敗、KNOCK OUTには今回が3度めの参戦となる。昨年4月大会では、ベテランの渡部太基に判定で惜敗したものの、真っ向勝負の打撃戦で評価を高めていた。
1R、場内のあちこちから起こるメイソンコール。サウスポーの宇佐美に杉原は左ミドルを蹴っていくが、いきなり宇佐美がラッシュを仕掛けて左をフルスイング。至近距離からのハイキックや前蹴りも放ち、右カーフから左右フック。左右ミドルで応戦する杉原には左ボディを見舞う。顔面へのフェイントから左右ボディ、そのまま顔面へ打ち込むのと使い分け、さらに至近距離からのハイキックや前蹴り。左アッパーも突き上げる宇佐美。杉原もガードが低い宇佐美に左フックをヒットさせるが、思い切りのいいパンチを繰り出していく宇佐美にどよめきが起こる。
2R、メイソンのハイキックや左アッパー、右フックにどよめきが起こる。宇佐美は左ボディ、右ボディ。杉原も打ち返すが宇佐美はノーガードでも構わず前へ出て連打していく。足を止めての左右フックの打ち合いも宇佐美は一歩も退かずアッパーも突き上げる。さらに右横蹴りをボディから顔面へ連打。ボディへのヒザ、飛びヒザ、左右アッパーと迫力のある技を繰り出していく宇佐美。
3R、左右フックとアッパーで杉原を圧倒する宇佐美。しかし、杉原もタフで前へ出る。途中から左を一切打たず、ジャブ、右フック、飛びヒザ蹴り、右カーフで攻める宇佐美。ヒザをボディから顔面、そして右フックと強い一撃を見舞う宇佐美。試合終了のゴングが鳴ると、宇佐美は不満そうな顔で首をひねった。