キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】鈴木千裕が豪快46秒KOでクレベル・コイケ挑戦をアピール、龍聖が現役ラジャ王者からダウンを奪う快勝、小笠原瑛作がムエタイ最新MVPを圧倒、体重超過の木村ミノルが32秒一発KO勝ち、ぱんちゃん璃奈エキシは時間切れ

2023/03/05 15:03

▼第11試合 KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R延長1R
〇小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
判定3-0 ※29-28、30-28、30-27
×ロンナチャイ・トー.ラミントラー(タイ/2022年ムエタイMVP、ルンピニースタジアム3階級制覇)


 小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得、2015年7月にはREBELS52.5kg級王座も手にした。2017年9月、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座を獲得。2021年3月にはトーナメントを制してKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者となり、2022年9月にTAKERUにTKO勝ちして第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座に就き2階級制覇を達成。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は40勝(20KO)7敗1分。


 2022年12月にはラジャダムナンスタジアム認定フェザー級9位チャーパヤックとの対戦に臨んだが、2度のダウンを奪うもヒジでカットされての逆転TKO負けを喫したばかり。2試合続けてムエタイ強豪との対戦となった。


 ロンナチャイは2014年にミニフライ級、2016年にフライ級、2017年にバンタム級とルンピニースタジアムの3階級制覇を達成。プラジャンチャイには2戦して2敗しているが、クマンドーイとサオエークには勝利。コンペットには3勝1敗1分で勝ち越している。昨年は5勝1敗の戦績で、今年1月にタイのスポーツ省が認定する2022年MVPに選ばれたばかりの25歳のサウスポー。


 1R、サウスポー同士。序盤から強烈な左ローを放っていく小笠原にロンナチャイはバランスを崩す。小笠原はよく動きながら左ローを狙い撃ち、ロンナチャイが左ミドルを蹴ってくるとキャッチして左ローを蹴る。明らかにこの左ローを嫌がるロンナチャイ。小笠原は蹴り足をキャッチしてのコカしを2回連続で行い、MVPをコカしてみせ、ロンナチャイを立ち上がらせて疲れさせる作戦。ロンナチャイの左ヒジをかわしての左ボディストレートを打った小笠原は、ロンナチャイの顔を見て笑みを浮かべる。


 2R、前に出るロンナチャイは左フックからの左ヒジ。小笠原は左ローを蹴っていくが、ロンナチャイは思い切り左ストレートを打って来る。左ミドルを蹴るロンナチャイを無視して左ローを蹴っていく小笠原は左ボディストレートもヒットさせる。ロンナチャイは明らかなヒジ狙い。小笠原はロンナチャイのミドルをキャッチすると蹴り足を持ったままの連打を見舞う。小笠原の左ストレートもヒットし、場内が沸く。


 3R、またも足払いでMVPを転倒させる小笠原。ロンナチャイは思い切りヒジを振り切る。小笠原がジャブを突き、左ローのフェイントをすると足を上げるロンナチャイ。小笠原はワンツーから左ロー、右フックでロンナチャイを圧倒。ダウン寸前となるロンナチャイだが涼しい顔でステップを踏み、左ミドルを蹴る。さらに左ストレート。逆転を狙ってヒジを思い切り打つロンナチャイだが空振り。小笠原が優勢を保ったまま試合を終えた。


 勝利の雄叫びをあげる小笠原。判定はその通り、3-0で小笠原が勝利。「KNOCK OUTどんどん大きくなって初のビッグマッチ、代々木までたどり着けてよかったです。俺が引っ張るエースと言い続けて代々木まで持ってこれたことを嬉しく思います。タイの最高峰のヤツを倒したので、KNOCK OUTをさらに大きな会場まで引っ張っていきたいと思います」と高らかに宣言した。

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