キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】鈴木千裕が豪快46秒KOでクレベル・コイケ挑戦をアピール、龍聖が現役ラジャ王者からダウンを奪う快勝、小笠原瑛作がムエタイ最新MVPを圧倒、体重超過の木村ミノルが32秒一発KO勝ち、ぱんちゃん璃奈エキシは時間切れ

2023/03/05 15:03

▼エキシビションマッチ(パンチのみ)2分2R
―ぱんちゃん璃奈(フリー)
エキシビションのため勝敗無し
―坂本瑠華(スナイパーセキュリティー)


 ぱんちゃんはアマチュアで優勝経験を積み、2019年2月にプロデビュー。パク・シウ、ペットチョンプーらを相手に無敗の快進撃を続け、2020年8月にシュートボクシングのトップ選手であるMISAKIを破ってREBELS-BLACK女子46kg級初代王座(REBELSとKNOCK OUTの統合により現在はKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)に就いた。


 2021年5月、二冠王のMIREYを右ストレート一発でマットに沈めると、この試合がバラエティー番組『ノブナカなんなん』で地上波放映され反響を呼ぶ。7月には最強の敵と目されたミネルヴァ・ライトフライ級王者sasoriをも退け、9月にはRIZIN初出場で百花に判定勝ち。2022年3月には喜多村美紀に圧勝してデビュー以来無敗の13連勝(2KO)をマークしたが、練習中に前十字靭帯を断裂して長期欠場。


 復帰を目指している中、那須川天心と武尊の限定サイン入りポスターを偽造して、インターネットオークションで落札者から9万9900円をだまし取ったとして、2022年12月5日に兵庫県警垂水署により詐欺の容疑で逮捕されたが、今回リングに復帰。


『BreakingDown』の“土木ネキ”こと坂本は2月12日(日)アクロス福岡イベントホールで開催された『KPKB vol.12、13』(九州プロキックボクシング)でプロデビューし、36戦のキャリアを持つベテランの小澤聡子に判定負けで黒星デビュー。1週間後の『BreakingDown7』にも出場し、あきに判定4-0で勝利している。BreakingDownの戦績は2勝1敗。


 ぱんちゃんは深々と頭を下げて入場。リングに上がると声援に笑顔を見せる。一部からは「サインくださーい」との野次も飛ぶ。


 1R、ジャブを突くぱんちゃんは坂本がワンツーを打つと右ストレートのカウンター。その後もジャブを突きまくる。構えを左右にスイッチして回り込む坂本だが、ぱんちゃんのジャブ、右ストレートに入り込めない状態が続く。ぱんちゃんが左右ボディから右フック、さらにボディ連打で坂本を防戦一方に追い込んで1R終了。


 2R、坂本が前へ出てくるところにジャブ、右ストレートを合わせるぱんちゃん。坂本の左をもらうとぱんちゃんは前へ出て左右フック。ジャブ、ワンツーにガードを固める坂本。右を思い切り振るがぱんちゃんはかわす。頭を下げてガードを固める坂本にぱんちゃんは右アッパーを連打、ラスト1-秒で坂本も頭を下げながら左右フック連打、ぱんちゃんも打ち合ったがKOはなく、時間切れドローとなった。


 坂本はマイクを持つと「ブレイキングダウンの坂本です。まず今日こんな試合をオファーしてくださったぱんちゃん、ありがとうございます」というと涙。「私の夢をかなえてくださってありがとうございます。ぱんちゃんさん、もう一度KNOCK OUTのベルトを獲ってください。私が強くなっていつかその舞台へ行くのでそれまでベルトを持っていてください」と号泣。


 ぱんちゃんも涙を流しながら「KNOCK OUTファンの皆様、格闘技ファンの皆様、この度は本当に申し訳ありませんでした。許されないことをしてしまい、たくさんの方にご迷惑をおかしました。私には拳しかありません。拳しかないことを見せたかったんですがまだ未熟だなと思いました。レベルが違うと言ってしまった発言を…ごめんなさい、何を言っているか分からなくなりました。今まで不快な思いをさせてしまった格闘技ファンの皆様、本当に申し訳ありません。マイナスから頑張ります。温かいKNOCK OUTをこれからもよろしくお願いします」と語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント