キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】鈴木千裕が豪快46秒KOでクレベル・コイケ挑戦をアピール、龍聖が現役ラジャ王者からダウンを奪う快勝、小笠原瑛作がムエタイ最新MVPを圧倒、体重超過の木村ミノルが32秒一発KO勝ち、ぱんちゃん璃奈エキシは時間切れ

2023/03/05 15:03
【KNOCK OUT】鈴木千裕が豪快46秒KOでクレベル・コイケ挑戦をアピール、龍聖が現役ラジャ王者からダウンを奪う快勝、小笠原瑛作がムエタイ最新MVPを圧倒、体重超過の木村ミノルが32秒一発KO勝ち、ぱんちゃん璃奈エキシは時間切れ

撮影/若原瑞昌

KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”
2023年3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館

▼第13試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級 3分3R延長1R
〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者)
KO 1R 0分46秒 ※左フック
×マルコス・リオス(アルゼンチン/WBCムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者)


 鈴木はペルー人の父と日本人の母を持つハーフで、3歳から伝統派空手を始め、中学生でMMAに挑戦。2018年のPANCRASEネオブラッド・トーナメントフライ級で優勝を果たした。2019年5月からはキックボクシングの試合に専念し、2020年2月の西岡蓮太戦で初黒星を喫したが、その後は6連続KO勝ち。今回は2022年1月のタップロン戦以来の出場となる。MMAではRIZINで5連勝中、2022年大晦日には中原由貴を1RでKOした。


 リオスは23歳の若さで69勝(40KO)2敗とキャリアも多く、KO勝ちが多い。これまでスーパーライト級で獲得したタイトルはISKAムエタイ・アルゼンチン王座、WBCムエタイ・アルゼンチン王座、WKFインターナショナル王座、WKFサウスアメリカ王座、WKFアルゼンチン王座、BOSCH TOURインターナショナル王座、SUPER 8 インターナショナル王座と7冠。その強烈無比なファイトスタイルから“WASABI(ワサビ)”のニックネームを持つ。


 1月29日にメキシコで開催された『GLORY RIVALS 5』に出場し、GLORY世界フェザー級5位デニス・ウォシク(ドイツ)をスプリット判定ながら破る番狂わせを起こしたばかり。その試合ではパワフルさよりも、ムエタイスタイルの左ミドルキック&ヒザ蹴りと打たれ強いタフさが目立っていた。


 1R、鈴木は左足を上下にしつつ、様子を見ていくのか思いきやいきなり左右フックで襲い掛かると左フックでダウンを奪う。さらなる左右フックの猛打で襲い掛かると、打ち合おうとしたリオスは右からの左フックで再びダウン。パンチを打った勢いで鈴木の身体が泳いでしまうほどで、リオスは潰れるように倒れて起き上がれず。鈴木の秒殺KO勝ちとなった。


 鈴木はマイクを持つと「もう大丈夫、なぜって? KNOCK OUT本日のMVPは鈴木千裕だからだ! これを伝えたいんですよ、今日は。僕は学んだことがあって、当たり前だけど人は変われるんです。諦めなければ成功する。MMAでもチャンピオン、KNOCK OUTでもベルトを守り続けて二刀流を体現する」と叫ぶと、リングサイドにいた榊原信行RIZIN CEOへ向かって「RIZIN、クレベル選手とタイトルマッチやらせてください。俺は二刀流になる」とアピールした。


 鈴木はリングサイドを一周して、ファンの歓声に応えた。

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