キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】鈴木千裕が豪快46秒KOでクレベル・コイケ挑戦をアピール、龍聖が現役ラジャ王者からダウンを奪う快勝、小笠原瑛作がムエタイ最新MVPを圧倒、体重超過の木村ミノルが32秒一発KO勝ち、ぱんちゃん璃奈エキシは時間切れ

2023/03/05 15:03

▼第10試合 KNOCK OUT-RED -72.0kg契約 3分3R延長1R
×クンタップ・チャロンチャイ(タイ/KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者)
KO 1R 0分32秒 ※左フック
〇木村“フィリップ”ミノル(Battle Box/第3代K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者)


 クンタップはルンピニースタジアムで2位、ラジャダムナンスタジアムで3位(ウェルター級)まで上り詰めた実力者で、その後は日本で活躍。WMC世界ウェルター級王座、M-1スーパーウェルター級王座、WMAF世界スーパーウェルター級王座を獲得し、新田明臣、白須康仁、石毛慎也など国内トップ選手と数多く対戦。2004年にはアンディ・サワーと対戦したほか、MMAにも挑戦して2005年に矢野卓見、2012年に星野大介と戦っている。42歳となった今も現役で、2022年10月にはKNOCK OUTで中島弘貴に勝利、12月には王座決定戦で津崎善郎を破りKNOCK OUT王座に就いた。戦績は73勝(21KO)18敗9分。


 木村は長くK-1の主要選手として活躍し、2018年8月にはKrushウェルター級王座に君臨。2019年にはK-1の全大会に出場し、全試合KO勝利。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制し、悲願のK-1王座に就いた。2021年12月の初防衛戦で和島大海に敗れて王座を失い、ボクシング転向を表明していたが、2022年12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で電撃復帰。矢地祐介を1RでKOして強烈なインパクトを残した。戦績は36勝(29KO)10敗1分。


 この試合は木村の希望通り、ヒジ打ちあり、首相撲無制限のルールで行われる。木村は前日計量で体重超過、①第1R、木村は減点2から試合開始②クンタップは8オンス、木村は10オンス着用のグローブハンデとなる(本来は双方とも8オンス)③木村はファイトマネーから20%減額、で試合が実施されることに。


 試合が始まってすぐ、木村のステップインしての左フックが炸裂。クンタップはダウンするとその場で痙攣、すぐにレフェリーがストップし、リングの中には担架が運び込まれた。


 木村はマイクを持つと「皆さん、昨日はプロとしてやってはいけないことをしてしまいました。クンタップ選手、今日は試合を受けてくださりありがとうございました」と、まずは体重超過を謝罪。


 続いて「やりたいことがあって。パッキャオ選手が日本に来ると思うんですけれど、本当にパッキャオに勝つ姿を見たかったら俺が絶対に勝てると思うのでここに宣言します。やらせてください」と、マニー・パッキャオとの対戦に名乗りを上げた。場内のスクリーンにはリングサイドにいた榊原信行RIZIN CEOの姿が映し出された。果たして、木村の想いは届くのだろうか。

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