撮影/安村発
Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022
2022年12月25日(日)東京・両国国技館
▼メインイベント(第17試合)RIVALS RISE×GLORY スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
○原口健飛(日本/FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝、第6代RISEライト級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27×2
×セルゲイ・アダムチャック(ウクライナ/第2代GLORYフェザー級王者、現同級6位、ISKAヨーロッパ・ウェルター級王者)
原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISEライト級王座に就いた。
2020年10月11日には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。2021年2月には白鳥大珠に圧勝、9月もタップロンにKO勝ちしたが、11月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに敗れて連勝がストップ。今年4月、ロンペットを初回KOして復活すると、6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ち。しかし、9月のペットパノムルンとの再戦では延長戦で敗れRISE世界スーパーライト級(-65kg)王座を逃した。戦績は22勝(14KO)3敗1分。
アダムチャックは幼い頃からキックボクシング、ムエタイ、サンボなどの格闘技を経験。近年はオランダの名門マイクスジムで練習を重ね、強烈なローキックを得意とする。2015年6月の『GLORY 22』では一階級上のライト級であのマラット・グレゴリアンに判定勝ち。2015年11月には適正階級のフェザー級に戻し、GLORY2戦目にして第2代GLORYフェザー級王座に就いた。同タイトルは翌年7月の初防衛戦で失ったが、2018年のGLORYフェザー級コンテンダートーナメントでは優勝を果たしている。また、2015年にはK-1に初来日し、秋元和也に判定勝ちしている。戦績は40勝(15KO)13敗。現在GLORY世界フェザー級6位で、ISKAヨーロッパ・ウェルター級王座に就いたこともあるサウスポー。
試合前、原口には皇治から、アダムチャックにはピーター・アーツから花束が贈られた。
1R、前に出ようとするサウスポーのアダムチャックの前足に左カーフを蹴る原口。蹴りからパンチへつなぐ原口はアダムチャックがパンチを出してくると脇をくぐってバックを奪う。原口は回転蹴りのフェイントをする。
2R、ミドルの蹴り合い。両者とも距離をとり、蹴りを繰り出していく。原口はアダムチャックの蹴りをかわしての蹴り、そしていきなりの左右フック連打。右の三日月も突き刺し、続いて左ボディ。アダムチャックはボディを嫌がる。
3R、原口が後ろ蹴り、ワンツー。原口はアダムチャックに攻撃を当てさせず、逆に左ミドルはしっかり当てる。左フックから後ろ蹴りを放つ原口。アダムチャックが前へ出てくるところへ右ストレートを突き刺す。ほぼ一方的に攻撃を当てていく原口。最後はアダムチャックをコカして試合終了。
ほぼ相手に何もさせず、相手に噛み合わせない一方的な試合を見せた原口が判定3-0で完勝。これにより、対抗戦は3勝3敗のイーブンとなった。
大将の役割を果たした原口は「こうしてメインに選んでいただいたんですけれど、自分より強い選手がいる中で自分でいいのかなって思いました。でも勝ててほっとしています。それと武尊選手いますかね? 試合はしっかりと見てくれてわざわざ来てくれてありがとうございます。あと皇治さん、わざわざ来ていただいてありがとうございました。言いたいことがあって、RISEっていろいろな選手がいて個性あるファイターがめちゃめちゃいて、誰がではなくRISEファイターみんなで盛り上げていきたい。チームRISEとして立ち技格闘技を盛り上げていきたいと思います。エンタメもあっていいと思いますが、僕は強さしかないので強さを求めて僕が強さの象徴になっていきたいと思います。来年の格闘技はRISEが盛り上げます」と宣言した。