▼第14試合 RIVALS RISE×GLORY スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
○白鳥大珠(日本/TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者、第5代RISEライト級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27×2
×イリアス・バニス(モロッコ/Vos Gym/Fearless/ISKAヨーロッパ・ライト級王者)
白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。世界王者のベルトを巻いた。2021年6月のRIZIN KICKワンナイトトーナメントでは皇治らを破って優勝。2022年は4月に秀樹から延長戦の末に判定勝利を収めたが、6月の『THE MATCH 2022』ではゴンナパーに初回KO負け。10月にはYA-MANと大激闘を演じて判定勝ちで再起を果たした。戦績は24勝(10KO)9敗1分。
バニスはアーネスト・ホースト、ギルバート・バレンティーニ、イワン・ヒポリットら歴史に残る名キックボクサーを輩出したオランダの名門ジムであるボスジム所属。フック&ローの対角線コンビネーションを駆使し、右ロー、右フック、右アッパーに威力を持つ。特に下から潜り込むようにして打つ右アッパーは怖い武器。二回転回し蹴りといった派手な技も持っている好戦的なファイターだ。戦績は24勝(12KO)6敗2分。GLORYと提携するENFUSIONを主戦場とする選手で、エズビリの欠場でスーパー・ライト級での急遽のオファーもすぐに快諾したという。
1R、サウスポーの白鳥はジャブ、前蹴り、ワンツーとリーチを活かした長い攻撃。バニスはスピードのある連打を繰り出して前へ出るが白鳥はかわしながらの右フック。バニスが前に出るところには白鳥がワンツーをヒットさせる。
2R、ジャブと左ミドル、右ローで前へ出る白鳥にバニスは右ロー。徹底してジャブを着き、バニスを入らせない白鳥。入ってくればヒザを突き上げる。しかし、白鳥の蹴りが2度ローブローになり、バニスは苛立った様子。再開後、白鳥の左ハイがヒット。バニスは頭を左右に振って白鳥のパンチをかわすが、コーナーやロープを背負う。バニスは得意の右アッパー、右フックを打つも白鳥はかわし、逆にジャブをヒットさせる。
3R、バニスのローに左ストレートを合わせる白鳥。ワンツーからヒザを突き上げ、右ローを蹴る。バニスは固くブロックして、右ロー。白鳥の左三日月蹴りが効いたか、バニスは右のガードを下げ気味。白鳥はガードを固めさせての右ボディ。最後はラッシュをかけて優勢を印象付けた。
判定は3-0で終始優勢を保った白鳥が勝利。日本に初勝利をもたらした。
白鳥は「煮え切らない試合をしてしまってすいません。いつも通りって試合をしてしまいましたね。年内とりあえず勝ちで締めくくれてよかったんですけれど、世界第一戦でしょっぱい試合を見せてしまいました。来年もっと頑張ります」と、反省のマイク。「今日クリスマスなのでプレゼント持ってきました」とサンタ帽を被るとサインボールを場内へ投げた。