キックボクシング
レポート

【RISE×SB】原口健飛が相手に何もさせず完勝、海人がGLORY世界1位に競り勝つ、山田洸誓は引退試合でペットパノムルンに判定負け、白鳥大珠が日本チーム初勝利、コリンズが笠原弘希に判定勝ち、コムが小林愛三を破る、志朗が鈴木真彦を返り討ち

2022/12/25 13:12

▼第11試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
×鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者)
判定0-2 ※29-30×2、29-29
○志朗(Be WELLキックボクシングジム/同級1位、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~優勝)


 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てたが、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で志朗にダウンを奪われて連勝がストップ。その後、那須川天心との再戦で敗れるが、江幡塁を初回KO、拳剛も初回KO、今年4月には江幡睦にダウンを奪って判定勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち、8月には植山征紀に判定勝ちと5連勝中。戦績は34勝(19KO)5敗。


 志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。今年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れた。10月には大﨑孔稀に延長戦の末に勝利。戦績は26勝(11KO)5敗4分(タイの試合は除く)。


 1R、両者ステップを踏みながら右ストレートと右ローで攻めていくのは鈴木。志朗はジャブで迎え撃つ。鈴木のワンツーに志朗が右を合わせに行く。鈴木は右カーフ狙い。鈴木の右フックに志朗が一瞬バランスを崩すがすぐに右を打ち返した。両者ともワンツーを打つが、両者ともしっかりブロック。終盤、志朗がワンツーを当てて鈴木のアゴを上げる。


 2R、さらに圧力を強めていく鈴木が右カーフとワンツー。志朗はジャブ、前蹴りでその圧力を押し返す。左右を顔面とボディに打ち分ける鈴木は右カーフにつなげる。鈴木のコンビネーションが回転を増し、前へ出ていく。志朗は下がる場面が目立つがジャブ、前蹴りを出す。顔面とボディのコンビネーション、さらにヒザやローを蹴る鈴木に志朗は右ストレートを合わせにいくが手数で押されている印象。


 3Rも前へ出て手数を出していくのは鈴木の方。それを志朗はジャブで迎え撃つ。顔面からボディへのコンビネーションを回転させていく鈴木に対して、志朗は右を合わせに行き、打ち終わりにも右を打つ。志朗はバックハンドブローを放つが鈴木はブロックして前へ出る。


 判定は2-0で志朗が返り討ちという結果に。ディフェンスとヒットが評価されたか。


 笑顔の志朗はマイクを持つと「鈴木君強かったです。こんな内容で世界とれる内容でないと思いますけれど、やっぱりライバルだなと。彼も強くなっていますし、自分も強くなっているんですけれど切磋琢磨して軽量級もvs.世界の舞台を用意してもらいたいのでお願いします。多分3月世界タイトル出来ると思うので、その時に応援・サポートしていただければ自分が勝てると思うのでよろしくお願いします」とアピールした。

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