キックボクシング
レポート

【RISE×SB】原口健飛が相手に何もさせず完勝、海人がGLORY世界1位に競り勝つ、山田洸誓は引退試合でペットパノムルンに判定負け、白鳥大珠が日本チーム初勝利、コリンズが笠原弘希に判定勝ち、コムが小林愛三を破る、志朗が鈴木真彦を返り討ち

2022/12/25 13:12

▼第8試合 SB×RISE(SBルール) スーパーバンタム級(-55kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/第14代SB日本スーパーバンタム級王者、RISEバンタム級3位)
判定0-3 ※28-29×2、29-27
○大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEバンタム級2位、BOMバンタム級王者)


 ハードパンチャーとして知られる植山は、27勝のうち14のKO勝ち、2018年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年2月には安本晴翔に唯一の黒星を付け、RIZINには4度出場して3勝(2KO)1敗。栗秋祥梧、江幡塁、志朗に3連敗を喫したが、2021年6月のRIZINでTKO勝ちして復活。11月のRISEでは京谷祐希に負傷判定で敗れ、12月の防衛戦では竹野元稀にKO勝ち。今年2月にはSB日本バンタム級王者・佐藤執斗との王者対決にも勝利した。8月のRISE大阪大会では鈴木真彦に延長戦の末に判定負けしたものの、ダウンを奪い合う激闘を展開している。戦績は27勝(14KO)16敗1分。


 大﨑は28勝7敗1無効試合の戦績を持ち、28勝の内18勝がKO勝ちという攻撃力の持ち主。パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、RISEには2019年11月から参戦。今年3月に一気にフェザー級に階級を上げて龍翔に判定勝ち、5月に55.5kgで加藤有吾にTKO勝ち、7月に56kgでJyoseiにKO勝ちと3連勝を飾ったが、10月に志朗と対戦して延長戦で敗れた。また、2021年6月のRIZIN東京ドーム大会では、パンチのみの試合で那須川天心とも1Rに拳を交えた。


 植山は前日計量オーバーのため減点2からのスタート。


 1R、互いにジャブ&ロー。大﨑はパンチから左ミドルを蹴っていく。植山はジャブを顏と腹に打ち分け、右アッパーも繰り出す。大﨑は植山の左に右をかぶせる。静かな立ち上がりとなった。


 2R、パンチのコンビネーションを回転させる植山に、なんと大﨑は組み付くと首投げを見舞う。惜しくもシュートポイントにはならず。大﨑が強烈な左ボディを打つと、植山はすかさず連打で右ストレートをクリーンヒット。そのまま大﨑をロープへ詰めていくと大﨑も右を打ち返して植山を下がらせる。その後も至近距離でパンチを交わす中、投げを狙うのは大﨑。右を強打した大﨑はヒザもボディへ突き刺した。


 3R、大﨑は首相撲からヒザを連打すると植山を投げる。右のオーバーハンド、カウンターのヒザ、前足払いとテクニックを見せる大﨑。植山はワンツーで右をヒットさせたいが、大﨑のガードは固い。ブロックを固めてパンチを防ぎ、徹底して右ヒザを突き刺す大﨑。さらには大﨑がスタンディング肩固めを仕掛け、植山が投げでかわすというSBらしい攻防も。大﨑は首相撲で植山を転倒させる。


 判定は3-0で大﨑が勝利。植山は減点2が大きく響いた。


 大﨑はマイクを持つと「しょっぱい試合になってしまって力が入りすぎて動きが悪かった。僕も1回やってはいけないミスをしてしまって、そこから戻していってこういう舞台に立てています。植山選手は55kgを引っ張っている選手なので違う形で試合が出来たら盛り上がると思いますし、植山選手は強い選手なので僕も植山選手も応援してくれると嬉しいです。どっちとは言わず、RISEもSBも格闘技も皆さんで盛り上げてくれると嬉しいです」と植山を気遣った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント