キックボクシング
レポート

【RISE×SB】原口健飛が相手に何もさせず完勝、海人がGLORY世界1位に競り勝つ、山田洸誓は引退試合でペットパノムルンに判定負け、白鳥大珠が日本チーム初勝利、コリンズが笠原弘希に判定勝ち、コムが小林愛三を破る、志朗が鈴木真彦を返り討ち

2022/12/25 13:12

▼第9試合 SB×RISE(RISEルール)アトム級(-46kg) 3分3R延長1R
○宮﨑小雪(TRY HARD GYM/第2代RISE QUEENアトム級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-28
×MISAKI(TEAM FOREST/初代SB日本女子アトム級王者、元J-GIRLSミニフライ級王者)


 宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、9月に伊藤紗弥から延長戦で勝利、今年5月には小林愛理奈に大差の判定勝ちで初防衛に成功し、10月にはペットルークオンに判定勝ちして7連勝。戦績は8勝1敗1分。


 MISAKIはシュートボクシングの女子トップ選手で、2016年3月にプロデビュー、“猪突猛進女子”の異名通り、最初から最後までガムシャラに攻め続ける驚異のスタミナを武器に勝ち続け、2017年12月に寺山日葵を破ってJ-GIRLSミニフライ級王座に就いた。2020年8月にはぱんちゃん璃奈とREBELS-BLACK女子46kg級初代王座決定戦を争うも判定負け。2021年に入ってからは猪突猛進スタイルではなく、的確性を重視したファイトスタイルにチェンジし、2月のSBで祥子JSKを破ると12月のSB日本女子アトム級王座決定戦で勝利して王座に就き、今年10月にはペッチャーダーをKOして6連勝。戦績は20勝(3KO)7敗1分。


 1R、サウスポーの宮﨑はいつものステップは使わず、どっしりと構えて左ストレートを繰り出す。MISAKIが前へ出てくるとバックステップで回り込む。宮﨑は左右連打から左インロー。出入りの速い宮﨑はワンツーを打つとすぐにバックステップ、MISAKIの返しのフックは空を切る。


 2R、MISAKIの右ローにワンツーを合わせた宮﨑、MISAKIは尻もちをつくがこれはスリップ。MISAKIの入ってくるところに左を合わせる宮﨑。MISAKIは右ミドルを蹴って宮﨑を止めに行くが、宮﨑は回り込んでワンツーを打つ。飛び込むような左ストレートを当てにいく宮﨑は、MISAKIが返す前に離れる。


 3RはMISAKIが前へ出る。宮﨑は距離を潰してしまいクリンチ。離れるとジャブ、左ストレート。MISAKIは手数を出して前へ出るが、宮﨑はジャブと左ストレートをヒットさせて離れるヒット&アウェー。MISAKIのミドルにはジャブを返し、手を上げて当てたことをアピールする。


 判定は2-0で宮﨑が女王対決を制した。当てさせずに当てる、ヒット&アウェーのテクニックを見せつけた。


 宮﨑は「RISEのリングに上がってくださったMISAKI選手ありがとうございました。現役王者対決と言うこともあって慌ててよくない試合になったのはありますが、こうして勝利できてよかったです。来年2月に20歳になるんですけれど10代最後の試合を勝利で飾れてよかったです」とコメントした。

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