キックボクシング
レポート

【RISE×SB】原口健飛が相手に何もさせず完勝、海人がGLORY世界1位に競り勝つ、山田洸誓は引退試合でペットパノムルンに判定負け、白鳥大珠が日本チーム初勝利、コリンズが笠原弘希に判定勝ち、コムが小林愛三を破る、志朗が鈴木真彦を返り討ち

2022/12/25 13:12

▼セミファイナル(第16試合)RIVALS RISE×GLORY ミドル級(-70kg)3分3R延長1R
○海人(日本/TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者、第2代SB日本スーパーライト級王者、RISEミドル級1位)
判定2-1 ※30-29、29-30、30-29
×ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym/GLORY世界ライト級1位)


 シュートボクシング(以下SB)の絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTでも全勝。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明を延長R判定3-0(10-9×3)で破り国内頂上決戦を制すると、8月のRISEではvs.日本人無敗を誇ったサモ・ペティにも延長戦の末に勝利。9月のSBではケンダル・カラクァートにも判定勝ちして現在14連勝中。戦績は48勝(21KO)6敗1無効試合。


 コプリヴレンスキーは海人と同じ身長180cm。“ザ・スナイパー”の異名を持ち、現GLORYライト級王者ティジャニ・ベスタティに『GLORY 49』で判定勝利しており、10月には3度目の対戦でベスタティの保持する王座に挑戦するも判定負け。現在GLORY世界ライト級1位で戦績は18勝(6KO)6敗。


 1R、コプリヴレンスキーはジャブ、ワンツー、左ハイキックとアグレッシブに攻め、海人はガードを固めて右カーフを蹴る。海人のパンチに対してコプリヴレンスキーもガードが固い。ならばと海人は前蹴りとヒザでボディを攻め、左右ボディも叩き込んですぐに顔面へワンツー。後半は海人も手数を増やして互角にもっていった。


 2R、左ボディを打つ海人にコプリヴレンスキーも左ミドルを返し、左ローを蹴る。互いにブロックを固めて相手のパンチをガードするが、ボディを攻めていく。下がりながら左フックを合わせに行く海人。パンチを上に集めて左ボディ、右カーフへつなぐ。


 3R、海人の右カーフ2発でコプリヴレンスキーの左足が流れる。さらにカーフを蹴っていく海人。互いにコンビネーションでパンチからヒザ、ローにつなぐ。海人の左ボディから右ロー、至近距離で打ち合い両者とも一歩も退かない。両腕を合わせて押し合いをするが両者とも下がらず、コプリヴレンスキーは顔面前蹴り。海人はワンツーを打って前へ出ようとするがコプリヴレンスキーも打ち返す。


 判定は2-1と割れ、勝ったのは海人。思わずガッツポーズをしたことが苦しい試合だったことをうかがわせた。


 海人はマイクを持つと「とりあえずGLORYの1位に勝って、次は王者に挑戦させてください。まだまだなのでもっと強くなってバンバンこの階級で倒していけるように、日本人が世界一になれるように活躍していきます。これからも僕に期待して楽しみして試合を見に来てください」と、GLORY世界王者との対戦をアピールした。

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