キックボクシング
レポート

【RISE×SB】原口健飛が相手に何もさせず完勝、海人がGLORY世界1位に競り勝つ、山田洸誓は引退試合でペットパノムルンに判定負け、白鳥大珠が日本チーム初勝利、コリンズが笠原弘希に判定勝ち、コムが小林愛三を破る、志朗が鈴木真彦を返り討ち

2022/12/25 13:12

▼第2試合 RISEルール ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
○憂也(魁塾/同級5位、第2代DEEP☆KICK-65kg級王者)
KO 2R 1分12秒 ※右フック
×T-98(フリー/同級6位、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者)


 憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには2度出場して、全て1RでKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めて臨んだ2020年12月の『RISE』では緑川からダウンを奪って延長戦で勝利を奪う番狂わせを起こした。しかし、2021年2月のRISEでは“ブラックパンサー”ベイノアに延長戦の末に判定で惜敗。7月の『NO KICK NO LIFE』では緑川と再戦してドローとなったが、現在4連勝中。戦績は27勝(13KO)13敗3分。


 T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持ち、パワーと頑丈な身体を活かした戦いぶりでこれまで数々のタイトルを獲得。2016年6月には日本人5人目となるラジャダムナンスタジアム王座を奪取した。また、同年10月にはタイのラジャダムナンスタジアムに乗り込み、KO勝ちで日本人初の現地での防衛にも成功。2年ぶりの復帰戦となった今年5月の『NO KICK NO LIFE』では緑川創に判定負けも、8月のRISE大阪大会でRYOTAROとダウン応酬の大激闘を繰り広げ、延長RでKO勝ちした。


 憂也は8月の大阪大会でWBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者の匡志YAMATOを1Rでマットに沈め、T-98との対戦をアピール。一夜明け会見ではT-98に「興味がない」と言われてしまったが、対戦が実現することになった。


 1R、右ローを蹴っていくのはT-98。憂也は左インローを蹴り、ジャブを突く。憂也の左ボディブロー。逆ワンツーでの左のストレートでT-98がグラつき、憂也はパンチをまとめていく。右ストレート、左ボディと無駄打ちせず確実にパンチを当てていき、T-98を一方的に打つ。T-98は左目が大きく腫れあがった。


 2R開始と同時にT-98はドクターチェック。再開後、憂也は左ミドルを蹴ってのワンツー、ジャブをしっかり突いて強烈な右フックを打ち込む。バックキックではT-98が吹っ飛ぶ。コーナーへ追い込んだ憂也は連打を見舞い、最後は右フックでT-98が崩れ落ちた。


 圧倒的なKO劇を見せた憂也は「メリークリスマス。このリングで言えて最高です。来年3月に第一子が生まれます。支えられる人と支える家族が増えると言うことで、来年はお父さんとしてカッコいい姿を見せたいので挑戦させてください。ランキングの上に勝手におる外国人選手。外国人とやらせてください。この階級で外国人とやり合えるのは僕だと思うのでやらせてください」とサモ・ペティとの対戦をアピールした。

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