キックボクシング
レポート

【RISE×SB】原口健飛が相手に何もさせず完勝、海人がGLORY世界1位に競り勝つ、山田洸誓は引退試合でペットパノムルンに判定負け、白鳥大珠が日本チーム初勝利、コリンズが笠原弘希に判定勝ち、コムが小林愛三を破る、志朗が鈴木真彦を返り討ち

2022/12/25 13:12

▼第10試合 RISE×SB(RISEルール)-61kg契約 3分3R延長1R
×石月祐作(KAGAYAKI/RISEスーパーフェザー級3位、KROSS×OVERスーパーフェザー級王者、DBSスーパーフェザー級王者)
判定0-3 ※25-30×3
○笠原友希(シーザージム/第16代SB日本スーパーフェザー級王者、第5代SB日本フェザー級王者)


 石月は2020年8月に自身と所属ジム初のタイトル獲得となるDBS日本ムエタイスーパーフェザー級王座を奪取。10月にはKROSS×OVER同級王座も判定勝利で獲得。二冠王となって、昨年2月に約1年4カ月ぶりにRISE参戦を果たすと竹内皇貴を2RKOで葬り、6月にはINNOVATIONスーパーフェザー級王者・櫻井健から強打で2度のダウンを奪って大差の判定勝ち。10月のRISEスーパーフェザー級暫定王者決定戦では一馬と打ち合いを繰り広げた末に5RTKO負けで惜しくもタイトル奪取を逃した。前戦となった今年4月の常陸飛雄馬との一戦では1RKO負けを喫し、7月のRIZINでは笠原の兄・弘希に判定で敗れている。戦績は12勝(7KO)5敗。


 笠原は11戦目で敗れるまではプロデビュー以降10戦全勝をマーク。2019年6月には国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じた。5連勝の勢いに乗って2020年7月、那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就いた。2021年2月に『REBELS』の栗秋祥梧に完勝、、4月にはRISEランカーでDEEP☆KICK 57.5kg王者の宮崎就斗に勝利、そして12月に王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。今年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りで初回TKO勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではKrush王者の中島千博から勝利を奪ったが、9月にRISEランカーの常陸飛雄馬にKO負けを喫した。戦績は20勝(10KO)3敗のサウスポー。


 1R、前に出るのは石月。サウスポーの笠原は下がりながらも前蹴り、ヒザ蹴り、ジャブを合わせていく。石月が右カーフを蹴ると笠原は左ミドル。笠原は左ミドルから左フック、さらに右も打つ。一発で終わらずコンビネーションをつなげる笠原に石月は前へ出るもなかなか手が出ない。特に前蹴りでのストッピングで石月は何度も転倒した。


 2R、互いにローを蹴り合い、笠原は前蹴りをタイミングよく蹴って石月を下がらせる。石月は右目上から流血するも前へ出る。笠原は左ハイキックを織り交ぜる。石月が右ストレートで入ってきたところをワンツーで迎え撃ち、石月が棒立ちになったところへ左ストレートを叩き込みダウンを奪う。


 3R序盤にも右フックからの左ストレートでダウン奪う笠原。それでも前へ出る石月はパンチを繰り出す。笠原はそれを左ミドルで迎え撃ち、右フックを引っ掛けて回り込む。さらにヒザ蹴り。石月の前進に手を出しながら下がっていく笠原。左ストレート、左ハイから左ローを蹴り、笠原は左ローを狙っていく。上中下と攻撃を散らす笠原は最後に左ローを蹴り、前蹴りで突き放す。


 笠原が終始コントロールする試合運びで判定勝ち。マイクを持つと「正直、僕は前回の試合に負けてしまって周りに合わせる顔がなくて。周りの人と喋るのもきついくらいだったんですけれど、新たな目標をいただいてまた1日1日練習してきました。石月選手はタフな選手でカッコいい内容じゃなかったですけれど、もっと成長するので応援よろしくお願いします」と語った。

 この結果により、RISEとシュートボクシングの対抗戦は4勝4敗のイーブンという結果になった。

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