▼第7試合 SB×RISE(SBルール)フェザー級(-57.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○川上 叶(龍生塾/SB日本フェザー級王者)
延長R 判定2-0 ※10-9×2、10-10
×安本晴翔(橋本道場/RISEフェザー級6位、元KNOCK OUT-REDフェザー級王者、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
※本戦の判定は30-30×3。
川上は10勝のうち5つのKO勝ちがあるSB関西期待のホープ。2019年11月にSB日本バンタム級王座決定戦で佐藤執斗を2RKOで下して、新王者に輝き、昨年12月の大森大会では階級を上げ、シーザージムのホープ、山田彪太朗を撃破した。今年4月には魁斗を判定に破り、SB日本フェザー級王者となった2階級制覇を達成している。戦績は10勝(5KO)5敗。
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座、2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月にKNOCK OUT-REDフェザー級王座、2021年9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。2022年7月からRISEに参戦し、10月に山川賢誠を初回KO。戦績は26勝(15KO)1敗2分1無効試合。
1R、安本は右三日月蹴り、サウスポーの川上は左ミドルを返す。圧をかけて前に出る安本。距離が遠い川上は思い切り左を伸ばすが、安本はスウェーでかわす。ならばと川上は左ボディストレート、左インロー。
2R、安本はワンツーから右ミドルで前へ出るが、すぐに川上が左右の連打で押し返す。川上は組んでの投げを狙いに行くが、安本は首相撲の形にしてロープを背負って防ぐ。川上の左ボディストレートには安本が右ストレート。ジャブから左を伸ばす川上に安本はヒザを突き上げていく。後半、安本は一段ギアを上げてワンツーの連打で前へ出ていった。
3R、川上の投げを防ぐ安本は左ストレートもスウェーでかわすが、川上は安本の右ローに左ストレートを合わせに行く。安本は右前蹴り2連発。安本のワンツーを掻い潜って組み付き、投げを狙う川上。安本はなかなかパンチをヒットさせることが出来ない。
本戦の判定は三者とも30-30でドロー。延長戦へ突入する。序盤からパンチをかわす両者、安本の右フックがヒットする。負けじと川上も右フック、左ボディ。安本はワンツーを繰り出しながら前へ出ると、バックを奪ってなんとジャーマンスープレックス。これは不十分でシュートポイントとはならなかった。続いて打ち合いになり、左をヒットさせる川上だが、安本も右を打ち返す。手数が多いのは川上で左右フックを打つ。安本の右ボディに左フック。両者足を止めての打ち合いとなり、延長戦は終了。ジャッジ2名が10-9で勝者は川上。安本の連勝をストップし、2つ目の黒星を付けた。