▼第14試合 RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP1回戦 5分3R
〇浜崎朱加(日本・AACC)=48.85kg
[判定3-0]
×ジェシカ・アギラー(米国・ATT)=48.35kg
浜崎はONEに移籍したハム・ソヒ戦のスプリット判定負け以降、2020年8月に前澤智にキムラロックで一本勝ち、大晦日の「RIZIN女子スーパーアトム級王座決定戦」で山本美憂をネックシザースで極めて戴冠を果たすと、2021年3月に浅倉カンナをスプリット判定で降して初防衛。
2021年9月の前戦では、PANCRASE王者の藤野恵実と約8年9カ月ぶりに再戦し、3-0の判定勝ちを収めて4連勝していたが、2021年大晦日にノンタイトル戦で伊澤に敗れて日本人相手に初黒星。続く今年4月の再戦でも伊澤に敗れRIZINスーパーアトム級王座を失った。
MMA23勝5敗。浜崎同様に女子MMA界の生き字引といっていい存在のアギラーは、浜崎より2年早い2006年にMMAデビュー。2009年11月から2014年11月までは14勝1敗の驚異の戦績を誇り、なかでも2012年5月と2013年10月には師匠である藤井恵を2度判定で退けている。
WSOF女子ストロー級王座を2度防衛後、2015年からUFCに参戦。2018年7月にジョディ・エスキベルに判定勝ちも、前王者ジャン・ウェイリーに一本負け後、マリナ・ロドリゲスにも判定負けでリリース。2020年11月の前戦「XFC43」で元UFCのダニエル・テイラーにスプリット判定負け以来、1年8カ月ぶりの試合となる。
両者は2011年3月11日の『JEWELS 12th RING』で対戦予定だったが、当日14:46に発生した東日本大震災の影響で試合が中止となっていた。
1R、先に中央に飛び出た浜崎はサウスポー構え。オーソドックス構えのアギラーは右オーバーハンドを見せる。さらに、アギラーの右の打ち終わりにダブルレッグでテイクダウンを奪う浜崎!
序盤から自らテイクダウンに入った浜崎。ハーフガードのアギラーに背中を着かせて細かいパウンドも、アギラーは肩を押さえて防御。
体を離す浜崎に立ち上がるアギラー。左ストレートを突く浜崎。アギラーも右を伸ばす。さらに左ローの浜崎。
アギラーの左右の連打もさばき、前蹴り、さらに左三日月蹴り! 腹を押さえて下がるアギラーに浜崎は左右連打! 倒れるように引き込むアギラーはフルガードから腕十字を狙いゴング。
2R、右ローを打つ浜崎。さらに左の前蹴り。素早いダブルレッグテイクダウン! クローズドガードのアギラーは下から両手首を掴みハイガードの四角で挟み、右パウンド。体を離す浜崎に下から蹴り上げを見せる。
上の浜崎は右ロー。アギラーの立ち上がり際にも左を入れる。スタンドで頭を振ってワンツーを突くアギラー。その右に左前蹴りを突く浜崎。右カーフも。
アギラーから組みに行くと左で差す。そこに小手を巻いて内股狙いも。それを残すアギラーは離れ際に右! ボディストレートを突くアギラーに左ヒザを狙う浜崎はダブルレッグも、ここは切るアギラー。右ストレートを当てる。
3R、詰める浜崎。アギラーはジャブ、右ストレートをカウンターで狙う。蹴りはほぼないアギラー。ダブルレッグに入る浜崎はテイクダウン! ハーフから左で枕に巻き、肩をアゴに当てて寝かせて右でパウンドする。
マウントに移行し、寝かせたまま右のパウンドの浜崎。アギラーも下から右をこつこつ突く。最後に浜崎は上体を離してパウンド連打、マウントから腕十字も狙うが、ゴング。
判定は3-0で浜崎が勝利。「アギラー選手が相手ということで、変なプレッシャーを感じて……(涙)、無事に勝ててホッとしまています。支えてくれた練習や仲間に感謝したいです。勝って泣くのは久しぶりで、すみません。誰とやるのか分かりませんが、準決勝は頑張ります」と語った。