▼第13試合 フライ級(57kg)5分3R
×所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)=56.70kg
[判定0-3]
〇神龍 誠(神龍ワールドジム)=57.00kg
44歳の所は、2020年大晦日に61kg契約で太田忍に2R 腕十字で一本勝ちして以来の試合。
7連勝中、21歳の神龍は、2022年5月にDEEP同級暫定王者の藤田大和に3R ニンジャチョークで一本勝ち。統一王者になっている。
2013年10月の「VTJ 3rd」で126ポンド(57.2kg)で、ウィル・カンプザーノと対戦した所は、スプリット判定負け。試合後、所陣営は修斗コミッション及びVTJに判定結果について抗議するも、結果は覆らず、この試合後にカンプザーノはUFCと契約している。
また、2015年3月にはBellatorに参戦。L.C.デイビスとバンタム級で対戦し、目まぐるしく攻守が入れ替わる激闘の末、これも所がスプリット判定負け。「対世界」で行く手を阻まれた経験を持つ。フライ級でUFC出場を目指している神龍と戦うことは、所にとって、叶わなかった夢に決着をつけるような試合になる。
UFC出場を目指す22歳の神龍にとっては、ビッグネームに勝利しUFCにアピールするか。44歳の所はかつて掴みかけUFCに繋がるはずだった、やり残したフライ級に落とし前をつけるか。
1R、サウスポー構えの神龍。オーソドックス構えの所。大きな左を振る神龍。かわす所。神龍は右ハイもこれもかわす所は飛び込んで右もそこに神龍はダブルレッグテイクダウン! ここでガードからすぐに腕十字を狙い。足関節に繋ぐ所。
右ヒザ裏に腕を入れて足を伸ばそうとするが、そこにアメリカーナを合わせにいく神龍。キムラで回してスイープする神龍はパウンド! 所はガードに入れようとするが、右足を抜いている神龍。
ハーフガードで抱きつく所にヒジ、鉄槌を落とす神龍。そこに潜り足関節を狙しスイープする所、蹴り上げも突く。足関節のトランジッションでポジションを奪い返したい所だが、足を抜いて上をキープする神龍。下の所はラバーガード狙いもゴング。
2R、左フックから組んでアームロックを狙う所。しかし回らない神龍に、下でガードポジションの所。上から回転しての蹴りを狙う神龍は、足をさばいてサイドに。
しかし所は、足を戻してフルガードに戻すと跳ね上げてスイープ狙いから足関節狙い。そこにキムラをカウンターで狙う神龍、さらにハンマーロックも、後ろ手で組んで回させない所は外してトラックポジションからヒザ十字へ! 横回転して極めようとするが、そこについていき足を抜いて抑え込む神龍。
ハーフガードで右脇下に頭を突っ込もうとする神龍だが、そこから動けず膠着する。所も無理に立つことで背中を譲ることなくガードからの仕掛けを使う。
3R前に親指を挙げる所。右ハイを狙う所。さらにワンツーから左ヒザも右ストレートを合わせた神龍!
ダウンする所をすぐに抑え込む神龍。ハーフから首に足をかけようとする所だが、神龍は首を上から抱えて抑え込み。細かい左パウンドを打つと、所も下からこつこつ返す。
所に背中を着かせる神龍。右腕をオーバーフックから腕十字を狙う所だが、頭の足を外して正対する神龍は中央にステイ。下からアームロック狙いの所に、後ろ手に対角の所のリストを掴む神龍は右手で鉄槌!
上半身を上げて仕掛ける所だが、腰を抱く神龍はインサイドガードからパウンド。所は立ち上がるが、ボディロックした神龍は投げ。しかしすぐに立とうとする所に神龍は後方への投げも投げ切れず。ゴング。
鉄槌で右目を腫らせた所。判定は3-0で神龍が勝利。神龍はリングを降りて悔し涙か。所は両手を合わせて四方に挨拶し、リングを降りた。