▼第9試合 RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP1回戦 5分3R
〇RENA(日本・SHOOTBOXING/シーザージム)=48.85kg
[判定3-0]
×アナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ・SC BORETS/SUBHUNTER)=48.85kg
2019年6月のBellatorでのリンジー・ヴァンザント戦での一本負けから、RIZINでアレキサンドラ・アルヴァーレ、ヴァンザントにリヴェンジ、富松恵美、山本美憂も下し、4連勝をマークしたRENAだが、2021年大晦日にパク・シウの打撃と組みを織り交ぜたMMAに判定3-0負け。
対戦相手のアナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ・SC BORETS/SUBHUNTER)は、プロ戦績は2勝無敗ながら、アマチュアの世界大会・2019年IMMAF女子ストロー級(52.2kg)で優勝するなど9勝1敗の戦績を誇る。グラップリングでもADCCキエフ大会で2階級で優勝を果たしている。
169cmの長身から繰り出す、精度の高い打撃に加え、長い手足を駆使した寝技も得意としており、層の厚いIMMAFで勝ち上がるだけの実力を備えている。
1R、ともにオーソドックス構え。RENAとスヴェッキスカはローの交換から。スヴェッキスカは長いコンパスから右ローを打ち下ろし、ワンツーからローまで繋ぐ。
右ローを返すRENA。さらに右フックで飛び込むが、そこで組んでスタンドバックにつこうとするスヴェッキスカは首相撲。
しかしスヴェッキスカの右に右を当てたREANは、ダウンを奪うと、すかさず立ち際に右サッカーキック!
鉄槌を落とすがスヴェッキスカの仕掛けにいったん体を離し、あらためてインサイドガードの中に入って行く。スヴェッキスカはハイガード。下からヒジも。立って離れたRENA。スタンドに戻り、左三日月蹴りも当てるRENA。パンチで出るが、スヴェッキスカも打ち返し凌ぐ。ゴング。
2R、右の前蹴りを見せるスヴェッキスカ。さらに右アウトサイドロー。そこに左右をまとめるRENAは左! さらに右カーフを返す。
詰めるRENAの首相撲に右ヒジを合わせるスヴェッキスカ。さらに左三日月蹴り! RENAが頭を下げての入りに右を狙う。右カーフを当てるスヴェッキスカ。左右で詰める左は相打ち! しかし前に出るのはRENA。
ボディロックからスタンドバックを狙うが、正対するスヴェッキスカ。頭を下げて左右を振って詰めるRENA。首相撲はブレーク。左前手で飛び込むRENA。スヴェッキスカは右ロー。RENAはボディを返す。
3R、右ローを当てるスヴェッキスカ。RENAも右ローを返す。互いに前足の潰し合いから、打ち合いにも応じるRENA。スヴェッキスカは首相撲ヒザもヒジ狙いで離れる。
右ローをこつこつ突くRENA。右回りのスヴェッキスカ。追うRENAは左フック! スヴェッキスカも右ローを返す。さらに左インロー。RENAの右を警戒し、右回りのスヴェッキスカ。いったん止まり、左フックを当てる!
細かく左を当てて、右ローも当てるスヴェッキスカ。前蹴りで詰めるRENAに右回りのスヴェッキスカはインロー。さらに詰めるが、スヴェッキスカは間合いを崩さない。
RENAはフィニッシュを狙うとスヴェッキスカの右ローに右ストレートを合わせてゴング。
試合後、スヴェッキスカはウクライナ国旗を背にジャッジを待つが、判定は1Rにダウンを奪ったRENAが勝利。勝者はスヴェッキスカが持つウクライナの国旗をともに手に取り、リング上で掲げた。
準決勝進出をいち早く決めたRENAは、「いろいろ言いたかったですけど、このトーナメントで優勝するにはまだまだ実力が足りないのでもっと頑張ります。ウクライナから来たスヴェッキスカ選手めちゃくちゃ強かったです。ありがとうございました。1、2、3、シュート!」と挨拶。打撃を磨いたシーザー武志会長と握手し、リングを後にした。