▼第12試合 ライト級(72kg契約)5分3R
×ジョニー・ケース(米国)=72.00kg
[判定0-3]
〇武田光司(BRAVE)=71.90kg
ケースは前回の試合で約2年4カ月ぶりの来日を果たしたが、王者・サトシに1R 腕ひしぎ三角固めで一本負け。2019年12月のトフィック・ムサエフ戦以降、ボクシングに参戦していたこともあり、今回の武田戦でMMAでの試合勘を取り戻せるか。
対する武田は、DEEPで大原樹理に2連勝後、RIZINで川名雄生、久米鷹介に勝利も、矢地祐介に判定負け。“ブラックパンサー”ベイノアには一本勝ちも、前戦でカーライルに2R ギロチンチョークを極められ、試合後に海外修行を経験。ハワイのユナイテッドMMAで、元ONE同級王者のクリスチャン・リーらと練習を積んできた。
1R、サウスポー構えの武田に、ケースは左右足を入れ替え右ハイから。オーソドックス構えで右ストレートをを突く。武田も前手の左フックをヒット。
ケースは右ハイで牽制する。武田の入りの右ストレートを狙うケース。右のダブルに武田も右を狙い、まだ深追いしない。
左フックから右ストレートはケース。間合いを保つケースは右ハイ。武田の左オーバーハンドを前手で制するが、それがアイポークとなり中断、再開。
「注意」後、再開。右ジャブを当てる武田。ケースは長い左右を突くが、凌ぐ武田。ケースは右ハイまで繋ぐが武田もブロッキング。右ハイを手でブロックする武田は左を差し、ケースも右を相打ち。さらに右の蹴りを突く。
2R、1Rは組みに行かなかった武田。オーソドックス構えからワンツーを突くケース。打ち終わりに右を突く武田はケースの頭が下がったところにスタンドがぶりからヒザを狙うが、離れるケース。
右ハイをかすめるケース。左ジャブを突くケースについに右で差して組んだ武田。しかしここも突き放すケース。互いの左右の交錯に笑顔を浮かべる武田は前に。
右で差してクラッチを組むと、脇を潜りボディロックしそり投げ! ロープを掴むケースだが、引っこ抜く武田。ケースの立ち際にサッカーキックも! さらに詰めてスタンドバックに付く武田に、際でロープを掴むケース。
そこで正対しスイッチを狙った瞬間に潰して上になった武田はニーシールドのケースに鉄槌! 2R終了時点で雄たけびを上げる。
3R開始前に、2Rの攻防でロープ掴みで「警告」が宣告される。ハグした両者。左で前に出る武田に右ストレートを当てるケース! さらに互いに右を突くが武田もアゴを引いて受ける。
詰めて回るケースになおも走って追う武田は右を差してコーナーに押し込み、ついにダッグアンダーで脇を潜り、スタンドバックに。上半身をロープ外に出すケース。座り込んで投げを防ぎ、スイッチ狙い。
バックに付き続ける武田はコーナーから剥がして投げ! ロープに手をひっかけるケースに崩れた投げ。なおもバックにつく武田に、ロープを利用とするケースに、中央からスタンドバックを指示するレフェリー。
ジャーマンスープレックスで投げる武田はなおも組んで前転しようとするケースを逃がさず。最後にみたび投げてゴング。武田はマットに大の字になった。
判定は3-0で武田が勝利。米国修行も経て、金星を挙げた武田は、「オイ、勝ったぞ、オイ! やってみないと分かんないっすよね。下馬評で負けと言われて、全部出してやろうと。試合前にDEEPの佐伯(繁代表から肩をポンと叩かれ『死ぬなよ』と言われて(笑)。まだ死んでないすよね。ユナイテッドMMAでも練習をしてきて、まだ強くなるので、僕のこと、応援、よろしくお願いします」と力強く語った。