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レポート

【K-1】無差別級トーナメントはサッタリが優勝、大和哲也が山崎秀晃を秒殺KOで王座奪取、野杁正明と安保瑠輝也がKO共演

2022/04/03 14:04

▼第18試合 K-1ウェルター級 3分3R延長1R
○野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 2R 1分47秒 ※左アッパー
×加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)


 野杁は空手からキックボクシングに転向し、2009年にK-1甲子園初となる高校1年生王者になり、“怪物”と呼ばれるようになった。圧倒的なテクニックと類まれなるセンスでプロ転向後すぐにトップクラス入りし、WBCムエタイ日本スーパー・ライト級王座、第2代Krushウェルター級王座、NDC -66kg王座などを獲得。2017年6月には日本人選手として初めてゲーオ・ウィラサクレックに勝利し、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者となった。翌年にはウェルター級に転向し、ジョーダン・ピケオーには敗れたもののその後は連勝。2021年9月の「第2代ウェルター級王座決定トーナメント」を全試合KOで制して王者となり、2021年のMVPを獲得した。戦績は46勝(22KO)10敗。


 加藤はレオナ・ペタスの弟で、2017年12月にKrushでプロデビュー。左右どちらにも構え、豊富な運動量で動き回る独特な戦い方で戦績は6勝(3KO)3敗。2021年1月に山際和希を判定で破り、第8代Krushウェルター級王者となったが、4月の初防衛戦で松岡力に判定で敗れ王座を失った。


 当初、両者は「第2代ウェルター級王座決定トーナメント」の1回戦で対戦することが決まっていたが、加藤が感染症拡大防止のため一定の待機期間を設ける必要のある選手に該当することが判明したため欠場。今回改めてスーパーファイトとして行われることに。


 1R、野杁が左ボディから左右フックをコンビネーションを繰り出すと加藤は右ハイを返す。野杁はいつものように顔面を両腕でガッチリとブロックし、加藤の前足に右ロー、右ヒザ、さらに左三日月を蹴る。そのまま細かい連打でコーナーへ詰めると、野杁はサウスポー構えでの左三日月蹴りからのワンツーでダウンを奪う。再開後、組み付いてきた加藤を投げ捨てるようにした野杁。


 2R、加藤は左右の連打から左右ミドルと繰り出すが、野杁のヒザ蹴りで動きが止まる。両者頭をくっつけたような状態でやりあうが、この距離は野杁が得意とする距離。野杁が左ショートフックを連打、右ショットアッパーを何度も突き上げる。離れると野杁が左右フック、加藤もパンチを返すが、そこへ野杁が左ボディ、続けて左アッパー。


 この連続パンチに加藤は崩れ落ち、野杁のKO勝ちとなった。


 野杁はマイクを持つと「1Rで倒そうかなと思ったんですが試したい技があったので2Rまでかかってしまいました。皆さんが聞きたいのは6月のことだと思いますが、僕はずっと対戦表明してくれていた相手、海人選手はずっと僕の名前を言ってくれているけれど僕は誰とでもやるので、決まったら会場へ来てください。あと僕の前に試合やってましたけれど、僕にトーナメントであんな無様な姿で負けて日本人最後の砦とか勘違いしているんじゃないぞと。僕のことを目指していると言っていますが、僕はこんなところで止まってる必要はないし、僕は世界で戦っていきたいので日本人はどうでもいいです」と言い放った。

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