▼第19試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
KO 1R 0分50秒 ※左フック
○大和哲也(大和ジム/挑戦者)
※大和が第6代王座に就く。山崎は初防衛に失敗。
山崎は伝統派空手からキックボクシングに転向し、2009年12月にKrushデビュー。強打と多彩な蹴り技で白星を重ね、Krushでライト級とスーパー・ライト級で2階級制覇を達成。その後はK-1で活躍していたが今年1月に古巣のKrushへ4年2カ月ぶりに参戦し、堀井翼をKO。3月のK-1では寺島輝もKOし、4連勝3連続KO勝ちで安保瑠輝也に挑み、初回KO勝ちで王座を奪取した。前戦は2021年3月に不可思を1R1分10秒でKOしている。戦績は34勝(19KO)8敗1分。
大和は2005年7月プロデビューの33歳。キックボクシングでNJKFライト級王座、WMCインターコンチネンタル同級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座を次々と獲得。2014年11月にはサゲッダーオをTKOに破り、同日にタイトルマッチを行った梅野源治と共に日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーライト級)となった。2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たし、その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2016年末から新生K-1に参戦。前戦は2021年12月に大野祐志郎に勝利し、K-1での戦績を6勝4敗とした。戦績は42勝(31KO)20敗1分。
両者は2013年9月にエキシビションマッチを行っているが、公式試合での対戦は初。
1R、両者フットワークを使い、山崎はさっそく掛け蹴りを繰り出す。圧力をかけて前に出る山崎が右フックを叩き込み、コーナーへ下がった大和へもう一度右フック。そこから左フックを返そうとしたところへ大和が必殺の左フック。
これが完全に決まり、山崎は豪快にダウン。一発で大和のKO勝ちとなり、大和はコーナーへ昇って勝利の雄叫び。2010年に今回と同じ代々木第一にてK-1 WORLD MAXのトーナメントで全試合KO優勝してから12年、再びK-1の頂点に立った。
大和はマイクを持つと「第6代K-1スーパー・ライト級王者の大和哲也です。12年前、僕はここで過酷なトーナメントを制して、旧K-1が消滅して世界王者の夢を諦めたんですが、新生K-1が復活してくれたことで再び夢をもってやってこれました。今、夢を叶えて信じられないんです。大変な時期ですが、We are all one、Fight for peaceです。魔裟斗さんに憧れて中3の僕がキックボクシングを始めて行動したことで今につながっています。これから世の中はきっとよくなります。K-1最高、K-1ファン愛しています。格闘技最高、格闘技ファン愛しています」と様々な想いを語った。