▼第10試合 ライト級(71.0kg)5分3R
〇武田光司(BRAVE)
[2R 腕十字]
דブラックパンサー”ベイノア(極真会館)
ライト級(71.0kg)5分3Rで、DEEPライト級王者・武田光司(BRAVE)とRISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が対戦する。
武田は6歳から始めたレスリングで小学・中学生時代に全国優勝。、埼玉栄高校時代には1年生でJOC杯カデット優勝、3年生で全国高校選抜大会、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権、国民体育大会の高校主要大会全てで優勝し4冠を獲得した。高校卒業後、オリンピック出場を目指して専修大学に進学したが、2年で中退しBRAVEに入門。
2017年8月にMMAプロデビューし、8戦目で北岡悟を破り第9代DEEPライト級王座に就いた。2019年4月からはRIZINにも参戦し、川名雄生と久米鷹介を撃破したが、2021年9月には矢地祐介に敗れて14戦目にして日本人相手に初敗北を喫した。今回の再起戦に向け、ベイノアと同期の元極真世界王者・上田幹雄(現在MMA転向準備中)とBRAVEジムで練習を積み、近い距離での打撃対策を練って来た。
対するベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちすると、2月には憂也を延長戦の末に降した。
さらに、6月13日の東京ドーム『RIZIN.28』ではMMAに初挑戦、73.0kg契約で弥益ドミネーター聡志に敗れるも体格差のアドバンテージもあって好試合を展開した。9月のRISEでねぎ魔神に判定勝ちしてキックボクシング戦績は17勝(9KO)3敗。11月のRIZIN沖縄大会でMMA2戦目に臨み、ロクク・ダリを劣勢から3R1分9秒、立ち上がり際の近距離での右フックでKOして大逆転勝利を飾ったばかりだ。
1R、サウスポー構えの武田、オーソドックス構えのベイノア。遠間からの右の蹴りはベイノア。左ローを打ち、右の蹴りと右のパンチを同時に出す。
右ミドルハイをジャブのように使うベイノア。蹴り足をつかむ武田だが、足をすぐに抜くベイノアは左回り。詰める武田ボディロックへ。顔を剥がそうとするベイノアに、ボディロックからバックに回りジャーマンスープレックス! さらに立とうとするベイノアにキムラロック狙い。
それを外そうとするベイノアのバックから再びジャーマンスープレックス! リストコントロールを続ける武田が終始コントロール。亀のベイノアの前転にもサイドを奪い、みたびキムラ狙い。正対するベイノアにマウントを奪う武田はパウンド! 亀になるベイノアにバックマウントから腕十字を狙うが、その際で腕を抜いて立つベイノア。しかしすぐに武田はついていってダブルレッグに入る
2R、前蹴りを突くベイノア。蹴り足をすぐに引く。しかし、武田はサウスポー構えから右ジャブ。そこに右ストレートはベイノア! 武田ダウンもすぐ立つと、前に出るベイノアにダブルレッグに入テイクダウンから尻下でクラッチし、持ち上げて水車落とし気味に後方に投げる武田。
ハーフのベイノアに左で枕に巻き、背中をつかせてパウンドは武田。ベイノアの立ち際をアンクルピックで潰して、上四方、キムラ狙い。ここもダブルレッグからテイクダウンを奪う武田は、マウントからパウンド、腕十字へ。後転してうつ伏せになったベイノアだが、ヒジを抜けず、ベイノアがタップした。
試合後、武田は、「ベイノア選手の打撃が強くてビビっちゃったんですけど、宮田代表と話して、これからは必ず一本を極めると。心残りとしては9月僕が勝てばベルトに挑戦できたと思います。来年もRIZINで活躍したいと思いますので、榊原さんよろしくお願いします。あと、地元の僕の友達が6月にがんで余命が1週間くらいと言われていたのが、何とか生き延びていて、退院できたので、みんなコロロナで大変なときですけど、頑張っていきましょう」と挨拶した。