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◆Yogibo presents RIZIN.33
2021年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナ
▼第16試合 RIZINバンタム級(61.0kg)JAPANグランプリ決勝 5分3R
×朝倉 海(トライフォース赤坂)
[判定0-3]
〇扇久保博正(パラエストラ松戸)
2021年6月から開幕した16人参加の「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」決勝戦。同日のGP準決勝で、井上直樹にフルラウンド、組みを軸に判定勝ちした扇久保博正と、瀧澤謙太に立ち技を軸に同じく3R判定勝ちした朝倉海が決勝で対戦する。両者の消耗や負傷はいかに。
1R、ともにオーソドックス構え。12cmの身長差。先に中央を取るのは扇久保。左前足の蹴り。対して左ジャブ、左ローは朝倉。さらに左ハイもかわした扇久保が詰めるがかわす朝倉。
左から右のワンツーの朝倉。扇久保は左の蹴りを当てる。スイッチする扇久保。右の蹴りをカーフに当てると、前足にシングルレッグは扇久保。朝倉の足を持ち上げてテイクダウンに成功する。
そこにカウンターのニンジャチョークを合わせに行く朝倉だが、首を取られずに扇久保は上に。バタフライガードの朝倉。右に片足をパスする扇久保はマウント&パウンド! 背中を見せて立つ朝倉にバックに跳び乗る扇久保。降りるとさらにダブルレッグをクラッチしてテイクダウン! すぐに立つ朝倉に詰めてヒザを突くなど、離れ際の打撃でも攻勢に。朝倉は得意のパンチ、右ストレートが出せない。
2R、前足を左右入れ替える扇久保。左前足をジャブのように使い距離を使う。左ジャブを当てる朝倉。ダブルで突くと左ミドルハイも。さらにジャブ! しかし扇久保もワンツーから右! さらに右カーフキックを当て、前足にシングルレッグへ。足を抜く朝倉。ワンツー跳びヒザもさばく扇久保。右を振って押し返すとさらにシングルレッグからダブルレッグへ。
シングルレッグに変えて引き出そうとするがコーナーで体を入れ替える朝倉。左から右を振る扇久保。左ジャブも! 朝倉の左ボディ打ちに前足をさわる扇久保。離れる朝倉に右から左を当て、ボディロックテイクダウン! 尻を着かせると、ロープ背に座る朝倉にサッカーキックも!
3R、左で跳びこむ扇久保。朝倉は左ミドルを当てる。さらに左インローも! 左ジャブを起点に前に出てきた朝倉に右を当てる扇久保! 下がらず前足にシングルレッグ、さらに右を当てて、朝倉が打ってくると潜ってテイクダウンへ。
ここは切る朝倉に、さらに右を当て、みたびシングルレッグ、そしてボディロックへ。四つで力を使う展開。離れると扇久保はなおもシングルレッグ、ダブルレッグへ。差し上げる朝倉。シングルレッグから詰めて離れ際にワンツーは扇久保。ダブルレッグも切る朝倉は右アッパー! しかし、詰める扇久保は背中でクラッチ。腰を外に出して扇久保のクラッチを切った朝倉だが、右の蹴りをかわした扇久保は右を当てる! 朝倉が左を空振りして倒れ込んだところでゴング。
判定は3-0で扇久保が勝利。朝倉の右が効かないなか、MMAとしての強さを見せて、朝倉を完封。見事、GPで優勝し、鶴屋浩代表と熱い抱擁をかわした。
試合後、扇久保は「皆さん応援、ありがとうございました。何回も何回も格闘技を辞めようと思うなか、続けてやってきてよかったです。ひとことだけ言いたいんですけど、ずっとここまで僕を支えてきてくれた彼女の京香さん、もしよかったら、僕と結婚してください。必ず幸せにします」とプロポーズ。京香さんをリングに上げて快諾の返事をもらった。