▼第11試合 DEEPウェルター級暫定王者決定戦 5分3R
〇阿部大治(フリー)76.80kg
[1R 2分34秒 TKO] ※レッツが左手負傷
×レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会)76.85kg
ウェルター級で、阿部大治とレッツ豪太による「暫定王者決定戦」が行われる。
阿部は柔道で全国的に活躍後、初代J-NETWORKライトヘビー級王者、第11代PANCRASEウェルター級王者となり、UFCで1勝2敗、ONEで2連敗後、DEEPに参戦。これまでのスタミナ不足を払拭するファイトで、佐藤洋一郎にスプリット判定勝ち、悠太に1R TKO勝ちの2連勝で、王者・住村竜市朗との対戦をアピールしていた。
当初は、2月大会で住村とのタイトルマッチが内定していたが、住村が怪我により防衛戦を行えず、今回、レッツとの「暫定王者決定戦」に臨む。
阿部は王座戦が「ウェルター級」でのラストマッチになると話しており、暫定王者の肩書を手に、予告通りRIZINの「ライト級」戦線を目指すことになるか。それとも正規王者・住村との統一戦も視野に入れるか。
対するレッツは、11月のRIZIN大阪大会で住村にスプリット判定で敗れており、今回が再起戦となる。
2014年8月に第7代PANCRASEウェルター級王座決定戦で村山暁洋にフルマークの判定勝ちで王座に就くも、15年10月に王座陥落。しかし、2016年6月のGLADIATORで中村勇太を下し、GLADIATORウェルター級王座を獲得している。
その後も勝ち負けを繰り返し4年振りとなった19年10月のPANCRASEで三浦広光にTKO負け。背水の陣で挑んだ2020年2月のGLADIATORでは引退をかけ脇本恭平と対戦すると腕十字による一本勝ちを収めている。
ともに元ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト同士が、DEEPのベルトを争う。
1R、サウスポー構えのレッツに、オーソドックス構えの阿部は右の蹴りから入る。レッツも左ミドルを蹴り返す。レッツの右ジャブを左前手ではじく阿部。右ミドルからワンツーを打つ阿部。バックステップするレッツは右フックを合わせる。
前進し右フックを放つ阿部は首を抱えて払い腰を狙うが、凌ぐレッツは左手を気にする。ブレーク時に、左手を気にするレッツ。右のパンチを払った左手の脱臼で、阿部の勝利に。
ウェルター級暫定王者のベルトを腰に巻いた阿部は、「レッツ選手、戦ってくれてありがとうございました。こういった結果になりましたが、ここ何年か悔しい思いをしてきて、たくさんの人に支えてもらって格闘技にチャレンジすることが出来ています。もっともっと強くなって、大きな舞台で見せたいと思います。これからは本格的にライト級でチャンピオンを目指していきます」と、あらためてライト級転向を表明した。