▼OPファイト第1試合 DEEPフライ級 5分2R
〇鶴屋レイ(パラエストラ柏)56.50kg
[2R 2分17秒 TKO]
×岡野竜己(KRAZY BEE)56.20kg
鶴屋は、レスリングでは小学4年、6年で全国優勝。高校ではインターハイ常連校の日体大柏高校レスリング部に所属し、高校2年ジュニアオリンピック2位、世界大会出場。高3で2020年全国高校選抜大会フリースタイル60kg級で準優勝に輝いている逸材。
さらに全日本サンボ中学の部優勝。柔術でも、小学4年時にアブダビワールドプロ柔術2013(ジュニア・-34.5kg オレンジ・黄色帯)で、丹羽飛龍に勝利し優勝、ドゥマウジャパンカップ優勝など、全国大会で6度の優勝を誇る。
アマチュアMMAでも6戦6勝と負けなし。大学在学中の兄・健人がボクシング部で活躍するなか、レイは新型コロナウイルスの影響で高3のインターハイが無くなり、高校レスリングを卒業、満を持してプロMMAへと歩を進めた。
2016年の那須川天心のMMAデビュー戦前にはトレーニングパートナーも務めているレイは、パラエストラ千葉勢の猛者に揉まれ、格闘技への向き合い方を学んできた。デビュー前ながら、朝倉未来の「集客できるやつが一番偉い」の発言に、SNSで「いや、強いやつが1番だろ。なんか方向性間違えてるだろ」とモノ申すなど、将来的にはUFCの世界王者が目標だという。
「2020年でレスリングを引退。2021年はMMAでプロデビュー。周りの人間は俺のことをどう思ってるか知らないが、俺は2021年から死ぬまで格闘家として暴れてやります」と宣言するレイは、ケージでどんな動きを見せるか。
対するは、KRAZY BEEの岡野竜己(24)。2016年のJMMAFの「HOOTERS CAGEFIGHT 1」から出場し、プロでは4勝3敗。PANCRASEでは2020年2月のネオブラッド・トーナメント1回戦で井上暉也に敗れ、11月にDEEP初参戦。サイモン・シェにスプリット判定で勝利している。
ストライカーの竜己に対し、グラップリングベースながら、幼い頃からMMAをMMAとしてケージで戦ってきた鶴屋。竜己がプロの洗礼を浴びせるか、鶴屋が白星デビューを掴むか。
1R、ともにサウスポー構え。左で詰める鶴屋に岡野はサークリング。低いダブルレッグでテイクダウンは鶴屋。そのままサイドに回る。
ハーフガードに入れた岡野は立ち上がるが、さらに金網に詰める鶴屋は離れ際にヒジを入れてダブルレッグテイクダウン。下の岡野はパンドの際に金網を使い立ち上がるが、なおも倒す鶴屋。
下の岡野は腕十字の仕掛けも対応する鶴屋。足をさばいて腕十字に入るが、その際の立ち上がりも鶴屋が上。バック狙いから正対してきた岡野にパウンドし、首投げ&払い腰からサイド奪取。強い袈裟固めから右腕を両足に挟みアメリカーナを狙う。ノンストップの攻撃。
2R、ヒザ着きの低いシングルレッグは鶴屋。一度目は切る岡野だが、2度目の低いシングルレッグで足首を掴んだ鶴屋がテイクダウン。中腰からパウンド、ヒジを使い分けて打ち込む。打撃を入れマウントを奪う鶴屋に、岡野はケージを蹴ってリバーサルを狙うが、マウントの安定感も良く、崩れずそのままパウンドアウトした。
試合後、父・鶴屋浩から祝福を受けた鶴屋レイは、マット上でなんとフライ級王者・神龍誠に「神龍くん、やろうよ」と対戦をアピールした。