▼第13試合 68kg契約 5分3R ※ヒジ有り
〇朝倉未来(トライフォース赤坂)
[1R 4分20秒 KO] ※左ハイキック→右フック
×弥益ドミネーター聡志(team SOS)
元THE OUTSIDER二階級(60-65kg級・65-70kg級)王者の朝倉未来(トライフォース赤坂)と、第9代DEEPフェザー級王者・弥益ドミネーター聡志(team SOS)が「68kg契約」の5分3Rで対戦。
朝倉未来は、2017年10月の「ROAD FC 043」でのイ・ギルウ戦の判定負け以降、8連勝(RIZIN7連勝)。2020年11月21日の『RIZIN.25』で、RIZINフェザー級タイトルマッチを斎藤裕(パラエストラ小岩)と戦い、判定3-0で敗れ、戴冠を逃した。今回が再起戦となる。
弥益は、筑波大学大学院卒の食品メーカーに勤めるサラリーマン。DEEPで8連勝し、フェザー級王座戦で芦田崇宏、DJ.taikiにも勝利するが、2020年9月に牛久絢太郎に判定負けし王座陥落。未来同様に今回が再起戦となる。
1R、いきなり中央を取って来たサウスポー構えの朝倉未来に「歩いて距離をリセットしろ」の言葉通り、オーソから左に回る弥益。ニータップのフェイントからのパンチの動きで朝倉を下げさせる。
朝倉の右アッパーからの入りに「なんか絶妙なタイミングで出してくる」と朝倉が警戒していた弥益のカウンターの右ヒザがヒット。
「斜め前、真っすぐ行かない」「打った後、同じところにいない、頭を振れ」の指示通り、スイッチしながら角度をつけて近づく弥益は、右のインローを当てて、朝倉の右足を流させる。
しかし、足が一瞬揃うと、朝倉は得意の左ミドルをヒット。そこをすぐに詰めて右を振る弥益だが、打ち終わりを狙う朝倉の得意の右フックはしっかりスウェイでかわす。
なおも右インローを当てる弥益。朝倉も左インローを返す。角度をつけての入りで左の跳びヒザは弥益。右にさばく朝倉。朝倉は左ミドルを当てるが、右ローを蹴り返す弥益。
弥益の右ハイに左ストレートを合わせに行く朝倉。互いにクリーンヒットならずも左で脇を差す形になった朝倉はそのままテイクダウン。
インサイドガードから右のアッパーを当てる朝倉に、半身から弥益はニーシールドで朝倉の頭を引きつけながら左手を内側に引き付けるスイープ狙いの崩しに、一瞬左に回されそうになる朝倉はすぐに上体を離す。
ブレークでスタンド再開。上下のフェイントから右を振る弥益。下がる朝倉は続く入りに下がりながらも右をヒット。「近い、触られる距離にいるな」の指示にいったん間合いを広げる弥益。
朝倉のワンツーをダッキングして左ストレートを潜って右にかわす弥益。得意のノーモーションの右で詰めると、左にかわす朝倉を追う。
すぐに体を入れ替えた朝倉は弥益の真っすぐの入り際に左ハイの入りのモーションから前蹴りをヒット! ガードが上がっていた弥益は一瞬、身体がくの字になる。
ここで試合の潮目が変わる。距離を詰めた朝倉は、ロープを背負う弥益が出してきた右に左のクロスをヒット。ここで両者バッティングになり中断。
顔をしかめる弥益。再開も詰める朝倉は、大きくステップインしての右ボディのフェイントからの左ストレート! そして前蹴りで効かせていた左の蹴りを今度はボディではなく上段に打ち、左ハイで棒立ちにさせると、右フックで弥益をマットに沈めた。
試合後、朝倉は「前回負けて、僕のファンの期待してくれるファンの期待を裏切ってしまいました。来年からもっと格闘技を真剣に取り組み、期待に応えたいと思います。このあと弟のセコンドにつくので失礼します」と挨拶。
放送席から呼び戻された朝倉は「作戦というより、新しい自分になれるように、昔の狂気的な自分と冷静な自分を取り戻そうとしました。正直、前回の負けをこれで取り返したとは思ってないので、斎藤選手に借りを返したいです。今日もフェザー級の選手出ましたけど、誰とやっても面白いと思うので、ファンの決める相手とやって、また斎藤選手とやったら面白いと思います」と、あらためてリヴェンジを望んだ。