▼第3試合
〇シバター(フリー)
[2R 0分38秒 腕十字] ※ドロー裁定から変更
×HIROYA(TRY HARD GYM)
“炎上系YouTuber”としてチャンネル登録者数110万人を誇るシバターが、RIZIN初参戦。
2004年にパンクラスP's LAB横浜に入門し、アマチュア大会で経験を積み、THE OUTSIDER、パンクラス、ZST、Fighting NEXUS等に参戦。プロMMA戦績は4勝9敗。近年では朝倉未来、朝倉海、安保瑠輝也と愛媛プロレスで対戦(非公式戦)し、いずれもKO・TKO、一本負けしている。今回は出場直訴が実り、YouTuberとしての話題性を評価され、RIZINのリングに上がる。試合前には朝倉未来の道場に出稽古を敢行。練習生にフットロックを極めている。
スクリーンに映し出されたのは、なんとキックボクサーのHIROYA(TRY HARD GYM)。
HIROYAは、元krush -65kg級王者。WMFアマチュアムエタイ世界選手権ジュニア部門ピン級金メダリスト。弟は同じくキックボクサーでともにRIZINに参戦中の大雅。
「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場後、RISEに参戦。MMAファイターの高谷裕之、内村洋次郎をいずれも3R TKOに下している。前戦は2019年10月の「RIZIN.19」。小西拓槙に1R 跳びヒザ蹴りでTKO負けしており、今回が再起戦となる。
手にはオープンフィンガーグローブ。MMAファイターをキックルールで下しているが、MMA経験は無し。朝倉未来とのコラボでMMAの基礎を習っているが……。体重差は15kg。
1Rが3分のキックルール、2RがMMAルールのミックスルールだという。ヒカルとてんちむを引きつれて入場のシバター。
1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入るシバターは、リングを走りロープワークを使い、HIROYAのローに足をアリシャッフルさせておちょくる。
HIROYAのローに詰めて右を振るシバターだが、HIROYAは右ロー! その入りに右を入れるシバターはHIROYAの打撃に足を大げさにふらつかせて三味線を引く。
右のローからハイ、さらに右のオーバーハンドを狙うHIROYAに、その打ち終わりにオープンフィンガーグローブで右を振り先にダウンを奪うシバター! やはり15kg差は厳しいか。
2R、MMAルール。組みに行き左右を振るシバター。さらに組んで引き込んだシバターは腕十字へ。そこに右足で顔面を蹴りに行くHIROYAは上体を起こしてガードの中に。
再び腕十字を狙うHIROYAにかつぎパスで立ち上がるHIROYA。シバターはスタミナが厳しめ。打撃で詰めるHIROYAは右を当て左ボディ、右ハイと対角線攻撃で詰める。さらに首を掴んでヒザを突くと、シバターは引き込み腕十字狙い。それも外したHIROYAは、右ローを突き、右ハイも。体重差もあり倒れないシバター。
疲労困憊で座り込んだシバターは立ち上がり、マイクを取ると、「オイッ!、オイッ! はじめましてYouTuberのシバターです。HIROYA選手、この決着はつけたいね。パチンコで(場内笑)。YouTuberで世界一になるのは、格闘技で世界一になるより難しい。まだまだ試合をするぞ、次はメイウェザーだ!」と次戦をアピール。
HIROYAもマイクを持ち、「予想以上に強くて、もっていかれました。今回、この試合を受けるか悩みました。RIZINのため、格闘技のために、こういう試合を否定する人もいると思いますが、少しでもこの試合で興味を持っていただければと思います。これから、ほんとうに強い人たちの試合、面白い試合もやっていきたいと思います。今日は僕をここに呼んでいただきありがとうござました」と挨拶した。
しかし、試合後、競技陣営の確認の結果、HIROYAが2Rの腕十字でタップしていたことを認めシバターの腕十字による一本勝ちに変更された。