▼第5試合 バンタム級(61kg)5分3R ※ヒジ有り
〇佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイト・チーム)
[判定3-0]
×瀧澤謙太(フリー)
バンタム級(61kg・5分3R)ヒジ有りルールで、佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイト・チーム)と瀧澤謙太(フリー)が対戦。
元UFCファイターでRIZINバンタム級四天王の1人・佐々木は、2019年10月の『RIZIN.19』大阪大会で、朝倉海に1R 0分54秒 TKO負けし、顎を2箇所骨折し手術。今回が再起戦となる。RIZINでは海、石渡伸太郎に敗れたものの、マネル・ケイプに判定勝利を収めている実力者だ。
瀧澤は、10勝のうち8つがKO勝利の、蹴り技を軸としたストライカー。空手家である父親の影響でフルコンタクト空手を習い始め、小学校6年間は新極真の木元道場で練習。小3年で全国3位の実績を残す。高校ではレスリング部に所属。
2014年5月のプロデビュー戦での敗戦後、4連勝を飾り、19年3月には王者ハファエル・シウバへの挑戦権を得るも一本負け。しかし、2019年11月のPANCRASE310では、修斗世界フライ級2位の石井逸人を跳びヒザ蹴りでTKO。2020年9月のRIZINさいたま大会では、金太郎と死闘の末、判定勝ちした。2020年11月には扇久保博正に判定負けしており、四天王の一角を崩せるか。
1R、サウスポー構えから詰める佐々木。瀧澤の蹴りの距離を潰し、右ハイも潰し、自ら左の蹴り、ヒザに。
左右を振り、左で差してすくい投げテイクダウンは瀧澤。しかし下から右腕でコムロックを狙い、さらにオモプラッタで逃げる瀧澤の足首をつかんでテイクダウンは佐々木。しかし瀧澤も鉄砲で佐々木を返して立ち上がる!
ボディへのヒザは佐々木。さらに左ミドル。オーソの瀧澤は右ボディから右ヒザでの飛び込み! しかし佐々木はダブルレッグテイクダウン! サイドから右脇を差す佐々木。鉄槌を入れると瀧澤は腰を切りスパイダーガードに戻す。
中腰からパウンドは佐々木! 左足をヒザで押さえ、ガードの瀧澤にパウンド! 中腰から飛び込み、パウンドでハーフを取り、パウンドでゴング。
2R、右ハイを見せる瀧澤だが見切る佐々木は詰め。ここは切る瀧澤だが、佐々木は詰めて左ハイ! 長い打撃を打つ佐々木。モーションの少ない左ストレートで詰めて低いダブルレッグへ。がぶる瀧澤は右ハイもブロックする佐々木。なおも佐々木はダブルレッグテイクダウン! コーナー使い立とうとする瀧澤にバックテイクする佐々木は、バックマウントへ。
ハーフバックでコントロールする佐々木。向き合えない瀧澤に背後からパウンド。たすきにかける佐々木に、腰をずらして正対する瀧澤が上を取り返してサッカーキックを打ち込んだところでゴング。
3R、先に詰める佐々木。左を振る瀧澤に距離を作らせない。佐々木の右ジャブに左右を振るが蹴りまでは繋げない。左から右を当てる瀧澤! さらに右の足払いで崩しを狙うが佐々木も右ジャブ。右のカーフキックを当てる瀧澤はテイクダウンを嫌いアウトボクシングに。シングルレッグに入る佐々木はコーナーまで詰めてダブルレッグに移行し両手をクラッチ、テイクダウン!
鼻血を出す瀧澤は下から得意のニンジャチョーク! 絞められながらも首を抜く佐々木が再び上に。右のパウンドを打つ佐々木はパス狙い。パウンドを打ち、佐々木が上のままゴング。判定へ。
判定は3者、佐々木。コンタクトレンズを入れ直した佐々木は、リング上で「久々っスね。“ただいま格闘技”っていう感じですね。(拍手に)いいもんですね。ここに立つまでに支えてくれた人たちに感謝します。ありがとうございます。帰ってくることが出来ました。自分ほんとうに強くなって帰ってきたって胸を張って言いたいんで、こんな内容でしたけど、来年一発目、扇久保選手とやりたいです。ぜひ応援よろしくお願いします。みんなほんとうに、ほんとうにありがとう」と、感謝の言葉に続いて、扇久保戦をアピールした。