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【RIZIN】5大王座戦! シェイドゥラエフvs.朝倉未来、サトシvs.ノジモフ、扇久保vs.元谷、井上vs.サバテロ、伊澤vs.RENA。クレベルvs.ケラモフ、福田が安藤との斬り合いを制す、秋元が新居をKOで斎藤裕戦アピール、雑賀がベイノアを左ハイKO、ジョリーが芦澤に一本勝ち=速報中

2025/12/31 12:12

▼第13試合 RIZINライト級(71.0kg)選手権試合 5分3R
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)王者 20勝3敗 70.85kg
イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)挑戦者 12勝3敗 70.95kg
※野村駿太は怪我で欠場、ノジモフはベイノア戦から変更

 ボンサイ柔術のサトシは、日本BJJ界の至宝として13年10月、REAL FCでプロMMAデビュー。5連勝で同団体スーパーライト級王座戴冠。19年4月よりRIZIN参戦。21年6月、GP覇者トフィック・ムサエフに1R一本勝利でRIZINライト級初代王者に輝く。24年3月、中村K太郎を右ハイからの猛攻で1R TKO、9月には約2年5ヶ月ぶりの防衛戦でルイス・グスタボを1R僅か21秒TKOに下すと大晦日、フェザー級前王者ケラモフから1R得意の三角絞めでタップを奪う。

 25年5月、日韓二冠王者のキ・ウォンビンに1R 50秒で失神一本勝ち。当初、25年9月28日に野村駿太と対戦予定も野村が7月27日のパトリシオ・ピットブル戦で左眼窩底骨折と診断されたためサトシとの対戦ならず。サトシは堀江圭功を挑戦者に迎え1R 1分40秒にリアネイキドチョークでタップを奪い、5度目の王座防衛に成功している。大晦日に野村との仕切り直しの一戦の予定も、野村が負傷欠場でサトシはノジモフを挑戦者に迎えることに。

 ベイノアとの対戦から一転、野村の負傷欠場によりサトシと対戦することになったのは、“タシケントの闘犬”と呼ばれるRIZIN「フェザー級」で3連勝中のイルホム・ノジモフ。当初のベイノア戦同様に1階級上で挑む。

 ノジモフは、ミルコ・クロコップのPRIDEの試合を兄と一緒に見て夢中になり、6歳で格闘技を始めると、空道やボクシング、レスリング、柔道、コンバットサンボなど多種多様な格闘技を経験し、MMAファイターに。

 2015年にプロMMAデビューし、18年3月から22年10月まで7連勝。23年11月にRIZINに初参戦し、ホアレス・ディア(現在UAEWで2連続フィニッシュ勝利中)に判定勝ちすると、24年4月に山本空良に2R TKO勝ち。さらに25年6月の前戦では新居すぐると対戦し、強烈な右前蹴りをアゴに突き刺し、1R、KO勝ちを決めている。

 フェザー級で身長182cm、リーチが189.5cmもあるノジモフは、階級上のサトシ相手にその長身を活かすか、殺傷力が高い打撃はライト級になったときにどう変わるか。

サトシ「明日、絶対、みんなにいい試合を見せたいから。まだライト級の時代は変わらない。また、来年はライト級の時代はホベルト・サトシが絶対に続けます。応援、よろしくお願いします」(※サトシとノゲイラの邂逅

ノジモフ「皆さん、こんにちは。この伝説的な大晦日の大会に出ることができて、とても幸せに思っています。私がこのMMAを始めたきっかけをくれた憧れの選手は、ミルコ・クロコック選手です。今日、彼がこの場にいるということで、非常に興奮しています。ですから、明日の試合では、必ずサトシ選手をぶちかまします。応援よろしくお願いします」

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▼第12試合 RIZINフライ級(57.0kg)選手権試合(フライ級GP決勝)5分3R
扇久保博正(THE BLACKBELT JAPAN)29勝8敗2分 56.85kg
元谷友貴(アメリカントップチーム)39勝12敗 57.00kg

 2006年プロデビューの扇久保と2011年デビューの元谷はそれぞれ修斗とDEEPで二階級制覇を達成し、RIZINでも長くトップで戦って来たベテラン。扇久保は2021年にRIZINバンタム級GPで優勝経験を持つが、両者ともRIZIN王者のベルトを巻いた経験はなく、どちらが優勝しても悲願の戴冠となる。

 扇久保は、2006年プロデビュー。史上2人目の修斗世界王座2階級制覇を達成。RIZINバンタム級戦線を牽引し、21年のGPでは準決勝で優勝候補の井上直樹に総合力の高さを見せつけると、決勝では一度王座決定戦で敗れた朝倉海に根性でリベンジし優勝。その後22年9月にキム・スーチョルに判定で敗れてからは適正階級のフライ級に転向。現RIZINフライ級王者堀口恭司とは13年に一本負けによる修斗王座陥落以来、RIZIN初参戦の 18年7月、5年越しの再戦で判定負けを喫し、トリロジーとなった22年大晦日の対抗戦でもカーフキックを効かされ苦杯を舐めた。23年7月の超RIZIN.2では朝倉海の欠場に伴い急遽アーチュレッタと対戦。フルラウンド闘い抜くも判定負けでバンタム級王座の国外流出を許した。大晦日にはUFCフライ級王座挑戦を経験したジョン・ドッドソンを完封して連敗を脱出した。24年7月、神龍の指名に応じ因縁の師弟対決が実現すると、接戦を制し己の矜持を示した。1年ぶりの試合でもあったGP初戦は自ら「一番強いから」とホセ・トーレスを指名し、接戦を制した。準決勝進出者を決める総選挙では再び最強の外国人選手アリベク・ガジャマトフを指名しトップ当選を果たすと、9月28日、3R完封の判定3-0勝利で決勝進出を決めた。ここまでも存分に発揮してきた打投極+根性を信条とする自身のMMAを貫いて圧倒的にGPを優勝し、堀口恭司の抜けたRIZINフライ級の絶対王者にとなるか。

 元谷は、2011年プロデビュー。15年末の旗揚げからRIZINに参戦し、国内外の名だたる強豪と名勝負を繰り広げてきた歴戦の勇士。18年10月、DEEP二階級制覇を達成するとその大晦日ジャスティン・スコッギンスに一本勝ちで5連勝。19年7月、扇久保博正との死闘に僅差で敗れると、大晦日にはBellatorとの対抗戦でパッチー・ミックスのフロントチョークに沈んだ。21年のバンタム級GPは、2回戦で瀧澤謙太にTKO負けで敗退。22年は大晦日にホジェリオ・ボントリンにTKO勝利を収めるなど5連勝をマーク。しかし23年5月、朝倉海との待望の一戦で無念のKO負けを喫すると、大晦日にはヴィンス・モラレスと激闘の末に判定負け。24年5月、再起戦のDEEPで、負傷欠場の福田龍彌の代打で参戦した平松翔に一本勝利で復活した。大晦日の次期挑戦者決定戦で躍進中の秋元強真に完勝を挙げると、25年3月に井上直樹のベルトに挑戦。フルラウンド拮抗した試合を展開し、打撃で押されるも自身はグラウンドで上回ったがスプリット判定負けを喫しベルト獲得ならず、4年3ヶ月越しの井上直樹へのリベンジも果たせなかった。満を持してフライ級に落として臨んだ7月のGP1回戦では自ら指名したヒロヤに組ませずスタンドも制し、判定勝利。8月の総選挙では、スピーチで指名した神龍との対戦が2回目の投票で選ばれ、新旧DEEP対決が実現、9月28日の準決勝でスクランブル合戦を制した。19年にスプリット判定で敗北して以来の再戦となる扇久保を相手に、ATTで研ぎ澄まされた技術を駆使してねじ伏せ、悲願の戴冠なるか。

扇久保「元気ですかー!! 明日は僕がチャンピオンになります。元谷選手、よろしくお願いします」

元谷「明日は僕が勝ちます! いい試合をします」

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