安藤の右のスマッシュをかわして右を当てた福田が踏みつけ、左フックでTKO勝ち
▼第8試合 RIZIN MMAルール バンタム級(61.0kg)5分3R
〇福田龍彌(MIBURO)26勝9敗1分 61.00kg
[2R 3分02秒 TKO]
×安藤達也(フリー)16勝5敗1分 60.65kg
幼少期のムエタイからMMAに入った福田は、修斗で世界フライ級王座を獲得後、DEEPフライ級GPでも優勝。2024年3月の雅駿介戦からバンタム級に転向し、瀧澤謙太、芦澤竜誠、牛久絢太郎を下して4連勝。25年7月のRIZINでバンタム級王者・井上直樹に挑戦も判定3-0で敗れ、今回が再起戦となる。
対するレスリングベースの安藤は、14年9月にプロMMAデビュー。修斗環太平洋バンタム級王者から世界王者に。ROAD TO UFCを経て、25年6月、RIZINデビュー戦で強豪マケラム・ガサンザデから1Rダウンを奪ってのリアネイキドチョークで一本勝ち。7月にはヤン・ジヨンを相手に1Rにダブルノックダウンの場面もありながら、2Rにリアネイキドチョークでジヨンを失神させての一本勝ちで2連勝中。
修斗では階級が異なり交わることのなった両者は、確かな実力で国内トップで凌ぎを削ってきた。互いにサウスポー構えの感性のファイターだが、精緻なジャブ、左ストレートで“狩る”福田に対し、“野生”の安藤にはパワフルな打撃とテイクダウンに繋がる前進力がある。どちらが左を制して自身のフィールドに持ち込むか。

1R、ともにサウスポー構え。グローブタッチ。安藤は左ローを軽く。ともに慎重に相手の動きを見せる。安藤のローシングルを切った福田。圧力をかける福田は左から右の飛び込み。レベルチェンジの安藤。入りに右前手を狙う。福田の右ジャブをかわす安藤も右ジャブ。互いに同じタイミングで右。

安藤の左! しかし福田も右! 回る安藤を詰めるが安藤も右前手を返す。レベルチェンジの安藤は右を当てる。ともに鼻を赤くさせる展開。安藤の左オーバーハンドをかわす福田。

福田の右に片ヒザを着く安藤。しかし安藤の右に福田も片ヒザを着き、ゴング!


2R、ともに左ロー。安藤はもう一度左ロー。大きな左を見せる。かわす福田は右ジャブ。福田も右ジャブを返すと、安藤のテイクダウンを切って立ち際に左右で詰め。右前手を見せる安藤に福田は左ロー。



ノーガードの安藤。ともにノーガードに。構え直して右で飛び込む福田。ジャブを当てて刺し合いで勝つ福田は、安藤の右のスマッシュの飛び込みを半身でかわして右! ダウンした安藤に踏みつけ、さらに亀になった安藤に左を打ち込み、レフェリーが間に入った。
満面の笑みの福田は「こんにちは。ヒリヒリしましたか? あざーす。短い時間やったけど凄く濃厚で、安藤達也という強い男と戦えたから生み出せたものです。こういう本気で生きてる姿をみんなに見せたいので2026年、もっと試合ください。日本人が強いのを見せたいので、榊原社長、お願いします。オブリガード、よいお年を」とマイクで語った。





