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【RIZIN】5大王座戦! シェイドゥラエフvs.朝倉未来、サトシvs.ノジモフ、扇久保vs.元谷、サバテロが井上にスプリット判定勝ちで新王者に、福田を次戦に指名。伊澤がRENAの左にダウンも逆襲の一本勝ち防衛。クレベルがケラモフに判定勝ち、福田が安藤との斬り合いを制す、秋元が新居をKOで斎藤裕戦アピール=速報中

2025/12/31 12:12

ヤマザト・エンゾが須田弟にラップトアームロックで一本勝ち!

▼オープニングファイト RIZIN甲子園2025決勝戦 RIZIN甲子園MMAルール (-57.0kg)5分2R
須田雄律(SCORPION GYM)プロ0勝0敗
ヤマザト・エンゾ・マサミ(カルロス・トヨタ ブラジリアン柔術道場)プロ0勝0敗

 須田は、DEEP JEWELS、RIZINで活躍する須田萌里を姉に持ち、自身も幼少期からバックチョーク、三角絞め、腕十字固めなどを得意技とする寝技師。父の影響で5歳からブラジリアン柔術を始め、世界大会2位、全日本1位、アジア選手権1位などの成績を残してきた。やはり父に影響され、またテレビでRIZINを見ておもしろそうだと9歳からMMAの練習を始めると、小学6年では将来プロMMAファイターになることを志し、斎藤裕と牛久絢太郎がタイトルを争い盛り上がっていたRIZINフェザー級で王者になることを小学校の卒業式で将来の夢として語っていた。アマチュアMMA戦績30勝4敗、全日本ジュニア修斗4連覇(21~24年)。25年、若手の登竜門・DEEPフューチャーキングトーナメントに過去最年少(15歳)で出場し、ベスト4。その圧巻の戦績にプロモーターから熱視線を注がれてきた。

 8月、RIZIN甲子園2025の第1回トーナメント(西日本)に男子フライ級で出場、準決勝トーナメントに駒を進める。11月に開催された準決勝トーナメントでは、1回戦で渋田和輝を1R 2分40秒、2回戦で福嶋司を1R 4分54秒に連続でアームバーによりタップを奪うと、3回戦で井田徠に判定勝利で、決勝進出を果たした。高校1年で手にした大晦日の舞台で、宿命のライバル、ヤマザト・エンゾ・マサミをタップアウトで優勝を掴みとれるか。

 ヤマザトは、浜松の日系ブラジル人として生まれ、空手4年、サッカー7年のバックボーンも持つサウスポーファイターで、憧れのMMAファイターは柔術家として世界の頂点に立ったUFCファイターのチャールズ・オリヴェイラ。RIZIN出場経験もあるカルロス・トヨタに師事。9年に及ぶ柔術歴で、現在は高校1年にあたる16歳だが、柔術に集中し練習時間を確保するために高校を中退した。国内大会ではほぼ負けなしで無差別でも優勝・入賞多数で、アジア選手権 14回優勝、SJJIF 世界選手権 5回優勝、Marianas Open 10回優勝など輝かしい実績を残すと、IBJJFブラジリアン柔術選手権の海外大会に挑戦を始め、ヨーロピアン選手権出場後、パン選手権では3位入賞、さらに25年5月末より開催の世界選手権・ムンジアルに出場し、青帯3位入賞を果たした。

 8月、RIZIN甲子園2025の第1回トーナメント(東日本)に男子フライ級で出場し、準決勝トーナメントに駒を進める。11月に開催された準決勝トーナメントでは1回戦で藤岡眞大を1R 4分13秒、グラウンドパンチでTKOすると、2回戦で髙木逞に判定3-0勝利、3回戦で相原琉唯斗を相手に1R 僅か56秒、アームロックでタップを奪い、決勝進出を果たした。


 同い年で、ともに柔術バックボーンを持つ須田を相手に、トーナメントでも見せた打撃力も活用しながら大晦日の大舞台で劇的勝利をあげ、ホベルト・サトシ・ソウザやクレベル・コイケら浜松の日系ブラジル人ファイターの後継者として、MMAの未来を提示するつもりだ。


 RIZIN甲子園2025決勝戦。両者はアマチュアグランプリング・柔術でなんと9度対戦。ヤマザトが須田に7勝2敗で勝ち越している。




 1R、
ともにオーソドックス構え。先に左右で出るヤマザト。須田も打ち返し、右に回る。右ミドルのヤマザトに須田は足を滑らせる。今日のマットは滑りやすいか。




 ヤマザトの組みを押し倒した須田が上に。下のヤマザトは三角絞め狙いから足関節、バック狙いに移行。反転してトップからパウンドの須田に、ヤマザトは右を振る。




 ボディロックから回してバックテイク狙いのヤマザトに、横に落としてトップの須田。下の須田は右オーバーフックのコムロックから腕十字、ラップトアームロックでヒジが曲がり、レフェリーがストップした。試合後、ヤマザトには師匠カルロス・トヨタから紫帯が渡された。




 ヤマザトはマイクを持つと「RIZIN甲子園、初めて出て優勝することが出来ました。まだまだここで止まらないので、もっと頑張るので応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と初々しいマイクパフォーマンス。

 バックステージの会見では、「ほんとうは青帯は2年間必要だけど、カルロス先生から『RIZIN甲子園』で優勝したら、紫帯と聞いて頑張りました」と語った。

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