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【RIZIN】サトシが堀江に100秒防衛! シェイドゥラエフが33秒王座防衛、扇久保がガジャマトフに完勝。元谷が神龍との大スクランブル戦を制し大晦日決勝へ、アーセンが伊藤をドミネート。ソルダトキンがヘビー級GP優勝、サバテロが佐藤の打撃を被弾も組み勝ち井上指名、梅野が芦澤に判定勝ち。矢地が芳賀に一本勝ち

2025/09/28 11:09

▼第11試合 RIZIN WORLD GP 2025 フライ級(57.0kg)トーナメント準決勝 5分3R
〇元谷友貴(アメリカントップチーム) ※元谷インタビュー 57.00kg
[判定3-0]
×神龍 誠(神龍ワールドジム) ※神龍インタビュー 57.00kg

 神龍はレスリングをベースとし、チョーク系の強い極め力を誇る。16年4月のPANCRASEでプロデビュー。その後DEEPを主戦場とし、19年6月には暫定王座戦を勝利しDEEP史上最年少の18歳で王座戴冠。正規王者として迎えた22年5月、暫定王者の藤田大和をニンジャチョークで極め王座統一・初防衛成功。22年11月、米国CFFCフライ級のベルトを獲得、さらにUFCファイトパスアワードで日本人初のサブミッションオブザイヤーに選出。

 破竹の10連勝後の23年大晦日、RIZINフライ級王座決定戦で堀口恭司に一本負け。24年4月、イ・ジョンヒョンに一本勝利で再起。かつての師・扇久保博正を指名し7月に因縁対決が実現すると、接戦の末に判定負けを喫した。11月、2年半ぶりのDEEPでKENTAと大激闘の末、判定で辛勝。大晦日、Brave CF、Titan FC王者のホセ・トーレスと対戦も、際で競り負け判定1-2で惜敗。

 25年2月、Breakthrough Combatで"Progressルールに初挑戦し、柔術黒帯のメネギンにポイント勝ち。GP日本人出場枠を賭けようと3月大会に勝利した伊藤に対戦要求すると、舌戦では上回られたものの、試合ではグラウンドで制圧し判定で完勝を遂げた。1回戦では山本アーセンを1Rでギロチンチョークに仕留めた

 元谷は15年末の旗揚げからRIZINに参戦し、国内外の名だたる強豪と名勝負を繰り広げてきた歴戦の勇士。18年10月、DEEP二階級制覇を達成するとその大晦日ジャスティン・スコッギンスに一本勝ちで5連勝。19年7月、扇久保博正との死闘に僅差で敗れると、大晦日にはBellatorとの対抗戦でパッチー・ミックスのフロントチョークに沈んだ。

 21年のバンタム級GPは、2回戦で瀧澤謙太にTKO負けで敗退。22年は大晦日にホジェリオ・ボントリンにTKO勝利を収めるなど5連勝をマーク。しかし23年5月、朝倉海との待望の一戦で無念のKO負けを喫すると、大晦日にはヴィンス・モラレスと激闘の末に判定負け。24年5月、再起戦のDEEPで、負傷欠場の福田龍彌の代打で参戦した平松翔に一本勝利で復活した。大晦日の次期挑戦者決定戦で躍進中の秋元強真に完勝を挙げると、25年3月に井上直樹のベルトに挑戦したが惜敗。フライ級に転向し、1回戦ではヒロヤに判定勝ちした

 1R、いきなり詰めて跳びヒザからシングルレッグの神龍。コーナー背に座る元谷に、神龍は足首を引き寄せ腰を抱き寝かせに。しかし元谷はコーナーを背に立ち上がり。そこにバックから踵、ふくらはぎを蹴る神龍。

 正対し突き放す元谷は、右インロー。サウスポー構えから左を大きく振って組む神龍は左で差して足を踏む。離れる元谷に神龍は左ストレートからダブルレッグ。元谷の立ち際にサッカーキックを当てる。

 立ち上がる元谷は右インロー。そこに左ストレートを合わせる神龍。元谷は前に圧力をかけて自分から組むと左で差してコーナーに押し込みヒザ。神龍は体を入れ替え左フック! さらにバックフィストをガード上に当ててゴング。神龍がアグレッシブに動いた初回。

 2R、右ジャブの神龍に元谷は左右を振って前に。そこにシングルレッグの神龍。ノーアームのギロチンチョークを合わせる元谷はかなりタイトに極めるが、ギロチンのディフェンスが巧みな神龍は、中腰で肩を突っ込んでしのぎ、元谷の右足を挟んで作らせず。首を抜いてボディロックからバック狙い。仰向けになる元谷にトップの取り合いも抑え込もうとする神龍から足首を抜いて立つ元谷が前に。

 関節蹴りの神龍に、元谷は圧力をかけてボディロックテイクダウンからバック狙い。トップを狙う神龍のバックに回り、4の字ロック! 座る神龍の首を狙い、リアネイキドチョーク狙いから再び座ってずらそうとする神龍のバックからパウンド!

 しかし4の字をずらした神龍は正対、立つ元谷はのしのしと歩いて圧力をかけてゴング。ギロチンを仕掛け、バックを奪った元谷が取り戻したラウンドに。

 3R、右ローの元谷。さらに右ロー。神龍のシングルレッグを切って横三角絞めから座る神龍にドンキーガードに。足をずらす神龍の向き直りに、シングルレッグの神龍。元谷はカウンターのギロチンも、極めさせない神龍が首を抜きトップに。腰を抱く神龍に再びギロチン狙う元谷。対角に足を飛ばす神龍はパウンドからパス狙い、元谷も下からこつこつ叩き、神龍の前進にサイドを取られながらギロチンを合わせていく。


 首を抜いた神龍のシングルレッグに元谷は足を抜き、立ち上がり。神龍はボディロックテイクダウン。すぐに立つ元谷。右足をかける神龍は引き込み。スクランブルする元谷を抑え込み、トップは神龍。元谷の蹴り上げにフットスタンプで飛び込み、トップのままゴングを聞いた。

 判定は元谷が3-0で勝利。

◆元谷リング上のコメント

「皆さん応援ありがとうございました。いつも会場にいる皆さんと、応援してくれている人たちのおかげで僕も頑張れています。やっぱり神龍選手強くて、自分の課題が見えて。勝ったので、次、アメリカに行ってもっとレベルアップしたいと思います。ありがとう。僕が優勝します。応援ありがとうございます」

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